
こんにちは!表参道原宿で美容院を一人で経営している美容師の戸来です。
今回は、「まとまりやすい髪型を知りたい」とか「髪がパサパサしてまとまらない」といったお悩みを持つ方に向けて、美容師である僕が解説していきます。
上でお見せしているBEFORE→AFTERの画像は、カットとカラーをしただけです。サロントリートメントなどは一切していません。
このように同じロングでも、カットの仕方が「まとまりやすさ」に大きく影響してきます。
もちろん、くせ毛があったりショートの方でも同じこと。
では、どんなカット方法で「まとまりやすい髪型」を作っていくのか、実際の写真やお客様の例をみながらお話していきましょう!
目次
まとまりやすい髪型はどうやって作るのか?
では、早速。
まとまりやすい髪型について解説していきたいと思います。
もちろん重めにカットをすれば、髪の毛は広がりにくくなります。しかし、ただ単に「まとめればいい」というワケではないですよね。
おしゃれに見えて、それぞれの悩みもカバーするようなヘアスタイルに仕上げなければ意味がないのです。
【まとまりやすい髪型】ショート・ショートボブ編
ショートカットやショートボブの場合には、「いかに頭を小さく見せるのか?」という点が、まとまりやすい髪型を作るうえで重要なポイントになります。
こちらのお客様は、くせ毛があって髪の毛の毛量が多く、さらに髪が硬いことでまとまりにくさを感じていました。
BEFOREは、別の美容院でボブにカットされた状態。
確かに、このような髪質の女性の場合には、美容院で「髪質のせいでまとまりにくい」と相談すると、ボブにされることが多いと思います。
髪の毛を伸ばしても毛量が多いことで、自分では手に負えなくなってしまうんですよね。そして、結局は毎日結んで過ごす方も少なくありません。
ちなみに。
40代以降の女性は、肩上のショートなんかも良いですね。おしゃれで若々しく見えます。
僕の場合は、このように「頭を小さくまとめる髪型」をお勧めしています。
ボブって一見「まとまりやすいスタイル」だと思われがちなんですが、毛先が揃っているからといって「まとまる」とは言えません。
しかも、くせ毛の場合は「うねり」が出てしまいます。
そのため、ただ重めに切ってまとまる髪型にしたとしても、美容院に行った翌朝以降には自分で再現できなくなってしまうんですよね。
そして、「なんだか頭が大きく見えてしまう。」「髪型が冴えない」という悪循環に。
こちらの方も、ほんの少しカットを工夫しただけで・・・
頭の形が圧倒的にキレイに見えるようになりましたよね。
後頭部に丸みをもたせることで、お顔のリフトアップ効果も出ているのがおわかりいただけるでしょう。
ショートやショートボブは、ちょっとしたカットの違いで印象が大きく変わります。
【まとまりやすい髪型】くせ毛・広がる髪編
くせ毛がある人は、髪が乾燥してパサパサしやすいため、すぐに広がってしまいます。そのせいで「髪型がまとまらない」と悩む方も多いでしょう。
このように、そこまでレイヤーを入れたり梳いているわけでもないのに、ボワっと広がってしまうんですよね。
こちらのお客様は「できるだけ長さを変えたくない」というご希望でしたので、まずはご来店直後の状態にプリュムワックスを軽くつけて整えてみました。
その結果・・・
どうでしょうか?
たったこれだけで、簡単にまとまりやすい髪型になるのです。
まだカットも何もしていません(笑)
僕のところでは、女性にワックスをお勧めしています。ただし、市販の男性用ワックスみたいにゴワゴワして指通りが悪くなるようなワックスではありません。
くせ毛にツヤを与え、ヘアケアもできるワックスです。
このワックスをご使用いただいた方から、先日このようなお声を頂きました。
こちらをご覧ください↓
はじめまして。
早速、使ってみましたが凄くいいです。
もっと早くMAXのブログに出会えていれば…
と言うのも、私の髪は細くて柔らかく、くせ毛(特にフェイスラインがひどい)なので、ボブスタイルだったので縮毛矯正した時のカットが隙バサミ、毛先がとんがり痛んでいるように見えて嫌だったので、手直しでショートにしました。
またも隙バサミおまけに後頭部がへこんでいるからと、ボリューム出すのにハサミを垂直にしてつまんでチョッキンチョッキン見事ザンギリ頭になってしまいました。
と言うわけで、このワックスは私の救世主です。
艶も出るし、まとまるし何とかひどい頭をごまかせそうです。
地方なのでカットにも行けないから、ブログで紹介されるスタイルを参考にさせてもらっていいでしょうか。
長くなってしまってすみませんm(_ _)m
>ワックスのご購入ありがとうございます!ブログもお読みいただき、嬉しく思います。色々な方の髪型を紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
↓美容院でのオーダー方法についての動画もぜひご覧ください!
