髪質に合わないシャンプーでパサパサになる、その原因を毛髪診断士が解説

髪質に合わないシャンプーでパサパサになる、その原因を毛髪診断士が解説

ずっと気になっている髪のパサパサ。

もしかするとその原因は毎日使っているシャンプーかも?

シャンプー自体に良し悪しがあるわけではなく、髪質に合うか合わないかは人それぞれ。

とはいえたくさんあるシャンプーの中から髪質にあうものを選ぶのは一苦労ですよね。

このページではどうしてシャンプーで髪がパサパサしてしまうのか?

自分の髪に合うシャンプーに出会うにはどうしたらいいのか解説します。


髪がパサパサになる原因、シャンプー後にキシキシする3大要素

\ 監修はこの人 /
    毛髪診断士 遠藤 颯
    • 毛髪診断士
    • 遠藤 颯
    • 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
      10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。

シャンプーによって髪の毛がパサパサする。

指通りが悪くなる原因は主に3つあります。

  1. 頭皮の油分が落としきれていない
  2. コアセルベートと髪質の相性が悪い
  3. ビルドアップが発生している

頭皮の油分が落としきれていない

頭皮の油分がシャンプーでしっかり落としきれていない場合、油分が髪に付着したり蓄積したりして指通りが悪くなることがあります。

手櫛が通りにくい、重たい質感、キシキシする。そのような場合は頭皮の脂が髪に付着しているかも。気になるときはシャンプーを変える前に2度洗いをしてみるか、正しいシャンプー方法でしっかり頭皮の汚れを落としましょう。

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コアセルベートと髪質の相性が悪い

コアセルベートって?ちょっと聞き慣れない言葉ですよね。

コアセルベートは、シャンプーに配合される成分同士が形成する複合体で水に溶けない「指通りを良くするゲル」のようなもの。このコアセルベートは毛髪に付着する性質があり、シャンプーの指通りの良さに大きく影響しています。

コアセルベートがしっかり髪に付着しない、相性が合わないものを使うと髪が引っかかりやすくなり、毛髪表面のキューティクルが損傷する原因になります。

じつはこのコアセルベートは、成分だけではその良し悪し、髪質に合うかどうかは判断できません。シャンプーをすすいだ後の満足度は使用する人それぞれの好みによるからです。

何度か使ってみて「髪がパサパサする」という場合はコアセルベートと髪質が合っていないと判断して良いでしょう。

髪に成分が蓄積する「ビルドアップ」が発生している

髪の毛にシャンプーの成分が蓄積する「ビルドアップ」という現象が稀に発生することがあります。たとえば、お気に入りのシャンプーに出会ってから、しばらく使っているうちに髪がパサパサしてくることを経験したことはありませんか?

これはシャンプーに含まれるコアセルベートが髪に付着しすぎることで発生します。

そのサインはだんだん髪が重くなってきた、ベタベタしてた、という場合は毛髪にビルドアップが発生している可能性があります。

とはいえ使ってみないとわからない、というのが正直なところ。ここからはあくまで目安としてパサパサしにくいシャンプーの選び方を解説します。


パサパサしにくいシャンプーを選ぶ「目安」を知る

界面活性剤に注目します。

  • アミノ酸系界面活性剤
  • 両性界面活性剤(ベタイン系界面活性剤)

アミノ酸系界面活性剤の特徴と使い心地

アミノ酸系界面活性剤の使い心地は、マイルドな洗い心地です。泡立ちは少し控えめですが、それで汚れが落ちないという心配はありません。

アミノ酸系活性剤の成分表記の例

製品パッケージには下記のような成分名で表記されています。

  • ココイルグルタミン酸TEA
  • ココイルグルタミン酸Na
  • ココイルメチルタウリンNa
  • ラウロイルメチルβアラニンNa

両性界面活性剤は他の界面活性剤との組み合わせで泡立ちを補助

この界面活性剤は単体で配合されることはほとんどなく、他の界面活性剤と組み合わせて使用されます。その目的は洗浄力の向上と泡立ちの向上です。

水に溶けるとアルカリ性側ではアニオン界面活性剤、酸性側ではカチオン界面活性剤という性質を示すため「両性界面活性剤」と呼ばれます。

両性界面活性剤の成分表記の例

  • ココイルコミカドプロピルベタイン
  • ココベタイン

アミノ酸系&両性界面活性剤のシャンプーを見る

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「頑固なくせ毛」「ケラチンシャンプーだけでは物足りない」そのような方のためのシャンプーです。
健康な髪 内部のコルテックスの密度が高く、表面のキューティクルも整っている。 芯がしっかりしていて、指どおりも良いため、まとまりやすい
ポイントは、ケラチンとヘマチンの組み合わせ
髪と頭皮をつつみこむ 摩擦レスなもっちり泡 素肌とおなじ弱酸性で優しい洗いごこち
加水分解ケラチン ナノレベルで浸透 ヘマチン 擬似キューティクルを形成 W処方が髪悩みにアプローチ 空洞を埋めて、表面を整える
アミノ酸系&ベタイン系 マイルドな洗い心地
オーガニック認証原料 アルガンオイル使用
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それでも髪がパサパサする、考えられる原因と対策

  1. 汚れが落としきれていない
  2. シャンプーがすすぎきれていない

シャンプーで汚れが落としきれない、その時はこれを試してみて

シャンプーで汚れが落としきれていない場合は

汚れが落ちてないときはシャンプー2度洗い

ヘアスタイリング剤を良く使う人や、頭皮からの皮脂分泌量が多い人は髪の汚れが落としきれないことがあります。そんな時はシャンプー2度洗いをしてみましょう。2回目のシャンプーの利用量は少なくても十分泡立ちますよ。

