
こんにちは!原宿表参道で美容院MAXを一人経営している美容師の戸来です。
今回は、「トリートメントを使うと頭皮がかゆくなる」とか「頭皮のかゆみはトリートメントが原因なのかな?」とお悩みの方に向けて、記事を書いていこうと思います。
髪にツヤ感も欲しいけど、とにかく「頭皮がかゆいのをなんとかしたい!」と思っている方は必見ですよ。 『頭皮のかゆみの原因』はもちろんのこと、
- トリートメントの正しい付け方解説
- 使ってはいけないトリートメントとおすすめのトリートメントの成分
など、お役立ち情報もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
目次
トリートメントをすると頭皮がかゆい?その原因と対策を解説
トリートメントをすると、なぜ頭皮がかゆくなるのか? 僕のところに初めてご来店くださるお客様にも、このような疑問や不安を抱えている方が少なくありません。 せっかくキレイな髪にしたくて頑張っているのに、トリートメントでかゆくなっちゃうなんて「どうすればいいの!?」と思いますよね? ここでは、そもそものかゆみの原因を美容師視点で解説してきたいと思います。 まず、頭皮がかゆくなる原因は人によって違いますが、大きく分けて4つの理由があげられます。
- そもそも頭皮が乾燥している
- シャンプーの方法・選び方が間違っている
- トリートメントの正しい付け方ができていない
- トリートメントに配合されている成分が合わない
これらの原因をひとつずつ見ていきながら、その対策についてもお伝えしていきましょう!
【頭皮にかゆみが出る原因1】そもそも頭皮が乾燥している
まず1つ目は、そもそも頭皮が乾燥しているということがあげられます。 これは、トリートメントをしたから頭皮がかゆくなった、というわけではありません。 しかしお客様からすると、「トリートメントのせいで頭皮がかゆい」「シャンプーはちゃんとしているのに!」と感じるんですよね。 実際、僕のお店でもお客様からこのような声を聞くことがあります。 頭皮が乾燥する原因としては、
- 体質(肌質)としての乾燥肌、アトピー肌
- 加齢による皮脂分泌量の低下
- ドライヤーでの乾かし過ぎ
- シャンプーのしすぎ
- シャンプーの洗浄成分が強すぎる
- ゴシゴシ力を入れて頭皮を洗っている
- 紫外線による頭皮の日焼けダメージ
これらの要因が考えられます。もちろん、これはごく一部です。
ストレスやホルモンバランス、自律神経の乱れ、慢性疲労、栄養不足なんかでも「乾燥肌」「敏感肌」になることもありますからね。
とはいえ、僕は美容師であり「医師」ではないので、美容師としてアドバイスできることをお伝えします。
頭皮が乾燥することで、トリートメント成分に限らず、さまざまなヘアケア製品が刺激となってしまうケースも少なくありません。
頭皮も、顔のお肌と同じだと思ってください。
ガサガサに粉ふきするほど乾燥したお肌って、これまで何ともなく使っていた化粧水でも刺激を感じたり、かゆみ・赤みが出てしまうことってありますよね?
乾燥した肌(頭皮)は、皮脂分泌が減少していたり、過剰に皮脂を除去してしまうことで「肌バリア」が低下、または崩壊している可能性が高いと考えられます。
そんな状態の頭皮に、さまざまな成分が配合されたトリートメントが付いてしまうと、当然のごとく『かゆみ』として自覚症状が現れるんです。
【頭皮にかゆみが出る原因2】シャンプーの方法・選び方が間違っている
トリートメントで頭皮にかゆみが出る原因の2つ目は、シャンプー方法やシャンプーの選び方が間違っているということがあげられます。
簡単にいえば、洗いすぎ、力を入れて洗っている、すすぎが甘いなど。
逆に、洗い方が足りなくて古い皮脂が頭皮に蓄積し、酸化することでかゆみを引き起こしている可能性も否定できません。
その他、シャンプーに含まれている洗浄剤(界面活性剤)が強すぎるために、先ほど解説したような「頭皮の乾燥」が進行しているケースもあります。
この場合は、アミノ酸系シャンプーなどの洗浄力がマイルドなタイプに変えることで、頭皮のかゆみが改善されることも多いです。
これって、トリートメント以前の問題なんですが、結構見落としがちなんですよね。
シャンプー自体を見直すにしても、まずは「正しいシャンプー方法」を身につけることが大事。
シャンプー前には、必ずブラッシングをすること。
そして、36~38度くらいのお湯で丁寧に「予洗い」を3分ほど行いましょう。
頭皮や髪の汚れは、この予洗いだけでも70~80%程度は落ちるといわれています。
ちなみに、予洗いはシャンプー剤なしで行うんですよ!
