
こんにちは!表参道原宿で美容院MAXを1人経営している美容師の戸来です。
お客様からこのような質問をいただきました。
「美容師が作った“ドエスシャンプー”というシャンプーがSNSとか口コミで高評価だけど、実際どうなんですか?」
なるほど。
実は僕自身も一時期、この「ドエスシャンプー(DO-Sシャンプー)」を使っていたことがありました。
使い始めた理由は、ただひとつ。
ネットですごく流行っていたから!!!(笑)
やっぱり美容師として気になるじゃないですか。流行ってるシャンプーってどんな感じなんだろう?って。
結局、ドエスシャンプーは半年間使わせていただきましたが、現在は使っていません。
最近は僕自身もシャンプーを開発して販売させて頂いていることもあり、ヘアケア製品の成分や作用については個人的にもかなり勉強・調査してきました。
そこで、今回は噂のドエスシャンプーの口コミ、成分について、美容師の立場というより「現実目線」で中立的に解説をしていきたいと思います。
目次
ドエスシャンプーが流行った理由を知っていますか?
僕がドエスシャンプーを使っていたのは、「流行っていたから」とお話しました。
では、なぜドエスシャンプーが流行ったのか?その理由について真相を解説していきます。
美容師以外の一般のお客様でも、「いいシャンプーはどれだろう?」と思ったときに、ネットの口コミを参考にしたり、SNSで話題になっている商品を候補にして購入することってありますよね?
シャンプーだけでなく化粧品や家電、コンビニスイーツに至るまで、最近はどんなものでも、ネット検索からの情報を頼りにする方が多いのではないでしょうか。
もちろん、これが悪いとは言っていません。現代のネット社会なら、当たり前のことです。
僕だって毎日ネット検索しています(笑)
そして。
このネット市場において上位になっているのがドエスシャンプーなのです。
ドエスシャンプ―は、「ネット市場」で成功し、人脈に恵まれ、ファンになった美容師が広めていったシャンプーなんですよね。
簡単に言えば、「ネットで検索すると、すぐに出てくるシャンプー」ということ。
「シャンプーを変えたいけど、何を使ったらいいかわからない」と思っている方が、ネット検索して出てきたのがドエスシャンプーだった。
そして、その口コミや評判を見てみると・・・
なんだか良さそう!!→「私も買ってみよう!」
↑こういった流れで、ドエスシャンプーは大流行したのです。
どんなモノのでもそうですが、急にめちゃくちゃ流行るとか話題になる商品って、最近はSNSが火付け役になっていることが非常に多いですよね。
それだけ、ネットやSNSには爆発的なパワーがあるということ。
「口コミでみんながイイ!って言ってるなら、いい商品に違いない」と思いがちです。
実際に、ドエスシャンプーの成分や作用を正確に把握・納得して使っている一般の方は少ないはず。成分って「謎のカタカナの羅列」だし、一般のお客様が見てもよくわからないですもんね。
使ってみて、「成分が合わない気がする」とか「髪や肌にトラブルが出た」なんてことがない限り、口コミだけを信じてそれを使い続けます。
人間ってそういうものです。(笑)
極端にいいと言われるシャンプーと、人気が出ないシャンプーの違いは成分ではありません。
ドエスシャンプーがここまで流行った理由は、「美容師がSNSを使って流行らせたから」というのが現実です。
とはいえ、これは別に悪いことではありません。どんな企業だって「戦略」として行っているものですからね。
それよりも大事なのは、「消費者がどこまでその製品のことを知って購入・使用しているのか?」ということなんです。
ドエスシャンプーの成分と作用について
では、ドエスシャンプーの成分や作用、効果については実際どうなのでしょうか。
そもそもドエスシャンプーは、お客様が自宅で使うための「ホームケアシャンプー」ではなく、美容師がカラーやパーマなどの施術をやりやすいように作られたサロン向けのシャンプーです。
だから、美容師がドエスシャンプーをおすすめしていることが多いんですよね。僕も美容師として、その気持ちはわかります!
しかし。
逆に、ドエスシャンプーは、自宅での「普段使い」には向いていないとされているんです。
その理由は、成分をしっかりと見ていけば解明できます!
成分表を見るのって、正直ちょっと面倒くさいかもしれないですが・・・
できるだけわかりやすくお話するので、僕と一緒に見ていきましょう!
ドエスシャンプーの成分解析!その効果とは?
まず、ドエスシャンプーの全成分は、以下の通り。
いかがでしょう。やっぱりわかりませんね(笑)
ドエスシャンプーの特徴・作用は、大きく分けて2つ。
- 髪についたシリコンやポリマーなどの被膜を完全に落とすことができる。
- パーマやカラーで使用する薬剤の成分を洗い流すことができる。
といった点が「ウリ」になっています。
もちろん、シャンプーの役目は、「汚れを落とすこと」です。これは、僕もさまざまな記事の中でお話していますよね。
そして。
汚れを落とすためには、シャンプーの洗浄成分として界面活性剤を入れる必要があります。
この洗浄成分が、「シャンプーの柱」といっても過言ではないでしょう。
ドエスシャンプーの洗浄剤(界面活性剤)のベースは、ココアンホ酢酸Naとパレス硫酸Naとなっています。
ココアンホ酢酸Naは「両面界面活性剤」に分類され、パレス硫酸Naは「アニオン界面活性剤」の一種です。
ちょっとここで、「まって!界面活性剤に種類なんてあるの?」と思った方も多いでしょう。
そうなんです。
シャンプーの洗浄剤としての界面活性剤は、大きく分けて2種類あるんです!!
