ベタイン系シャンプーの特徴とは?メリット&デメリットについてご紹介

ベタイン系シャンプーの効果と特徴を美容師が解説

最近よく目にするベタイン系シャンプー。

環境や素肌に優しい、そんなイメージがあるのではないでしょうか?

今回はそのベタインが配合されたシャンプーとはどのようなものなのか、メリット&デメリットを踏まえて解説します。

\ 監修はこの人 /
    毛髪診断士 遠藤 颯
    • 毛髪診断士
    • 遠藤 颯
    • 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
      10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。

ベタイン系シャンプーとは?

ベタイン系シャンプーとは、文字通り、ベタイン系と呼ばれる両性界面活性剤の洗浄成分を含むシャンプーです。

シャンプーを購入するときに、ボトルやパックの裏面の成分表を見て「水」の次に書かれている成分をチェックしてみましょう。

ベタイン系・両性界面活性剤の洗浄成分が含まれている場合、「~ベタイン」と書かれているものが配合されています。

ベタイン系の成分一覧

ベタイン系洗浄成分には以下のようなものがあります。

  • コカミドプロピルベタイン
  • ラウラミドプロピルベタイン
  • ラウリルベタイン
  • パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン

これらの特徴は、肌への刺激が少ない両性界面活性剤であることです。

両性界面活性剤を含むシャンプーやボディソープは、赤ちゃんや小さなお子様、敏感肌の方のために使われています。

シャンプーでかゆみや傷みを感じる場合は、ベタイン系シャンプーを試してみるのも良いでしょう。

そもそも界面活性剤とは?その役割について

ベタイン系シャンプーの特徴として、両性界面活性剤が「低刺激で肌に優しい」ことをご紹介しました。

シャンプーについて調べていると必ず出てくる「界面活性剤」というワードですが、何のために使われる成分なのでしょうか?

シャンプーの成分表を見るとまず水、その次が界面活性剤となっています。

シャンプーの特徴は、どの界面活性剤を、どのくらいの割合で配合しているかによって決まります。

界面活性剤は水に馴染みやすい親水性の部分と、油分に馴染みやすい親油性の部分を持っています。

お互いが弾き合う水と油を交り合わせ、汚れを落とす洗浄力を生み出すのが界面活性剤です。

髪の毛につくホコリなどは水やお湯で洗い流せますが、皮脂やスタイリング剤の油分は水だけでは簡単に落とせません。

そこで界面活性剤を使い、髪についた油汚れを洗い流すという原理です。

界面活性剤には泡立ちの良いアニオン界面活性剤、トリートメント成分などを髪に吸着しやすいカチオン界面活性剤や、肌に優しいノニオン界面活性剤と、今回ご紹介する両性界面活性剤に分けられます。


アミノ酸系界面活性剤とベタイン系界面活性剤の違い

ベタイン系シャンプーと同じように、人気の高いシャンプーにアミノ酸系シャンプーがあります。

アミノ酸系界面活性剤を含むシャンプーは、ベタイン系シャンプーと何が違うのでしょうか。

アミノ酸系界面活性剤とは?

先に紹介した界面活性剤の種類として、アニオン界面活性剤に分類されるアミノ酸系界面活性剤の特徴は、弱酸性で刺激が弱く泡立ちが良いことが挙げられます。

アミノ酸系界面活性剤にもベタイン系と同じように、いくつか種類があります。

  • ココイルグルタミン酸TEA(グルタミン酸系、マイルドな洗浄力)
  • ラウロイルメチルアラニンNa(アラニン系、泡立ちと洗浄力のバランスが良い)
  • ココイルグリシンNa(グリシン系、しっかりとした洗浄力で洗い上がりがスッキリ)
  • ココイルメチルタウリンNa(タウリン系、洗浄力が高く皮脂などをさっぱり落とせる)

