
梅雨や夏、湿気が多い日に髪の毛がチリチリするとお悩みの方へ。
チリチリする髪=くせ毛、というイメージお持ちの方が少なくありませんが、じつは100%そうとは限りません。
現役美容師さんにチリチリする髪の原因について、くせ毛以外にどんなものがあるのか解説してもらいました。
くせ毛も含め、チリチリになった髪の解決方法、おすすめのヘアケアも紹介しています。
原因は1つじゃない!髪がチリチリする理由
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。


そもそもなぜ、髪がチリチリになってしまうのでしょうか?
その原因を知らないと何から対策すれば良いのか分かりませんよね。ということで、まずは髪がチリつくの主な原因を解説します。
- 生まれつきの髪質
- ダメージにより毛髪密度が低くなっている
- パーマやブリーチ、縮毛矯正によるビビリ毛
- 基本的なヘアケア、髪の扱い方が間違っている
- 加齢による髪質変化
髪がチリチリになる理由は生まれつきのくせ毛以外にも様々な原因が考えられます。
理由が一つだけではなく、複数の原因が重なっていることも。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
髪がチリチリになる原因その1、生まれつきのくせ毛、縮毛

生まれつきのくせ毛にはいくつか種類があります。そのうちの1つである縮毛は見た目がチリチリとしているのが特徴です。
くせ毛の種類については別ページで詳しく紹介していますので、気になる方はぜひお読みください。
生まれつきのくせ毛・縮毛で髪がチリチリするという場合、髪質そのものを治すことはできません。
チリチリにうねるくせ毛をまっすぐに伸ばせるのは、唯一、縮毛矯正だけです。
髪がチリチリになる原因その2、髪内部のコルテックス密度の低下

髪の毛は中心部からメデュラという芯、その周りをコルテックスと呼ばれるタンパク質繊維が包み、一番外側にキューティクルと呼ばれるウロコ状の組織が内部を守っています。
ここで出てくるコルテックスという聞きなれない繊維組織。これは毛髪の大部分を構成している大切なもの。じつはこのコルテックス、ヘアダメージによってタンパク質が流出すると、密度が低くなってしまいます。

健やかな状態の髪でそんなことは起こりませんが、ダメージを受けてキューティクルが開いて剥がれ落ちると、髪内部から水分と一緒にコルテックスが流出、スカスカで空洞のある状態に。
「髪が傷む」とはこの状態のこと、パサパサに乾燥したり、チリチリになったりする原因です。
髪がチリチリになる原因その3、パーマやカラー、縮毛矯正によるビビリ毛

生まれつきのくせ毛や縮毛の髪のチリチリを伸ばす唯一の方法は縮毛矯正です。
くせ毛を伸ばす便利な施術である一方、施術で失敗するとチリチリに見えるビビリ毛になることがあります。
そうなってしまった場合、傷んだ部分を切るしかありません。
ビビリ毛の一番の対策方法は、そうならないように予防をすることです
縮毛矯正やパーマ、ヘアカラーなど髪へのダメージが大きな施術を受ける場合は、あらかじめ美容師さんに髪質や髪の状態、これまでどのような施術を受けたかをしっかり説明しましょう。
その上で今の髪の状態で施術をしても耐えられるかを美容師さんに判断してもらい、施術を受けることをおすすめします。
髪がチリチリになる原因その4、基本的なヘアケア・髪の扱い方法が間違っている

髪はダメージを受けると傷んでチリチリになることもある、ということがわかりましたね。
縮毛矯正やパーマ、ヘアカラーのようにダメージが強い施術を受けると髪が傷むことは分かりやすいものの、実はそれ以外にも髪を傷める原因になるものがあります。
それが毎日のヘアケアやヘアセットでの髪の扱い方。
たとえばシャンプーあとのタオルドライ、早く乾かそうとガシガシと力を入れていませんか?
髪の最も外側にあるキューティクルは摩擦によっても傷んでしまい、開いて剥がれ落ちてしまいます。
優しくタオルで挟むように髪を乾かしてあげるようにしましょう。
そのほか、濡れたまま髪を放置しない、ドライヤーで髪を乾かす前にアウトバストリートメントを使って保湿、補修することを習慣にするだけでも十分にダメージ予防につながります。
何か特別なことを始めるよりも前に、まず今のヘアケア方法を見直してみてくださいね。
あなたの髪のダメージはどのくらい?まずはセルフダメージレベル診断からスタート
髪がチリチリになる原因その5、加齢による髪質変化