この工程を丁寧にするだけでも、シャンプーの界面活性剤を頭に付けている時間が短縮できるので、非常におすすめです。
その後、しっかりシャンプー剤を泡立てて優しく髪を洗ったら、再び予洗いの要領でしっかりと「すすぎ」を行いましょう。
トリートメントが必要なほどキシんでいる場合やロングヘアの方は、毛先を中心に軽く馴染ませて洗い流してください。
保湿系ワックスやヘアオイルを馴染ませるのもオススメです。
美容師戸来が解説している「正しいシャンプー方法」の動画もご覧くださいね。
【動画】敏感肌様必見!美容師が解説する自宅での正しいシャンプーの仕方、やり方とは
ちなみに。 もし肩から上の「短めの髪型」の場合には、湯シャンもおすすめです。
最初のうちは、頭皮の匂いや皮脂が気になってしまうかもしれませんが、徐々に皮脂分泌量や頭皮環境が整ってくるので安心してくださいね。
頭皮を自分の皮脂(保湿成分)で守ってくれるようになり、ニオイやかゆみも安定してくるはず。
『湯シャンをすると、髪がキシむしパサつくんだけど!』という方は、アウトバスの洗い流さないトリートメントとして保湿系ワックスや、ヘアオイルを少量馴染ませると良いでしょう。
このトリートメント方法については、記事の後半で詳しく解説していきますね。
【頭皮にかゆみが出る原因3】トリートメントの正しい付け方ができていない
頭皮にかゆみが出る原因の3つ目は、「トリートメントの正しい付け方ができていない」ということ。
トリートメントをすると頭皮にかゆみが出てしまう方は、その付け方に注意が必要です。
トリートメントといっても、多くのメーカーからさまざまな種類が販売されていますよね。
大きく分けると、「洗い流すトリートメント」と「洗い流さないトリートメント」が代表的ですが、トリートメント剤は毛先だけに付けることをオススメします。
このうちのシリコンは、頭皮に塗って放置しまうと、皮脂と混じり合ってベタつきの原因となってしまいます。
このせいで、頭皮にかゆみが出てしまう人も少なくありません。
また、「カオチン界面活性剤」は髪の静電気を予防したり、しなやかな手触りに導いてくれる働きがありますが、頭皮につくと体質によってはかゆみやフケ、炎症の原因になってしまうこともあるため注意が必要です。
トリートメントは、基本的に頭皮につけるものではありません。あくまでも、髪のコーティングをすることが目的で作られています。
「じゃあ、トリートメントは使わない方がいいの?」と思った方もいるかもしれません。
しかし。 頭皮に近い髪の根元や後頭部などは、皮脂がトリートメントがわりに「髪を保護」してくれるのですが、毛先に関してはどうしても皮脂が行き渡らないため、パサパサと乾燥したりまとまりが悪くなってしまうことが多いです。
特に、カラーやパーマをされている方の場合には、地毛よりも髪の水分量が減少しやすいため「トリートメント」で保湿・保護してあげる必要があるんですね。
【頭皮にかゆみが出る原因4】トリートメントの成分が合わない
トリートメントを使用して頭皮にかゆみが出る原因の4つ目は、「トリートメントの成分が合わない」ということ。
これは、非常に多いので当てはまる方も結構いらっしゃるはずです。この場合には、とにかく今お使いのトリートメントの使用を中止することがベスト。
トリートメントの成分表を見たことがある方は分かると思いますが、「うわっ!」と思うほどさまざまな種類の成分がズラーっと並んでいますよね。
ちなみに、この成分表はお客様がお使いのトリートメントの写真です。
確かに、読む気をなくしますよね。
さて。本題に戻りましょう。
頭皮のかゆみにつながる成分としては、上の項でもお話した通り「カオチン界面活性剤」や「シリコーン」が関わっている可能性があります。
ただし、これは正しいトリートメントの付け方をしているのであれば、問題ないともいえるんですよね。
厄介なのは、アレルギーです。特定の成分や物質に対してアレルギー反応が出てしまう方は、近年非常に多くなっています。
しかも、トリートメントに配合されている成分は、製品によってさまざま。 そのため、どの成分に反応しているのか?
という点は、なかなか見極めることが難しいのも事実です。 だからこそ、お肌にも髪にも優しいトリートメントを使っていく必要があります。
使ってはいけないトリートメント・おすすめのトリートメントとは?
リートメントを使うと頭皮にかゆみが出てしまう場合。
頭皮がかゆくなる原因でご紹介した『トリートメントの成分が合わない』という項目を疑ったとしても、 実際には…
「じゃあ、どんなトリートメントなら使っても大丈夫なの?それを教えて!」
「トリートメントの成分表を見てもよくわからないから、自分ではうまく選べない」
このような方って多いのではないでしょうか。
そこで、美容師の僕が『使ってはいけないトリートメント』と『おすすめのトリートメント』を成分的に解説していきます!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
頭皮がかゆい人へ!使ってはいけないトリートメントとは?