はい。
本題に戻りましょう。
髪質がもともといい方なら、何をしても大体はまとまりやすい髪型になります。
しかし、縮毛矯正をかけるほどの「くせ毛」がある女性だとそうはいきません。
スキばさみを使うことが悪いとは思いませんが、ハサミの入れ方によってはパサパサして傷んで見えてしまうのは事実ですね。
縮毛矯正をかけた後、さらに髪を梳いたとしても・・・
こちらの方のように「まとまらない」と悩むことになるケースも少なくありません。
その場合には、プリュムワックスでスタイリングをするのが正解でしょう。少量でも髪のまとまりと自然なツヤを出すことができるので、くせ毛女性からは特に好評ですよ。
【まとまりやすい髪型】ロングヘア編
こちらのお客様は、ロングヘアに縮毛矯正をかけていますが「くせ毛」が5センチほど伸びています。
そのせいで、髪のまとまりが悪くなってしまっているのがBEFOREの写真。
AFTERでは、毛の量を梳いて減らしました。
長さはほとんど変わっていませんよね?毛量を少なくしただけでも、ぐんと「まとまりやすい髪型」になっています。
わかりやすいように、テッシュ箱と並べてみました。比べると、これくらい梳いています。
一般的には、髪の毛量を少なくすると「広がってしまう」というイメージがあるかもしれませんね。
しかし。
それは、「梳きすぎてしまった」「梳く位置をミスった」というケース。梳きばさみで毛の量を減らすこと=まとまらなくなる、というわけではないのです。
では、もうお一人。ロングヘアのお客様を見てみましょう。
こちらのお客様にも、カットとカラーしかしていません。
「髪の毛を伸ばしたいから、できるだけ長さを変えたくない」とのことでしたが、BEFOREの毛先はスカスカになってしまっていたため、まとまりやすくカットをしました。
カラーは艶を強調しやすい色をセレクトをして、ドライヤーで乾かしただけ!
毛先まで美しく、まとまりのあるスタイルに仕上がっていますよね。
そもそも「まとまりにくい髪」って何が原因なの?
まとまりにくい髪になっている原因は、主にパーマの失敗や縮毛矯正による髪の傷みです。これは、美容院の施術ミスともいえるでしょう。
本来であれば、傷んだ髪にパーマや縮毛矯正をかけるのはNG。
しかし、トリートメントやヘアオイルのシリコーンが髪をコーティングしている場合、美容師が「傷み具合」を正確に見極められないことも。
そのため、施術を受ける際には十分注意をする必要があります。
髪の毛は死滅細胞なので、縮毛矯正やパーマ、カラーなどの施術を行えば行うほど確実にダメージが蓄積していくんです。
これは現実なので。
美容師だけでなく、お客様側であるあなたも頭の片隅に入れておくべき!
どんなに「髪が傷まない縮毛矯正ですよ」とか「やればやるほど髪が綺麗になるカラー剤ですよ」なんて言われても、それを鵜呑みにしてはいけません。
その他にも・・・
- カットの際に梳きすぎてしまった
- くせ毛がある、剛毛、毛量が多いなどの髪質
このような原因で、「髪型がまとまらない!」なんてことも珍しくありません。
パサパサに乾燥をして「まとまらない髪型」のカット方法
このように髪が広がってしまうのは、多くの場合には乾燥が主な原因です。また、毛先がパサつくのは「梳きすぎたカット」のせいである可能性も。
しかし、このような状態でも美容院のトリートメントなどは必要ありません。
サロントリートメントは、髪をコーティングする「その場しのぎの施術」でしかないのです。
繰り返しになりますが、髪の毛は死滅細胞なので一度傷んだら生き返りません。それは、覚えておいてくださいね。
ですが。
カットをして、ワックスを付けただけで・・・
このような艶も出すことが可能です。(せっかくのAFTER写真がボケボケで、大変申し訳ありません・・・。僕のせいです。ごめんなさい。)
それでは、気を取り直して。
最後にもう1人ご紹介しましょう!
こちらの女性もくせ毛で、最初のご来店直後はうねってしまい「まとまらない髪型」でした。
↓
まとまりやすいショートにするためには、重めに切るだけではなく頭を小さく見せるようコンパクトに軽くすることが大切です。
そこで。
カットの仕方を工夫し、毛量やデザインを改善した結果。
2か月経過した来店直後でもこのように「まとまる髪型」をキープすることができるようになりました。
オシャレでまとまりやすい髪型を作ることが美容師の使命!
ただ「まとまりやすさ」だけを重視したカットは、野暮ったく冴えない雰囲気になってしまいます。
それだと、美容院の意味がないんですよね。
女性が美容院に求めているのは、「まとまる髪型」にすることだけではありません。
誰もが、もっと可愛く、キレイになりたいという想いがあって「美容院に行こう!」と思っているはずですから。
『オシャレでまとまりやすい、さらにお客様自身でも再現できるような髪型』を作り上げるのが、僕たち美容師の仕事だと思っています。
まとめ
今回の記事では「まとまりやすい髪型」について解説してきました。
まとまりにくい髪になってしまう原因は、大きくわけて3つ。
- パーマや縮毛矯正を繰り返したことで髪が傷んでいる
- カットの際に梳きすぎてしまった
- くせ毛がある、毛量が多いなど本人の髪質によるもの
どの原因だとしても、まとまりやすい髪型にするためには「カット方法」と「質の良いスタイリング剤(ヘアケア)」がカギを握ります。
今回の記事内で使用したワックスは、僕が開発した「プリュムワックス」です。
「ちょっと使ってみたい!」と思った方は、ショップで詳細をご覧くださいね。
髪型によって、まとまりやすい・まとまりにくいは確かにあります。
しかし、ちょっとしたカットの工夫やワックスでのスタイリングを正しく行って、今よりもっと快適なヘアスタイルを楽しみましょう。
それでは、今回も最後までお読み頂きありがとうございました!
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