アミノ酸系シャンプーを多く見かけるようになりましたが、同じアミノ酸系シャンプーでも、どの洗浄成分が含まれているかによって洗浄力、洗い上がりが異なります。

どちらも配合されたものが多い

アミノ酸系、ベタイン系、それぞれの洗浄成分をご紹介しました。

その上で、あらためてシャンプーの成分表を見てみると、どれかひとつだけを使っているのではなく、いくつかを組み合わせて配合していることに気づくことでしょう。

ベタイン系界面活性剤単体では、十分な洗浄力をつけることができないことが多いからです。

それぞれの洗浄成分組み合わせ&メリットを活かした、自分の髪の毛に合うシャンプーを選ぶようにしましょうね。

合わせて読みたい記事

アミノ酸系シャンプーってどんな人におすすめ?成分や特徴をご紹介


ベタイン系シャンプーのメリット

ベタイン系シャンプーを使うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

肌に優しく赤ちゃんや子供用のシャンプーやボディソープでも使われている

ベタイン系の洗浄成分は、肌が敏感な赤ちゃんや小さなお子様用のシャンプーやボディソープに使われています。

他のシャンプーを使うと頭皮がかゆい、ピリピリと傷みを感じる敏感肌の方にもお使いいただけるメリットがあります。

天然成分から作られており保湿効果が期待できる

ヤシ油を始めとする天然成分から作られているベタイン系シャンプーには、傷んでパサつく髪にうるおいを与える保湿効果が期待できます。

ダメージヘアで髪が乾燥し、まとまりにくい方にベタイン系シャンプーはおすすめです。

プリュムシャンプー&トリートメント【本体】
「頑固なくせ毛」「ケラチンシャンプーだけでは物足りない」そのような方のためのシャンプーです。
健康な髪 内部のコルテックスの密度が高く、表面のキューティクルも整っている。 芯がしっかりしていて、指どおりも良いため、まとまりやすい
ポイントは、ケラチンとヘマチンの組み合わせ
髪と頭皮をつつみこむ 摩擦レスなもっちり泡 素肌とおなじ弱酸性で優しい洗いごこち
加水分解ケラチン ナノレベルで浸透 ヘマチン 擬似キューティクルを形成 W処方が髪悩みにアプローチ 空洞を埋めて、表面を整える
アミノ酸系&ベタイン系 マイルドな洗い心地
オーガニック認証原料 アルガンオイル使用
天然オレンジとゼラニウム精油の香り
内側から補修し、表面を整える。うるおいとツヤのある髪に。
プリュムシャンプー&トリートメント
定期購入(初回限定)

4,900円 (税込)

通常購入(送料無料)

11,000円 (税込)

\ SALE中 /
通常購入(送料無料)

8,980円 (税込)


ベタイン系シャンプーのデメリット

続いて、ベタイン系シャンプーを使う場合に注意したい、デメリットについても解説します。

お肌には優しいものの洗浄力がやや弱い

ベタイン系シャンプーは他の界面活性剤に比べてやや弱い特徴を持っています。

そのため、皮脂が多く髪がベタつきやすい方や、スタイリング剤を使ってヘアセットをする方には、洗い上がりのさっぱり感がもの足りないと感じることがあります。

ベタイン系シャンプーは、アミノ酸系界面活性剤と組み合わせて作られているため、製品によっては洗浄力や泡立ちがあるものもあります。

実際に使ってみて、自分の髪質やヘアスタイルには向いていないと感じたら、他のシャンプーを試してみましょう。

サロンシャンプーにも使われており値段が高め

肌に優しく、マイルドな洗い上がりに仕上がるアミノ酸系、ベタイン系シャンプーは美容室でも使われています。

洗浄成分にこだわって作られているため、ベタイン系の界面活性剤を配合したシャンプーは値段がややお高めです。

とはいえ、髪質やヘアスタイルとの相性が良ければ、綺麗な髪を維持することができます。

傷んだ髪にもおすすめのベタイン系シャンプーの中から、自分の髪にぴったりなものを見つけてくださいね。


ベタイン系シャンプーとは?特徴とメリット&デメリットまとめ

ベタイン系シャンプーとは両性界面活性剤の洗浄成分を含むシャンプーです。

ベタイン系シャンプーのメリットは以下のとおりです。

  • 髪と肌に優しい使用感
  • 保湿感がある

ベタイン系シャンプーのデメリットは以下のとおりです。

  • 洗浄力が弱め
  • 値段が高い

上記のメリット&デメリットを踏まえて、自分にぴったりなベタイン系シャンプーを見つけましょうね。

※本記事内の成分および製品に関する意見は個人の見解であり、効果を100%保証するものではありません。