肌や髪のケアに使うワセリン、その特徴と効果を美容師が解説

肌や髪のケアに使うワセリン、その特徴と効果を美容師が解説
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髪の毛だけでなく、唇や肌の保湿にも使われる成分、ワセリン。

よく見かけるものの、ワセリンってそもそもなんなのでしょうか?

そこで現役美容師さんに、ワセリンとはどういうもので、ヘアケアアイテムに配合するとどんな効果が期待できるのか、解説してもらいました。

スタイリング剤選びをする上で知っておきたいワセリンについてご紹介します。

\ 教えてくれたのは /
    ヘアメイクアーティスト Genki
    • ヘアメイクアーティスト
    • Genki@geeeeenkii
    • 渋谷CALAMARIの代表。
      ブリーチやカラー、似合わせカットが得意。

そもそもワセリンって何?その特徴と髪と関係について

肌の乾燥対策に使われるワセリンは、リップクリームやヘアワックスに使われている成分です。

保湿のために使うもの、とご存知の方もいらっしゃいますが、具体的にどういうものなのか。

髪のためにどのように役立つものかと併せてご紹介します。

ワセリンは何から出来ていて、髪にどんな役に立つもの?

ワセリンは、石油などの鉱物油を精製して作られる保湿成分です。

石油からできたものと聞くと、あまり良いイメージを持てない方もいらっしゃることでしょう。

しかし、石油は長い年月をかけて地球が作り出した鉱物資源であり、その石油を精製して作られたワセリンはクレンジングオイルや乳液に使われるミネラルオイルとほとんど同じもの。

石油から生成された白色半透明で蝋状のもの(これを固形パラフィンといいます)がワセリン、液状のもの(こちらは流動パラフィンといいます)がミネラルオイルです。

ワセリンとミネラルオイルの違い、固形か液状か
ワセリンとミネラルオイルの違い、固形か液状か

精製度の高い白色ワセリンは、劣化や酸化しにくく、化粧品の原料や軟膏の原料としても人気があります。

  • 化学的に安定している
  • 保湿力に優れている
  • 髪の艶出しに役立つ

ワセリンはこれらの髪にとって有益な成分を含む保湿成分です。

化学的に安定している

ワセリンは、多くの化粧品などにも使われている成分。

お肌や髪の上での化学的安定性も高いため、皮膚刺激やアレルギーなどのが少ない原料です。

たとえば、アトピーや肌荒れの保湿剤として皮膚科でも処方されるほどの優しさ。

ワセリンは、皮膚がデリケートな大人はもちろんのこと、お子様の髪にも使いやすい成分です。

手についたワセリンをうっかり舐めてしまっても、身体に悪影響はないと証明されているほど。

そのため、保湿成分としてリップクリームにも使われていることが多いです。

髪の毛にヘアケア剤を付けると、お肌が荒れてしまうという方にこそ、ワセリンはおすすめの成分と言えます。

保湿力に優れている

ワセリンの特徴は、とにかく保湿力が高いこと。

お肌や髪の毛に塗布することで、表面に安定性のある油膜を作ります。

髪内部の水分や栄養が流出するのを予防し、乾燥から髪の毛を守るだけでなく、髪にツヤ感をのせる効果も。

また、摩擦ダメージなどの外部刺激から髪を保護する作用もあります。

  • 髪の乾燥がひどい
  • ダメージで毛先がパサパサする
  • 髪が広がってまとまりにくい
  • 髪をツヤツヤにしたい

これらの髪の悩みをお持ちの方にワセリンの優れた保湿力は最適です。

髪に艶を出してくれるため、くせ毛さんにぴったり

ワセリンは、くせ毛の髪質にお悩み方にもおすすめ。

艶を出したい時にはワセリンは重宝します

くせ毛にワセリンをつけてコーミング

髪の毛を油膜で保護するワセリンは、水にも強い特徴を持ちます。

そのため、以下のような髪質の方にもおすすめ。

  • 梅雨時や雨の日、湿気の多い日に髪が広がってしまう
  • 汗をかくと髪の毛がうねってしまう
  • 毎朝スタイリングしてもすぐに元通りになってしまう

うねったりチリついたりして、まとまらないくせ毛の髪にはワセリンでの保湿スタイリングがおすすめです。

ワセリンなら髪がつやつやに、髪のダメージ予防にも

「ワセリンを髪につけると、油焼けとか酸化で傷むんじゃないの?」

石油から精製されたワセリンに対して、このような悪いイメージを持っている方いらっしゃるのも事実です。

しかし、精製されたワセリンなら髪が傷むことはありません。

同じワセリンでも、精製度によって油焼けや酸化しやすさが大きく異なります。

過去は、精製度が低い黄色ワセリンが多かったため、ワセリンを塗った肌が日光に当たると油焼けするといわれていましたが、現在では精製技術も向上しているため、このような心配は少なくなりました。

精製度が高いワセリンには以下のようなものが挙げられます。

  • 白色ワセリン
  • プロペト
  • サンホワイト

こうした精製度の高いワセリンなら、髪の摩擦ダメージの予防にも役立ちます。


ワセリンの特徴と髪への効果、まとめ

肌ケアだけでなく、髪の保湿にも使われるワセリンとはいったい何なのか、美容師さんに説明してもらいました。

石油から精製された固形パラフィンであるワセリンは肌だけでなく口に塗るリップクリームに使われるほど安定性があり、保湿力のあるもの。

ワセリンが傷めるということはありません。むしろ、乾燥してパサつく髪に最適です。

そのままだとベタついて使いづらい、という方にはこのような商品もあるので試してみてくださいね♪

髪が傷んでパサつきが気になってヘアケアアイテムをお探しのときは、ワセリンが配合されているかどうか、チェックしてみましょう。

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