それが、「両面界面活性剤」と「アニオン界面活性剤」なんですね。
難しい説明は長くなってしまうので省きますが・・・。
よくある市販のシャンプーには「アニオン界面活性剤」の一種である高級アルコール系が使われていることがほとんど。
石油を原料として人工的に作った界面活性剤ですが、泡立ちがいいことは大きなメリット。そして、とにかく安価で大量に作ることが可能です。
デメリットとしては、洗浄力が強すぎて髪や地肌が乾燥してしまう恐れがあります。
そして。
ドエスシャンプーに含まれているパレス硫酸Naは、この「アニオン界面活性剤」に分類されます。
かなり洗浄力が強く、刺激性も高いものです。この洗浄剤によって、髪についたシリコンやカラー・パーマの薬剤を除去するというわけですね。
ちなみに、ココアンホ酢酸Naは「両面界面活性剤」なので洗浄力はありながらも、刺激性は低いとされています。
ただ、強力な界面活性剤(パレス硫酸Na)が配合されている時点で、低刺激シャンプーとは言えないため、お肌がデリケートな方やダメージヘア・髪が細い・軟毛の方は注意が必要でしょう。
もともと。
ドエスシャンプーは「すっぴん髪」とか「素髪」を前面にアピールしている製品なので、洗浄力が命!なんです。
ところが、パレス硫酸Naは泡立ちが非常に悪いというデメリットがあります。ドエスシャンプーの使い方説明にもありますが、「何度もシャンプーをしないと泡立たない」とのこと。
自宅でホームケアとして毎日使うシャンプーとしては、ちょっと使い勝手が悪いような気もします。
ただ、髪についたシリコンなどの被膜や薬剤を「キレイさっぱり落としたい」という場合には、ドエスシャンプーが活躍するんですね。
だからこそ、美容院でカラーやパーマを行う前に使うシャンプーとしては魅力的なのかもしれません。余計な被膜がなくなれば、施術で使用する薬剤がしっかりと髪に入りやすくなるからです。
ドエスシャンプーの口コミについて
ドエスシャンプーを実際に使った方の口コミを調査してみると、髪がキシんだり乾燥するようになってしまった方がかなり多い印象でした。
例えばこちらの方。
↓
口コミが高評価だったので買ってみましたが、敏感肌や乾燥肌の人にはおすすめしません。成分が強すぎるのか、頭皮が乾燥して炎症を起こしてしまいました。
また、もともと髪自体がパサパサしやすい髪質だったこともあり、キシキシして傷みが悪化してしまったように感じました。
健康な毛髪の人以外は、使わない方が良さそうです。
どんなシャンプーにも言えることですが、「万人受け」するような製品は作ることができません。
実際に使ってみてから、「自分に合うのか、それとも合わないのか」を判断するしかないんですよね。
ましてや、ドエスシャンプーは「美容師のために作られたシャンプー」です。一般のお客様が、自宅で毎日使うようなものではないのです。
僕のお客様でも、口コミ評判やネット情報を見てドエスシャンプーを使ってみたけれど・・・
「髪がキシキシになってしまった」とか「パサつきが酷くなった」なんてお話をされる方がいらっしゃいます。
ちなみに。
こちらは、ドエスシャンプーではなく「石鹸シャンプー」を継続していたお客様です。
↓
Beforeは、界面活性剤によって髪の被膜(コーティング)が全くなくなった状態。
かなりパサパサして、まとまりが悪くなっているのがおわかりいただけるでしょう。
とはいえ。
ドエスシャンプーは、「すっぴん髪」になれることをウリにしているので、被膜がなくなってパサつくのは当然!
逆に、シリコンが髪に蓄積して「ベタつき」や「ぎっとり感」が気になっている方の場合、単発で使うのはアリかと思います。
あとは、美容院でカラーやパーマなどの施術を受ける前に使用するのも、良いかもしれません。(僕としては、お客様がそこまで考える必要はないかな、と思っていますが・・・)
ただ、もし本当に髪が完全に裸の状態になっているとしたら、摩擦や刺激に弱くなってしまうリスクがあるので注意!
