
こんにちは!
22歳から表参道原宿で美容院MAXを経営しています。
美容師の戸来です。
美容室に行った時、または美容室を変えた時、
あの人は上手かったのに、こちらは下手だった・・・
とか、有名な美容室に行ったのになんかしっくりこない・・・
そんなご経験ありませんか?
一部の美容師さんブログや動画では自分のカットはうまい、他者は下手、と言ったような表現をされていらっしゃる方もおりますが、
僕はそれよりもっと深いところに原因があると考えております。
上手い下手を判断する前に、『美容師さんとお客様の相性』を考える必要がありますし、何より最も重要です。
情報が簡単に入手できる現在では、若い美容師さんでも上手な方はたくさんいます。
昔みたいに何年も修行してやっとスキルを身に着ける・・・
という時代ではなくなっています。
憧れの人のスキルはすぐブログ、動画で学べますし、カットモデルも募集しやすいです。
やる気がある美容師さんであればどんどん上手くなる。
それが現代です。
もちろん人間ですから美容師に向いていない、本当にスキルがない(センスがない)という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そのような場合には雇われているのであればずっとアシスタントですからお客様のカットをすることはまずありません。
ですから重要なのは『相性』です。
カット前のカウンセリングでお客様のお声をしっかり聞いているかどうかが大切です。
・どのような髪型が理想なのか
・髪型と骨格を見極めて似合うかどうが提案できるか
・嘘をつかないか(似合わないのに似合いますよ!というのはだめ)
同じ髪型、同じスキルでも上手い!と感動するお客様がいる一方、
下手だった!もう二度と行きたくない!
というお客様がいたとしましょう。
これは明らかに美容師側のカウンセリングのミスです。
お客様と美容師で意思疎通ができていないのです。
ですから、僕はスキルの上手い下手よりも、『美容師のカウンセリングの上手い下手』
がお客様にとって最も重要なことだと思います。
例えば・・・
モード系の髪型を作るのが好きな美容師にとって
『僕のお店に来たのだからお客様もそういうヘアスタイルが好きなんだろう』
と思い込んでカウンセリング時間も取らずそのような髪型にする。
お客様もモードなヘアスタイルが好きであれば、上手い!となります。
お客様のイメージと美容師のイメージが最初から共有できている、すなわち『相性』がいいパターンです。
しかし、実はカジュアルな髪型が好きなお客様だったら・・・
イメージと違う!この美容師下手!となりますよね。
カットの仕方についても出したい雰囲気によって切り方、デザインが変わってきます。
つくるスタイルによって切り方が変わりますから。
よくある「梳くから下手」とか「梳かないから下手」などという次元のことではないです。
このような理由から僕はカウンセリングに時間を割いています。
基本的に相性は美容師が合わせるものだと思っています。
いらっしゃるお客様の髪や骨格、ライフスタイルに合っているかどうか?の提案力だったり、
自宅でのセット法の仕方を教える説得力、
何度も通いたくなる雰囲気(人間力)がある美容師さんが理想です。
ではお客様がどうやっていい美容師を見つけるのか?
今時ネット検索で「美容師の名前」等で検索をするとだいたいの美容師さんの口コミ、作るヘアスタイルが出てきます。
一切出てこない場合は逆に不安になりますよね。
「上手い、自分より勝っていると感じる美容師さんを蹴落としたい」
そんな同業者などのいやがらせで悪い口コミ、揚げ足を取ったブログを書かれてしまうこともあり得る世の中ですが・・・
逆にそれを書いてしまう美容師さんもお客様から信用をなくしてしまうので、やっている人は少数かと思います。
本当に有名、上手い美容師は他者批判をしません(これ重要です)
カットが下手な美容師の特徴とは?
カットがうまい美容師については過去に触れてましたのでよかったらご覧くださいね。
お客様に似合わせられる髪型が提案できないことがカットが下手な美容師の定義です。
22歳で美容室をオープンさせて、今はおかげさまで8年経ちました。
今なら言えますが、正直僕も22歳23歳の若い時はそうでした。
自分の得意、好きなヘアスタイルをゴリ押していた時期がありました。
いくら自分に自信があっても、これはいけないですよね。
反省しています。
そのような若い時の自分もそうですし、お客様からお聞きするカットが下手な美容師の特徴としてわかりやすく列挙します。
・お客様の話を聞けない
・スタートからゴールするまでの想像力がない。計画性がない。
オーダーをしているにも関わらず明らかに違う長さになってしまったりする原因は、話を聞いていないか、聞いていても途中で何かしらの失敗をしてしまって切るしかなくなった、または間違って切ってしまった。
いろんな理由がある。
「前髪パッツンにして」なんて一度も言っていないのに切られてしまったり・・・。
レイヤーを入れてなんて一言も言っていないのに軽くされすぎてパサパサと広がる髪の毛になってしまったり。
下手というには、カットだけではなく会話からでもなんとなく感じることがあると思います。
逆にいえば話し方や立ち振る舞いかたから上手いと演出をすることもできるということ。
立ち振る舞い、会話で下手と感じさせてしまうこともある。
実は技術はあるのに・・・
スマホ画像を見せてこのくらいの長さにして欲しい!
とオーダーをしても完全にミスをして短くされてしまった方もいらっしゃると思います。
・他者批判をする美容師
ここのサロンは下手!前の美容師は失敗してますね!