まず、シリコーンが過剰配合されたトリートメントはおすすめできません。
過剰配合というのは、どれくらいのことを指すのかというと、 成分表を見たときに5番目までがほとんどシリコーンというトリートメントは避けるべきでしょう。
ちなみに、シリコーンはさまざまな名称や表記があります。
ざっと100種類以上はあるので、全部覚えるのは正直難しいし、覚える必要はありません。
ただ、トリートメントに配合されているシリコン名には、ちょっとした法則があります。
このシリコーンには、髪に皮膜をつくり、コーティングして指通りを良くしたり、キレイに見せる効果がありますが…
髪や頭皮に蓄積してしまう性質があるため、頭皮のかゆみはもちろんのこと、美容院でのカラーが入りにくくなったりパーマが上手くかからなくなってしまうこともあるので注意しなくてはならないんです。
もちろん、シリコーン自体は悪いものではありません。
成分表をどうしても見ることができないというのであれば、信頼できるメーカーや美容院で購入するようにしましょうね。
頭皮のかゆみでお悩みの方へ!おすすめのトリートメント
トリートメントで頭皮のかゆみが出てしまう場合、基本的には「トリートメントを頭皮には絶対につけない」という点を守るだけで、改善されることがほとんどです。
しかし、それでも「頭皮のかゆみが良くならない」とか「湯シャンをしたら、髪が乾燥してパサパサする」という方は、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)をおすすめします。
特に、保湿成分だけで作られた「トリートメントワックス(プリュムワックス)」は髪にもお肌にも優しい成分配合になっているため、安心してお使いいただけるんですよ!

というか、僕が開発して作ったワックスなんですけどね(笑)
でも、宣伝とかではありません。
こちらのお客様は、パサつく髪が気になっていましたが…
ほんの少量のプリュムワックスを付けただけで、この通り!
ツヤツヤの美髪に見えますよね。 優しい成分だけで作られているので、寝る前のアウトバストリートメントとしても毎日お使いいただけます。
実は 僕自身も敏感肌&くせ毛で、これまで色々なトリートメントやスタイリング剤を使用してきました。
ところが、なかなか合うものって見つからないんですよね。
だから、みなさんの気持ちもよくわかります。
実際、僕のところに来てくださるお客様にも「洗い流すトリートメントを使いたいけど、ニキビができてしまうから使えない」とか「肌が敏感で、ちょっとトリートメントを使っただけで首筋が赤くなっちゃう」なんて方も結構いらっしゃいました。
そこで僕は、美容師として何かできることがあるのでは?と思い 「じゃあ、お肌がデリケートな人でも安心して毎日使えるような保湿ケアヘア剤を作ろう!」と思ったんです。
そんな僕とお客様の想いを詰め込んで完成したのが、現在発売している「プリュムワックス」と「プリュムヘアオイル」なんですよ。
ロングヘアの方には、プリュムヘアオイルがおすすめです。
カットの後、プリュムヘアオイルを馴染ませてから乾かし、最後にワックスで仕上げをしています。
CMに出てきそうなくらい、ツヤツヤになりましたよね! 動画でヘアケア方法を紹介しています、ぜひご覧ください。
【ヘアケア】自宅でもできる髪の毛をサラサラ、ツヤツヤにする方法を教えます【美容】
僕のお客様には、乾かした後にワックスをつけることもお勧めしています。
まとめ
今回は、「トリートメントがかゆみの原因」というテーマで、頭皮がかゆい方必見の情報をお伝えしてきました。 頭皮にかゆみが出る原因は、主に4つ。
- そもそも頭皮が乾燥している
- シャンプー方法・選び方が間違っている
- トリートメントを頭皮にまで付けてしまっている
- トリートメント成分が合わない
1と2に心当たりがある方は、トリートメント以前に「シャンプー方法や選び方」を見直す必要があります。 そして、トリートメントは頭皮に付けるものではなく、毛先を中心に「髪の毛に使うモノ」なんだということを忘れないようにしてください。 「どんなトリートメントを使ってもかゆみが出てしまう…」という場合には、洗い流すタイプのトリートメントをやめて、僕が開発したプリュムワックスとヘアオイルを試してみるのもオススメ。 ↓
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猫っ毛、軟毛くせ毛にもおすすめのプリュムヘアオイル(スタイリング剤)使い方
成分の優しさにはかなりこだわりを持って配合しているため、「これまで色々なヘアケア製品を使用しても、かゆみや赤みが出ていた」というお客様からも喜ばれています。 もしも、さまざまなトリートメントを試してみて「やっぱり合うものに出会えない…」と思ったときには、ふと僕のことを思い出してもらえると嬉しいです。 それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