こちらの口コミも、ちょっと気になります。
↓
最初は1回のシャンプーでは全然泡立たなくて、3回ほど洗わないと泡立ってこないです。
何度も洗って、洗い流してを繰り返していると時間がすごくかかります。
シャンプーした後は、髪がめちゃくちゃキシみます。ヤバイくらい絡みまくって、指にも絡まって痛いくらいです(笑)
でも、これで余計な膜が取れて髪がキレイになったような気がします。
洗髪中の泡立ちが悪いとなると・・・
シャンプー時に摩擦が生じて、髪を傷めてしまう恐れも十分に考えられます。
そのため、やはりホームケアとしてのシャンプーには不向きだといえるでしょう。
髪のコーティングはキレイに落とせるかもしれませんが、上の口コミにも合った通り・・・
摩擦や絡まりのせいで断毛(切れ毛)が生じたり、髪表面のダメージにつながってしまう可能性が高いため注意しなければなりません。
ぜひ、ネットの口コミや情報だけで判断するのではなく、本当にいいものなのかを判断して「自分の髪質に合ったシャンプー」を見極めるようにしてくださいね。
どのシャンプーにも「いいところ」があれば「悪いところ」もあって当然です。成分がお肌に合うか合わないか?というのは人それぞれ異なります。
極端な話、「市販の安いシャンプーの方が合う!」という人だっているほど。
こちらの動画でも僕がシャンプーについて解説しているので、よろしければご覧くださいね!
↓
【市販VS 高いシャンプー】美容師が教えるシャンプーのおすすめとは【動画】
でも、僕はそれでいいと思っています。市販のシャンプーでも、髪を良い状態でキープできているお客様もたくさん見てきました。
髪のコンディションが良ければ、シリコン入りシャンプーでもいいし、ノンシリコンシャンプーでもOK。
一番大事なのは、「それは、本当にあなたに合ったシャンプーなのか?」ということだけです。
プリュムシャンプーの成分と作用について
冒頭でもお伝えしましたが、僕自身も美容師としてシャンプーを開発・販売しています。
お客様のリアルな声をもとにしながら、何度もアンケートを取って試作・改良を重ね・・・
「これだ!」というこだわりシャンプーができました。
低刺激成分と洗浄成分の絶妙な「配合量割合」を実現し、二度洗いをしなくてもサッパリ!
それでいて、保湿成分がしっかりと髪に吸着しやすいように計算して仕上げています。
僕のまわりの人からは、「ちょっと戸来さん、シャンプーの成分にこだわりすぎじゃないですか?(笑)」と言われるほど、本気でこだわり抜いて完成させたシャンプーなんです。
(そのせいで、原料がなかなか入手できずに「完売状態」が続いたこともありました・・・。ごめんなさい。)
こちらの動画でも、ちょっとお話しています。
↓
【速報】先行販売!美容師がおすすめする人気シャンプー『プリュムシャンプー』【動画】
それこそが、僕が開発したプリュムシャンプー(旧MAXシャンプー)です!!
アミノ酸系洗浄成分で低刺激。髪を修復するヘマチンをはじめ、髪の主成分であるケラチン、保水力に優れたヒアルロン酸とトレハロースも絶妙なバランスで配合しています。
「美容院でトリートメントや髪質改善をしなくてもいい」と思ってもらえるような質感の髪を、ホームケアで作れるように成分配合したシャンプーなんです。
この記事で解説している「ドエスシャンプー」は、洗浄成分として「アニオン界面活性剤」のパレス硫酸Naが配合されており、髪の被膜を洗い流すことができるというのが特徴的でしたよね。
一方。
プリュムシャンプーでは、「両面界面活性剤」に分類されるベタイン系の界面活性剤(コカミドプロピルベタイン)を使用しています。
このベタイン系の界面活性剤は、ベビー用シャンプーに配合されるほど低刺激なのが特徴です。
正直、コカミドプロピルベタインはかなり高価な成分なので市販のシャンプーでは使われることがほとんどありません。
でも僕は、妥協したくなかったので入れちゃいました!(笑)
どうしても、髪とお肌に優しい成分だけで「少しでも多くの方に毎日、安心して使っていただけるシャンプー」を作りたかったんです・・・。
その結果、今では多くの方から嬉しい口コミをいただいています。
↓
嬉しいお声、本当にありがとうございます!
これからも、たくさんの方に喜んでいただける商品を開発していきたいと思っています。
まとめ
今回は、「ドエスシャンプーってどうなんですか?」という、お客様の質問に対してお答えする形で「ドエスシャンプーの口コミと成分」についての記事を書いてきました。
ドエスシャンプーは業務用(美容院用)の製品であって、ホームケア向きのシャンプーではありません。
ただし、美容師がカラーやパーマなどの施術をしやすいように作られているため、美容師のファンが多いのは事実です!
確かに、被膜を除去してキューティクルを開かせるため、パーマやカラーの薬剤を髪に浸透させるには非常によくできたシャンプーといえるでしょう。
とはいえ、みなさんがホームケアとして使うシャンプーとして作られているわけではないので、毎日使っていると髪がバサバサになったり乾燥でパサついてしまうリスクがあります。
日々のホームケアとして「こだわりのシャンプーを使いたい」という方は、僕が開発したプリュムシャンプーをおすすめします。(なんだか、便乗した宣伝みたいになってスミマセン。)
もちろん、ご自宅で一般の方が使うことを前提に作ったシャンプーなので、安心して使っていただくことができますよ。
気になる方は、詳細ページをチェックしてみてくださいね。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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