などお客様に向かっていってしまう美容師さん。
人の悪口ばかり言う人はクラスに1人、2人はいたかとおもいます。
それは自分がいじめられたくない、弱さを隠したいからです。
美容師も一緒です。
安いから下手ではない、高いカットだからうまいとは限りません。
上記で申し上げたポイントで見極めてみてくださいね。
さて、ここまで長くなってしまいましたが、ここからはいつもどおり、お客様の髪型ビフォー&アフター写真の説明をしていきますね。
◆くせ毛で髪の毛がまとまらないと言うお悩みのお客様カット前のご様子です。
バッサリとカットしたそうですが、パサパサしてまとまらないのがお悩み。
もちろんここでも僕は他者批判はしませんが、髪型の説明をするにあたって、なぜこのようになってしまったかをお伝えします。
画像の通りですが、アウトラインが繋がっていないとパサパサに見えるのと、くせ毛がまとまらないという原因になってしまいます。
なるべく長さを変えないで女性らしくするためにカットしました。
◆カット後
アウトラインを綺麗に揃えるだけで、このように変えることができました。
お客様は可愛らしいお顔立ち、ご自身の好みも可愛らしい雰囲気を擬希望でしたので耳を出せるようにショートヘアーにしました。
※記事を読む時間がないかたはMAX戸来がつくった髪型画像集『心と髪のBEFORE→AFTER画像集』へどうぞ!!
くせ毛に近い、縮毛のような髪質
だから難しい
ですがそこを予測して毛量も少なくしないといけない
一般的に少なく梳きすぎてしまうと「まとまらない」や「広がる」と言われ多毛に悩んでいる女性はショートにしたら二か月も長持ちしないと思います。
僕の顧客は三か月に一度カットが平均です。
で上のお客様の二か月経過した来店直後
このように変えることができました。
ほかにも
二か月三か月経過してのカットの仕方によって持ちが違います。
頭の形が変わり、小さく見せることができます。
上手い美容師と下手な美容師はオーラが違う?
上手な美容師さんは、言葉では表せないオーラがあります。
雰囲気がやっぱり違いますね。
その仕事に人生をかけているのか?
ただ、生活費が欲しくて美容師をしているのか?
やる気の違いはどの仕事でも結果に出ます。
お客様に喜んでもらいたいと思わないといけません。
安売りをしていると流れ作業になってしまうだけではなく、安い価格で来るお客様の層しか相手をしてきていないことから接客など美容師のオーラも安く感じることもあると思います。
高いカット料金に比例してファンが多い、リピート率が高い、そのような人は総合的に『上手い美容師』となります。
上手い美容師になるとあなたの雰囲気や身に着けているものでも似合わせの直感を働かせ提案をする場合もある。
「ここがこうなのでこうするよりも、こうしたほうが似合う、手入れもしやすいと思います」
という流れのカウンセリングになると思いますが、提案力や経験がない美容師になってくると提案することができない。
最初の3分で判断をして下手かどうか?を見極めていきましょう。
それにはあなたの直感も大事です。
様々な美容院に行ってカリスマ美容室、美容院と言われているところへ一度は行ったことがあると思います。
いくら雑誌に載っていても、モデルさんを担当していても下手な美容師と感じるし、失敗をしてしまったこともあると思います。
下手と感じる要素はたくさんあります。
技術だけ完璧でももちろん喜んでもらえます。
お店が汚くても、ボロイ店内でも、接客が適当、ドライな対応でも
「お任せカット」を完璧にすることができます。
下手な美容師ってどんな人を言うのか?まずは自信がないからヘアカタログや画像でどれにしますか?となります。
この時点で発信をしていない、クリエイティブ精神がない。
成長が止まっているとさえも思ってしまう。
僕の美容院には雑誌やBGM、ドリンクサービスすらない。
これは最低限のサービスかもしれない。
しかし僕はカットやカラーや自分の接客に自信があるので他の何かで付加価値を加えません。
無言でカットをすることだってあるし、お客様によっては他愛もない話をして過ごすこともあります。
自然体でお仕事をさせて頂いています。
一般的にはパーマやカラーをアシスタントがしてシャンプーや髪の毛を乾かすのもすべてアシスタント。
担当の美容師さんは最後のカット数十分というのが当たり前になっています。
だったらマンツーマンの美容師、美容院だからクオリティが上がる?掛け持ちをしないから失敗のリスクがない?
そうとは言い切れないですよね。
マンツーマンの美容院に行ってその美容師自体があなたと相性がよくなかったら終わりです。
美的センスが合わなければいくら上手く見えても下手なんですね。
カラーやカットが上手いというのは評価するのはお客様で、お客様の周りの家族や友人です。
上手いとか下手は美容師では絶対に評価できない。
50歳のベテラン美容師が下手で20歳の美容師が上手い
ってことも当たり前ですがあり得ます。
運命の美容師さんに出会えることを願っています。
勇気をもって普段いかない美容院、場所に時間をかけて行ってみるというのもいいかもしれません。
普段より10倍料金高くても気に入るヘアスタイルで過ごす日々もいいかもしれません。
以上、今回の記事では下手な美容師と上手い美容師さんの違いなどについてをお届けしました
最後までお読み頂きありがとうございます!
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