
生まれつきつむじが広いとお悩みのあなたへ。
実は、「つむじや髪の分け目が広い?はげてる?」とお悩みの方は少なくありません。
つむじ禿げ・広いと聞くと男性の印象が強いですが、女性でも広いつむじに悩まされていることは多いもの。
中学生や高校生などの若年層でもお悩みの方は多いんです。
今回は、美容師が「広いつむじが割れて髪が薄毛に見えてしまう場合の対処法」を解説。
生まれつき広い割れやすいつむじでも、カット方法次第で目立たなくできるんですよ。
そのカット方法を取り入れれば、朝のセットも数分で完了できます。
広いつむじを目立たなくするカット法とは、果たしてどのようなカット方法なのでしょうか。
実際に広いつむじでお悩みのお客様を美容師がカットしたBeforeAfterもご紹介していきます。
生まれつきつむじが広いとお悩みの方の中には、思い込みであるケースも。
くせ毛や生え癖が原因の場合の対策も一緒に見ていきましょう。
目次
つむじが広いために割れて薄く見えてしまう場合の対処法を紹介します
生まれつきつむじが広いことでお悩みの方は意外に多いもの。
「これはつむじはげ?正常?」
「広いつむじが割れているだけ?つむじが大きいのかな?」
薄毛に見えやすい広いつむじはなかなか人に相談もしにくいもの。
そもそもどこからが広いつむじなのか、基準がわからず知恵袋などで検索する方も多いのではないでしょうか。
まず、正常なつむじと広いつむじの特徴・違いを整理しましょう。
正常なつむじ
- 頭皮は白〜青白い
- つむじ以外の部分と髪の毛の太さや生え方に差がない
- 髪は立体的に渦を巻いている
広いつむじ
- 頭皮は赤っぽい
- つむじ以外の部分より髪が細い、量が少ない
- 頭皮が見える範囲が広い
- 髪はペタンとしており、直線上に流れている
正常なつむじは、周囲の髪と同じような髪の太さで、髪の密度もそれほど変わりません。
髪にコシがあるため、つむじの渦は立体的。少し、頭皮から髪の毛が浮き上がっているイメージです。
正常なつむじでも頭皮は若干透けて見えるため、正常なつむじでもつむじが広いと思い込み悩んでいる方も。
広いつむじは、正常なつむじより頭皮が見える範囲が広いということはイメージしやすい特徴ですよね。
そのほかにも広いつむじは、正常なつむじに対して、違いがあることをご存知でしたか?
広いつむじの場合、頭皮の色が赤っぽいことが多いです。
これは、頭皮が乾燥している、炎症を起こしているなど、頭皮トラブルを起こしていることが原因であると考えられます。
広いつむじは、つむじ部分の髪の毛が周囲の髪の毛より細くなっていたり、生え方がまばらになっていたりすることも。
つむじにボリュームが出ませんから、髪の毛はペタッと頭皮に張り付くように見えます。
そのため、広いつむじは渦巻いてないように見えることも。
広いつむじの原因は、主に遺伝。
AGA(男性型脱毛症)という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
AGAとは、思春期以降の男性によく見られる脱毛症のこと。
AGAは頭頂部や生え際からはじまることが多いため、広いつむじで悩む方が多いのです。
FAGAと呼ばれる女性の広いつむじの原因になる脱毛症もあります。
少しつむじが広い気がする、といった軽度の症状であれば、頭皮環境を整えてみるのもおすすめ。
具体的には、以下のようなものがあります。
- 栄養バランスの良い食事
- 生活習慣の改善
- ヘアケア方法の見直し
健康な髪の毛は健康な体・頭皮から生えてくるもの。
まずは食事を見直しましょう。髪の毛に必要だと言われている栄養は「タンパク質」「亜鉛」「ビタミン」の3種類。
髪の毛はケラチンと呼ばれるタンパク質でできています。亜鉛は、ケラチンを作る働きがある栄養成分。
牡蠣・チーズ・豚レバー・ごまなどに豊富に含まれていますから、積極的に取るようにしましょう。
ビタミンは髪の毛に栄養を届ける働きがあります。緑黄色野菜やレバーがおすすめです。
生活習慣の乱れも頭皮環境を悪化させる原因のひとつ。ストレスがたまらない生活を心がけましょう。
睡眠も十分に取ることで、疲れも十分に取るようにしてくださいね。運動もおすすめです。