年齢を重ねると目に見えて分かる肌の変化には気づきやすいものの、実は髪にも変化が起きていることを知っていますか?
女性の身体の中では、30代後半から40代にかけてエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が減少します。[1]
エストロゲンは髪にハリやコシを与えてくれるもの、それが減少するということは髪の毛が少しずつ弱く細い状態に。
この加齢による髪質変化が起こると髪はダメージを受けやすく、傷んで乾燥、パサつきが出始めます。
くせ毛の髪質で縮毛矯正を繰り返していたり、パーマやヘアカラーを続けていると弱くなってしまった髪は傷んでボロボロになり、チリチリの見た目になることも。
髪のパサつきや広がりが目立ち始めたら、チリチリの髪にならないよう髪質に合わせた正しいヘアケアをはじめましょう。
チリチリになった髪の3つの対策方法

生まれつきのくせ毛、縮毛だけでなくその他の理由でもチリチリになる髪。
すでにチリチリになってしまった髪には以下の3つの対策方法があります。
- 縮毛矯正でくせ毛を伸ばす
- 毛先のカット&全体カラー
- 正しいヘアケア
それぞれを詳しく説明していきます。
チリチリのくせ毛も伸ばせる縮毛矯正
- ヘアメイクアーティスト
- 斎藤 渓@loreminatomirai
- 横浜みなとみらいで有名な髪質改善サロン「ロア-LORE-」のオーナー。


一つ目のチリチリになった髪の対処方法は、生まれつきのくせ毛や縮毛に効果のある縮毛矯正です。
縮毛矯正は薬剤と熱を使ってうねる髪をまっすぐに伸ばす施術、生まれつきチリチリの髪もサラサラにしてくれます。
根元のくせ、毛先をトリートメントで手触りを良くした後、縮毛矯正を実施。例えば、このくらいのくせであれば、ダメージを抑えた中性領域でのストレートでも十分効果を得られます。
施術後の毛先は再度トリートメントで、ダメージ補修をして、ハリとコシを付与してツヤ髪に。
ダメージを受けた髪の指通りをよくする場合はトリートメントが効果的です。
チリチリになってしまった毛先の髪のカットとカラー&トリートメント

2つ目のチリチリになった髪の対処方法は毛先部分のカットや全体カラーです。
暗めに染めないといけないけれど、前回行ったブリーチのケアもしたい。そんな方は必見!今後また明るくすることも想定して、カラー後も色が綺麗に抜けてくれるアッシュをベースに全体カラーを。
トリートメントで毛髪補修をしながらケア。
艶が出るようにカラーで色むらをなくし、トリートメントで質感を整えてあげましょう。
傷んだ部分のカットやカラー、メンテナンスとしてのトリートメントで綺麗な髪をを楽しみつつ、新しく伸びてくる髪を健やかに保つように心がけましょうね。
傷んだ髪を補修して健やかに導く!ホームケアでトリートメントを

チリチリになる髪の最後の対処方法は、髪質や髪の状態に合わせた正しいヘアケアです。
先ほどご紹介した正しい髪の乾かし方しかり、ご自宅での髪質や髪の状態に合わせたヘアケアは、髪を健やかな状態に保つために必要なもの。
とはいえ、何からはじめれば良いか、迷いますよね。
それではまず最も身近なシャンプー&トリートメントを見直してみませんか?

髪がダメージによってチリチリになるほど傷むと、乾燥によるパサつきも気になるはずです。
まだチリチリの髪になっていなくても、「最近、髪がパサつくなあ」と感じるようになったらシャンプー&トリートメントにこだわって指通りをよくしてあげましょう。
乾燥する髪、パサつきやすいには、アミノ酸系シャンプーがおすすめです。
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チリチリする髪の原因と対処方法、まとめ
生まれつきのくせ毛の一つ、縮毛の場合もチリチリの髪に見えますが、その他にも髪へのダメージや日々のヘアケア・髪の扱い方にも髪がチリつく原因があることがわかりました。
チリチリになってしまった髪の対策方法は3つ
- 縮毛矯正
- ヘアカットとカラーリング
- 髪質・髪の状態に合わせたヘアケア
おうちでできるホームケアは、最も身近なシャンプー&トリートメントをにこだわるところから。
髪の状態に合ったものを使うことで、健やかでまとまりのよい髪へと導きます。ぜひ試してみてくださいね。
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※本記事内の成分および製品に関する意見は個人の見解であり、効果を100%保証するものではありません。
参考文献
[1] 毛髪相談の標準的手引き 公益社団法人 日本毛髪科学協会