「ヘルメットヘア」な髪型になる原因とは?改善方法を美容師が解説

「ヘルメットヘア」な髪型になる原因とは?改善方法を美容師が解説

かわいいショートカットをオーダーしたのに、まるでヘルメットヘアになってしまった。

ショートヘアやショートボブにすると、このようなことってありますよね。

そんなとき、どうすればいいのでしょうか?

このページではヘルメットみたいな髪型になってしまう原因と改善方法を美容師にききました。

\ 教えてくれたのは /
    ヘアメイクアーティスト 江川 徹
    • ヘアメイクアーティスト
    • 江川 徹@tooru_f.hair_salon
    • 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。

ショートにしたつもりがヘルメットヘアになってしまった!その改善方法

ヘルメットみたいな髪型になって「どうしたらいいの?」と悩んでいる方へ。

効果的な改善方法は以下の3つです。

  1. レイヤーショートで軽さと柔らかさを出す
  2. 強い直毛ならパーマorアイロンで髪の毛に動きをもたせる
  3. スタイリングで立体感を出す

レイヤーを入れたショートで軽さと柔らかさを出す

レイヤーを入れたショート
レイヤーを入れたショート

ヘルメットみたい!しんな髪型を改善するなら、レイヤーを入れてあげることが一番の解決策◎

四角く見えてしまうハチ張りさんや、直毛でニュアンスが出にくい髪質も柔らかく見せることが可能!

サロンでオーダーするときには「頭が四角く見えないように、レイヤーで軽さを出してください」と伝えましょう。

かわいいショートカットのポイント

立体感のある可愛いショートヘア
立体感のある可愛いショートヘア
  • トップの立体感
  • ちょい耳だし
  • ひし形のシルエット
  • やや前下がり
  • 小顔効果のためにこめかみを隠す
  • 襟足は短めに

トップには立体感、そして毛先に動き束感を出しやすくすることで、ヘアスタイルの違和感は解消されるはす。

ボリュームが必要な部分と抑えるべき部分に「メリハリ」が出るようにカットしてもらいましょう。

とはいえ、すきすぎカットには注意。

すきバサミでむやみに毛量を減らしてしまうと、髪が膨らんでヘルメットのようになってしまうため逆効果です。

また、くせ毛さんの場合にはもともとの生えグセうねり方向毛流れも考慮しながらカットしてもらえば、毎日のスタイリングが楽になりますよ♪

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強い直毛ならパーマをかけるorアイロンで髪の毛に動きを

動きを出すとヘルメットっぽくならない
動きを出すとヘルメットっぽくならない

直毛で動きが出にくい髪質は、どうしてもヘルメットみたいな髪型になってしまう傾向があります。

特に、髪が硬くて「レイヤーを入れてもニュアンスや立体感が出せない」という場合には、パーマをかけてあげるか、アイロンですたいりんぐするのも効果的な解決策のひとつ◎

襟足を軽くして全体に軽さを出すようにベースのカットをしていれば、ふんわりと自然に動かすことができます。

このようにパーマで動きが出るだけでも、一気に垢抜けた印象に変わりますよね!

顔まわりの「のっぺり感」が気になる場合には、サイドの髪をさりげなく耳にかけてあげるのもオススメです。

繰り返しになりますが、ヘルメットのようなシルエットを改善するにはレイヤーをいれることが重要なポイント。

レイヤーなしでパーマをかけても、ナチュラルな束感動きは出すことができないので注意してくださいね。

スタイリングで束感をだす

スタイリングで束感を出す
スタイリングで束感を出す

スタイリング剤を使って束感を。

ショートヘアはスタイリングをしないと美しくキマりません。

意外とヘアバームやワックスをなじませたらしっくりきた!ということもあります!


ヘルメットヘアになってしまう3つの原因とは?

ヘルメットみたいな髪型になってしまう原因は、大きくわけて以下の3つ

  1. ハチ張りなどの骨格
  2. 直毛で硬い髪質
  3. 髪色とカット方法

自分の頭の形髪質と見比べながら、ひとつずつチェックしていきましょう。

ハチ張りや逆三角形の骨格でヘルメットヘアに

日本人に多いハチ張りが目立つ頭の形
日本人に多いハチ張りが目立つ頭の形

不自然に四角くヘルメットのような髪型になってしまう場合、骨格頭の形が原因であることが多いです。

日本人は、面長の顔型がよくみられますが、さらにハチが張っているタイプの人が結構います。

このハチ張りこそが、ヘルメットみたいな髪型になってしまう理由。

このように、逆三角形の骨格をしている人は「頭の形を強調するヘアスタイル」はNG。

メリハリのない「のっぺりした髪型」にカットすると、ヘルメットのように見えてしまうのは必然なのです。

直毛の髪質や縮毛矯正をかけたストレート毛は要注意

ヘルメットみたいな髪型になってしまうのは、髪質や状態も大きな原因。

特に、以下のような髪質の人は不自然なヘルメットヘアになりがちなので注意が必要です。

  • まっすぐで硬い直毛
  • 縮毛矯正でストレートにした髪

「不自然なヘアスタイル」に共通していえることは、髪の毛に動きがないという点。

そのため、もともとの髪質が強い直毛であったり、過去の縮毛矯正が残っている場合にはヘルメットっぽくなりやすい傾向があります。

髪色やカット次第では誰でもヘルメットみたいな髪型になる

サロンでのカットを間違えると、男女問わず「ヘルメットみたいな髪型」になる可能性があります。

特に、毛量が多い人は「すくと広がってしまうから」という理由で、毛先まで重いヘアスタイルにするケースが多いでしょう。

しかし、レイヤーカット毛量調整をしていないデザインは、髪の毛に動きが出にくいというデメリットも。

動きのない髪型は骨格髪質を強調してしまうため「なんだかヘルメットみたい」と感じやすくなるのです。

また、髪全体が重く見える「暗い髪色」もヘルメットのような印象を与えやすいため、少し明るめのヘアカラーにするのもありですよ!


意外?ボブは毛量調整が難しく失敗しやすい髪型

ボブは、あらゆる髪型のなかでも最も似合わせが難しいへスタイルです。

その理由は、広がりや毛先のはねを防ぐために、レイヤーを入れずデザインを作ることが多いから。

軽くしてしまうと、毛先がパサパサしてまとまりにくくなるため、重めのカットラインに仕上げることも。

そのため、全体のシルエットが重すぎてヘルメットみたいな違和感のある髪型になることがあります。

一番ボブが似合いにくいのは、毛量が多くて硬い髪質で、さらに直毛の女性。

髪が多く、ただでさえ重たく見えてしまいがちな女性は、ボブで失敗することが多いため注意しましょう。

もしも「小顔効果」を狙いたいなら、切り揃えたボブではなくショートやショートボブがおすすめ。

レイヤーでシルエットのバランスをとることができるため、頭の形をきれいに見せることができますよ。


髪型がヘルメットみたいになる原因と改善方法まとめ

今回は、ヘルメットみたいな髪型にされてお困りの方に向けて、その原因と改善方法を美容師目線で解説してもらいました。

効果的な改善方法は以下のとおり。

  1. レイヤーショートで軽さと柔らかさを出す
  2. 強い直毛ならパーマorアイロンで髪の毛に動きをもたせる
  3. スタイリングで立体感を出す

レイヤーを上手に使ったショートやショートボブなら、どんな髪質や顔型でも自然なふんわり立体感のある髪型に。

「いつもヘルメットみたいになるけど仕方ないのかな」と諦めてしまうのは、もったいない!

コンプレックスを上手にカバーできる髪型を、担当の美容師さんと一緒に見つけてみてくださいね。