ヘアケア方法は頭皮環境への影響が大きいもの。
シャンプーは指の腹で優しく行う・熱すぎるシャワーを浴びない・ドライヤーは頭皮が熱く感じない程度に話して一点に当て続けないなど、頭皮に負担をかけないよう心がけてみてくださいね。
気になる方は、育毛剤の購入を検討しても良いでしょう。
このように、広いつむじへの対策はいくつも挙げられるもの。
しかし、これらの対策方法は、すぐに効果が出るものではありません。
広いつむじでお悩みの方にとっては、できればすぐにどうにかしたいですよね。
広いつむじをすぐに対処したい方には、カットがおすすめです。
カットで整えたら朝、数分のスタイリングだけでOK
なんと、カットを工夫することで広いつむじは目立たなくできるんです。
つむじが広いとお悩みの方は、朝のスタイリングも時間がかかっていたはず。
カットでつむじが目立ちにくいようにできれば、数分のスタイリングでヘアスタイルが決まるようになる場合も。
スタイリング方法は、ブローをしてスタイリング剤をつけるだけ。
まず、ドライヤーを使って髪の毛を立ち上がらせるようにブローします。
つむじ・分け目の毛流れに逆らうようにドライヤーの風を当てましょう。
ブローブラシで髪の毛を立ち上がらせるのもおすすめです。
そうすることで、つむじが目立ちにくいようにカットしていれば、これだけで広い分け目を目立ちにくくできます。
つむじ周辺がフワッとできたら、セット力のあるスタイリング剤で立ち上がった髪をキープしましょう。
スタイリング剤は「エアリー」「動き」「ボリューム」といったキーワードが書いてあるようなアイテムがおすすめ。
朝、これだけでおしゃれにつむじがカバーできるのであれば嬉しいですよね。
美容院で広いつむじが目立たなくなるようにカットしてもらいましょう。
カット方法のポイントは次の項目で解説しますね。
ポイントはトップを短く、ひし形の髪型になるように
広いつむじを目立たなくするためのカットのポイントは次の3つ。
- トップを短くする
- 分け目を変える
- ショートやレイヤーカットにする
広いつむじを目立たなくするためのカットのポイント1つ目は、トップを短くすること。
理由は髪が立ち上がりやすくなるからです。広いつむじでお悩みの場合、つむじがペタッとしていることが多いもの。
トップを短くすることで、ボリュームを出すことができますから広いつむじをカバーしやすくなりますよ。
広いつむじを目立たなくするためのカットのポイント2つ目は、分け目を変えること。
つむじた分け目の位置は、ずっと同じにしているとボリュームがなくなりがち。
場合によってはそこから髪の毛が薄くなって割れてしまうことも。
ですから、分け目・つむじで別れてしまっている部分を変更するようにカットするのがおすすめ。
髪の毛を別の場所から持ってくることで、髪の立ち上がりもよくなります。
広いつむじを目立たなくするためのカットのポイント3つ目は、ショートやレイヤーカットにすること。
一般的に、ロングよりショートの方が髪にボリュームが出やすいもの。
理由は、髪の重さが軽いため。
広いつむじの場合、髪の毛にハリコシがないため、特にボリュームが出にくい特徴が。
ショートやレイヤーカットなどで軽い髪型にするのがおすすめです。
レイヤーカットとは、髪に段差ができるようにカットするカット方法のこと。
髪の表面は短く、内側になるにつれて長くなるようにカットすることを言います。
ショートでもレイヤーを入れることでより動き・ボリュームが出やすくなりますよ。
ショートならひし形シルエットの髪型がイチオシ。ひし形シルエットとは、頬のあたりにボリュームを持たせた髪型のこと。
2021年も大人の女性から大人気の髪型でした。この人気は2022年も続きそうな予感。
ひし形シルエットにするとボリュームが出ることに加えて、メリハリが出てお顔の形も綺麗に見えるのでおしゃれに広いつむじをカバーできますよ。
具体例をご紹介、カット前とカット後の変化について
今すぐにでもどうにかしたい広いつむじ。
広いつむじにはさまざまな対処法がありますが、即効性を求めるのであれば美容院でカットするのがおすすめとお話ししました。
とはいえ、カットするだけで本当にお悩みを解決できるのか気になりますよね。
