すきバサミを使う美容師さんに上手・下手ってあるの?

すきバサミを使う美容師さんに上手・下手ってあるの?

美容室でのヘアカットの最中に毛量調整のために使われるすきバサミ。

美容師さんによってすきバサミによるカット(セニングといいます)が多い人と少ない人に分かれますね。

このページではすきバサミで髪をすいてばかりの美容師さんは下手な人が多いって本当?という美容室でよくある質問について解説しています。

髪をすくのは髪全体の毛量のバランスを取ることが目的なのですが、それでもすきバサミを使う人とそうでない人がいるのはなぜなのか。

毛量調整だけでなく、すきバサミを入れることで得られるメリットについて解説します。

毛量調節が出来て軽い髪型に仕上がるすきバサミ、美容師さんによって使い方は変わる?

すきバサミを使う美容師は下手?

美容師がすきバサミを使うのはヘアカットしていく中で髪全体のボリュームを調整したり、動きを出したりするためです。

チョキチョキと切り進んでいくため、一見簡単そうにみえるすきバサミの使い方ですが、実は正しく使わなければカット後に毛先がまとまりにくくなることも。

そんなすきバサミを多用する美容師さんはカットがあまり上手ではないのでは?と思われがちなのですが、果たして本当にそうなのでしょうか?

すきバサミを使う=下手な美容師ということはありません

結論を先に言うと、すきバサミを使う美容師さんだからヘアカットが下手ということはありません。

すきバサミを使うとヘアカットが下手な美容師さんでもある程度、まとまった髪型に仕上げられるのも事実なのですが、お客様の要望に合わせたヘアカットが出来る上手な美容師さんでもすきバサミは使います。

なぜ、すきバサミを使う美容師さんがカットが下手だと思われてしまうのか、その理由は美容室から帰宅したあとにあることに気づくため。

ヘアカットが荒いのをすきバサミで調整した髪型というのは、シャンプーしてドライヤーをかけた後にぴょこぴょことアホ毛が出たり、翌朝スタイリングをしようとしても髪がうまくまとまらない状態になります。

髪の全体的なバランス・デザインを考えながらカット、毛量調整にすきバサミを使ったセニングをする美容師さんの施術のあとは、これらの問題が起こりません。

すきバサミを使う美容師=下手、という考えは部分的には正しいですが、必ずしも正解ではない、というのが答えになります。

髪質・毛量に合わせてすきバサミを使うのが美容師です

美容室でのヘアカットの際、オーダーをするときに大切なのは、今の髪の状態や髪質についてできるだけしっかりと説明することです。

その情報を元に希望するヘアスタイルを踏まえて、美容師は実際に髪に触れながらベストな髪型を考え、ヘアカットを進めます。

毛量が多い多毛であったり、髪が太く硬い剛毛であったり、くるくるうねるくせ毛であったりと髪質は多種多様、それらの無限の組み合わせにぴったりのヘアカットをするために上手な美容師さんであってもすきバサミは使うもの。

すきバサミを使うのは下手な美容師さんだけとあまり使いたがらない美容師さんもいらっしゃいますが、そうなるとヘアカットに時間がかかります。

どうしても髪をすかれたくない場合にはオーダー時に伝えれば、すきバサミを使うことはありません。

美容室・美容師さんによってすきバサミを使う・使わないが分かれる理由

すきバサミを使わないカット
すきバサミを使わないカット

髪をすくためのすきバサミについては使いたがる美容師さんと、先にお話ししたような使いたがらない美容師さんに分かれます。

下手だと思われたくない美容師さんがすきバサミを使わないのと同じく、すきバサミを多用する美容師さんにもその理由があります。

すきバサミをやたらと使う美容師さんには気を付けて

上手な美容師さんでも使うすきバサミは毛量調節と髪に動きを出すなどのメリットがあることをお話しましたが、すきバサミを多様する美容師さんも。

すきバサミでセニングをするとヘアカットの中でも難しい髪全体のバランスがある程度取れてしまいます。

言い方を変えて意地悪な言い方をすれば、ヘアカットの経験が浅い美容師さんでもすきバサミを使っていればそこそこまとまりのある髪型が作れてしまいます。

こうしたことが原因ですきバサミ=下手な美容師さんという悪いイメージがついてしまうのは残念ですが、すきバサミはヘアカットの上手な美容師さんも使うものであることを忘れないでください。

使わないからカットが上手な美容師というわけではありません

下手だと思われたくないからすきバサミを使わない美容師さんもいらっしゃいますが、ではその人なら必ず信用できるハイレベルな美容師さんと断言できるか、といえばこれもまた別のお話。

すきバサミでしか作ることのできない髪型もありますし、使わないことでヘアカットにかかる時間が長くなるというのはお客様の満足度を下げることになります。

髪をすかずにカットと同時に毛量調節もできるレザーカットやスライドカットなどを選ぶこともできますが、大切なのは過程ではなく結果、施術後のヘアスタイルですよね。

すきバサミであれ、各種カット方法であれ、正しく使える人が使えば良い結果が出ますし、逆に未熟な人が使えば悪い点ばかりが目立つもの。

正直、美容師さんのヘアカットの上手・下手を美容室の予約に知ることは簡単ではありませんが、すきバサミを使うからダメ、下手という先入観は持たなくてよいでしょう。

すきバサミと美容師の技術、まとめ

すきバサミを使う、使わないで美容師さんの技量はヘアカット後の仕上がりを見るまでわかりません。

ヘアカット中にチョキチョキとすきバサミで髪をすいてもらっていると簡単そうで手抜きをしているかのようにも見えますが、上手な美容師さんはちゃんとあなたのご希望に合わせた髪型に仕上げるために使ってくれています。

髪をすいてしまうと毛先がパサパサになってまとまりにくくなる、軟毛なのでボリュームが減るのは困るなどの場合は美容室でのオーダー時に髪をすかないように依頼してくださいね。

このページがすきバサミを使う美容師は上手?下手?という疑問をお持ちのあなたへの回答になれば幸いです。