予洗いをしっかりする

シャンプーの前に、シャワーで3分ほどお湯だけで「予洗い」をしてみてください。お湯だけで頭皮と髪の汚れは8割落とすことができます。そのほか、予洗いをすることでシャンプーの泡立ちが格段によくなり、髪のダメージによる髪のパサパサ予防、髪のベタつきによるパサパサ髪の予防に繋がります。

シャンプーのすすぎは重要、洗いきれないと髪はパサパサする

シャンプーがしっかり洗い流せず、髪に残っていると、髪がパサパサしたり、最悪の場合頭皮が荒れたりすることがあります。だからこそ、すすぎは重要。シャワーの水圧を利用しつつ、3分ほど時間をかけてしっかり洗い流しましょう。特に、耳のうら、襟足、後頭部はすすぎ残しの多い部分です。


髪のパサパサ対策に、正しいシャンプー方法を身につけよう

お使いのシャンプーを見直す前に、正しいシャンプー方法を実践するとお悩みが解決することがあります。まずはできることからはじめてみませんか?

ここからはかんたんにできる正しいシャンプー方法を解説します。

シャンプー前にブラッシングで髪の絡まりを解く

シャンプー前のブラッシングで髪の絡まりを解くお風呂に入る前に髪の毛を優しくブラッシング

髪の毛の絡まりを解きながら、付着したチリや埃を落とすことができます。

髪の絡みを解くポイントは、毛先→中間→根本の順番でブラシを通すこと。

これによってシャンプー時の髪の摩擦を減らすことができますから、毎日続けることが美髪になるポイント。ぜひ一手間加えてみてくださいね。

シャンプー前の予洗い、よごれのほとんどが落ちる

シャンプー前の予洗いで汚れのほとんどは落ちるシャンプー前に「予洗い」はしていますか?シャワーのお湯で洗う予洗い」では8割の汚れを落とすことができます

お湯で落ちる軽い汚れや大きめの埃を予め洗い流しておくことで、その後のシャンプーの泡立ちがよくなり、強い力を加えなくてもすっきり洗えるようになります。

強い力で頭皮や髪を擦るとヘアダメージの原因にも。

意外とできていないことが多い「予洗い」。

ぜひ心がけてみてくださいね。

頭皮を優しくマッサージしながらシャンプーする

頭皮をマッサージしながら洗うシャンプーすると血行が良くなる

健康な頭皮は青白く、毛根が少し透けて見える状態です。

健やかな頭皮環境を保つ=綺麗な髪の毛が生えてくる土壌を整えること。

そのためにもぜひシャンプーと一緒に行う頭皮マッサージをしてみてね♪

◆正しいシャンプー中の頭皮マッサージ方法

頭皮マッサージの正しいやり方

  1. おでこから後頭部に向けて軽く頭皮全体をほぐしましょう。緊張をほぐすようにリラックスしながら行いましょう。
  2. 親指以外の4本の指を使って、おでこから後頭部にむかって頭皮を揉み込むように、指の位置をずらしながらマッサージ。頭皮を擦るのではなく、持ち上げるように揉み込むのがコツ。3回ほどくりかえしましょう。
  3. 側頭部から頭頂部にむかって同じようにマッサージします。
  4. 親指をつかって後頭部、襟足周辺を指圧します。

頭皮は薄くデリケート、とくに日焼けでよわった頭皮を爪で傷つけないように。

指先ではなく、指の腹や手のひら(手の腹)をつかってマッサージしてくださいね。

シャンプーが残らないようにしっかりすすぐ

シャンプーはしっかり濯ぎましょう意外に多い「シャンプーの洗い残し」。

シャンプーには洗浄剤をはじめとした様々な成分が含まれていますから、洗い残しは頭皮の刺激物となり炎症やできものが発生する原因となります。

シャンプーのすすぎ目安は3分

とくに洗い残しが多い側頭部、襟足、ロングヘアであれば後頭部を入念にすすぎましょう。

トリートメントで髪を補修するトリートメントは髪の老化によるごわつきに効果あり

紫外線によって、ダメージを受けた髪のキューティクルとその内側のコルテックスを補修するにはトリートメントがぴったり。

リンスは髪の毛表面をコーティングして毛髪の安定する弱酸性に整えるものですが、トリートメントには毛髪補修成分が含まれていますから、傷んだ髪を毛髪内部まで補修することができます。

ぜひ、シャンプーのあとはトリートメントを。

タオルで優しく水気を拭き取るタオルで優しく丁寧に水分を拭き取りましょう

紫外線の影響を受けた髪はデリケートです。タオルで髪の水分を拭き取る時は摩擦に十分注意しましょう。

強く擦ると髪の毛のキューティクルにダメージを与えてしまうため、ぽんぽんとタオルで挟み込むようにするとよいでしょう。


シャンプーで髪がパサパサする原因と対策まとめ

今回はシャンプーが髪に合わないとパサパサする原因と対策について、少し専門的な化学のお話を交えて解説しました。

要点をまとめると

【シャンプー後に髪がパサパサする3つの要素】

  • 頭皮の油分が落としきれていない
  • コアセルベートと髪質の相性が悪い
  • ビルドアップが発生している

【それでも髪がパサパサする場合】

  • 汚れが落としきれていない
  • シャンプーがすすぎきれていない

この記事が美髪を目指すみなさんのお役に立てばうれしいです。パサパサ髪のお悩み解消のためのぜひ参考にしてみてくださいね!