「カットのポイントはわかったけど、本当に広いつむじをカバーできるの?」
「実際広いつむじがどのように変わるの?」
そんなあなたのために、実際のお客さまの画像でBeforeAfterをご紹介しますね。
私の担当したお客様のヘアカットを例にご紹介します
こちらのお客さまは、パックリ割れてしまうつむじがお悩みでした。
カット前は「広いつむじとは」で解説したように、つむじに立体感がなく、ペタンと直線上になっている状態。
髪の毛を放射状に流れるようデザインしてカットしました。
後頭部の髪の分け目は、サイドから髪の毛を持ってくることでカバーしています。
ショートにレイヤーをたくさん施したことで軽さが出て、立体感・ボリューム感のある髪型に。
お客様が気になっていたつむじの割れもおしゃれにカバーできていますね。
広いつむじをカバーしつつ、メリハリのある軽やかな髪型をお作りしました。
こちらのお客さまはつむじが薄い、ボリュームがなくなってきたと感じ悩んでいらっしゃいました。
トップを短くして、髪の毛を立ち上がらせることでふんわりとした頭頂部に。
Beforeよりも高い位置にボリュームを持たせ、ネックラインはタイトなデザインにカット。
そうすることで、リフトアップして見えるようになりました。
スタイリング剤にはツヤの出るワックスを使用して、さらに若々しい印象になっていますね。
使用したワックスはこちら。

つむじが広いので割れやすいのではなくくせ毛が原因の場合
こちらのお客さまは、つむじが割れやすいとお悩みでした。
一見つむじが広いようには見えないですよね。
しかし、つむじでお悩みの方の中には、つむじ(分け目)が広いわけではなくでも、つむじ(分け目)がはっきりしていることにお悩みの方も多いんです。
このような場合は、くせ毛や生え癖が原因である場合も。
くせ毛や生え癖が原因の場合、最初の方で解説した広いつむじの対処法は合わなくなるもの。
特に、薄毛・AGAのクリニックに行く・育毛のための治療をするなどの効果は期待できません。
くせ毛・生え癖が原因の場合には、そのくせを調整しながらカットするのが効果的。
くせ毛が動くようにカットすることでこのように変わります。
こちらのお客さまは元々くせ毛ですから、くせ毛が動きやすいようにレイヤーカット。
重さでまとまっていたくせ毛を逆に引き出すことで、まるでパーマのような質感に仕上げました。
数ヶ月後にもまたカットの調整にいらっしゃいましたが、その時ももともとのくせ毛を活かして、素敵にセルフスタイリングしていらっしゃいました。
このように、つむじや分け目は一度カットでデザインすることで、目立たなくできます。
くせ毛カットは、経験がものをいう技術。レビューや口コミを見て事前に美容院を探しておくのがおすすめですよ。
つむじが広く割れやすい場合の対処法、まとめ
今回は、美容師が「広いつむじが割れて髪が薄毛に見えてしまう場合の対処法」を解説しました。
広い・薄いつむじの原因のほとんどは遺伝。
頭皮環境を整えることで、徐々に改善する場合も。そのためには以下のような対策が有効です。
- 栄養バランスの良い食事
- 生活習慣の改善
- ヘアケア方法の見直し
しかし、広いつむじにお悩みの方は、今すぐどうにかしたい方も多いですよね。
その場合には、美容院でカットすることで、広いつむじを目立たなくできるんです。
広いつむじを目立たなくするためのカットのポイントは3つ。
- トップを短くする
- 分け目を変える
- ショートやレイヤーカットにする
髪の毛は重力によって、下に引っ張られる特徴があります。
つむじが広い方の場合には、通常より髪のハリコシが少ないことも多いため、よりペタッとした印象に見えやすいもの。
そのため、ショートやレイヤーカットで髪の毛を軽くするのがおすすめです。
髪を立ち上がらせたり、動きを出したりすることで、トップにボリュームを出すことができますよ。
つむじが広いとお悩みの方の中には、思い込みで悩んでいる方も。
原因はくせ毛や生え癖であることもあるため、美容師さんに相談してみましょう。
このような場合にも、カットでカバーできます。
今回ご紹介したカットに挑戦して、気になる広いつむじをカバーしておしゃれな髪型を楽しみましょう。
