
うねる髪の毛、くせ毛にはいくつか種類があることをご存知ですか?
毛髪診断士がくせ毛の種類とそれぞれの特徴について解説しました。
自分のくせ毛がどの種類か分かる診断方法もご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
- 毛髪診断士
- 遠藤 颯
- 毛髪診断士。Webメディアにおいて6年間記事監修を務める。
10点以上のヘアケア&美容アイテムのプロデュース経験も。

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これで分かる、自分のくせ毛の種類の診断方法
うねって広がる、まとまらないくせ毛。
髪が強くうねる方もいれば、比較的クセが弱い方もいらっしゃいます。
ご自分のくせ毛がどんな種類に当てはまるのか、調べてみましょう。
診断方法は簡単、自分の髪の毛を一本採取して手触りや見た目を確認するだけ。
ただし、くせ毛の種類診断をする場合は以下の項目に当てはまると正確に診断できないので事前にチェックしてくださいね。
- ヘアアイロンでスタイリングしている
- 結んでいて髪の毛に跡がついている
- 縮毛矯正やパーマをかけている
それではくせ毛の種類診断方法をより詳しくご案内します。
手順その1、できるだけ根元から髪の毛を一本ハサミで切る
まずは髪の毛を採取します。引っ張って抜くとうねってしまうので、ハサミで切りましょう。
また、ダメージなどの影響のない髪を確認できるように、表面の髪の毛ではなく、内側の髪の毛を根本からカットしてください。
手順その2、ぼこぼこ、ざらざらしていないか、手触りを確認

くせ毛の手触り確認方法、片手で根元を持ち、もう片方で毛先に向かって指を滑らせます次に手触りをチェックします。採取した髪の根本部分を片方の手でつまみ、もう片方の指先を根本から毛先の方にスライドさせてみましょう。
ボコボコ、ざらざらしていたら、縮毛・連珠毛・捻転毛の可能性があります。
手触りが悪くない場合、波状毛の可能性があるので、次の見た目診断で確認してみましょう。
手順その3、髪の毛の見た目をじっくり観察してみましょう

最後に見た目を観察。
採取した髪の毛を白い紙の上(ハイトーンの場合黒い紙の上)に置くと見やすいのでおすすめです。
- S字状にうねっている→波状毛
- チリチリとした細かいくせがある→縮毛
- 大きさがバラバラな膨らみが数珠のように連なっている→連珠毛
- らせん状に髪の毛がねじれている→捻転毛
あなたのくせ毛は上記の4種類うちどれでしたか?
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4種類あるくせ毛の特徴を画像・イラストで解説
診断方法でご紹介した通り、くせ毛は基本的に以下の4種類に分類されます。
- 波状毛(はじょうもう)
- 縮毛(しゅくもう)
- 連珠毛(れんじゅもう)
- 捻転毛(ねんてんもう)

それぞれのくせ毛の種類の特徴を、写真を見ながら理解を深めていきましょう。
波状毛(はじょうもう)はくせ毛の種類でも日本人に最も多いタイプ

波状毛は、名前の通り、髪の毛が波のようにうねっているくせ毛の種類のこと。
日本人のほとんどが、この波状毛のくせ毛であると言われており、基本的な形はS字状のウェーブ。
しかし、同じ波状毛でもくせ毛の強さによって、見た目は大きく異なります。
三つ編みにしてほどいた後のように細かいウェーブである場合もあれば、大きなウェーブでくせ毛だと気がつかないことも。
この波状毛という種類のくせ毛の髪は湿気によって状態が変わるという特徴を持ちます。
梅雨や夏の時期になると髪がチリチリ・ゴワゴワになる、汗で前髪がうねうねする、これらのくせ毛の場合は波状毛である可能性が高いですね。
パーマと同じようにウェーブしているくせ毛の種類、いわゆる天然パーマ(天パ)であり、くせ毛の種類の中では最も活かしやすいくせ毛です。
縮毛(しゅくもう)は濡れても乾いても縮れているくせ毛

縮れ毛とも呼ばれる縮毛(しゅくもう)は、チリチリした種類のくせ毛のこと。
アフリカ系の方の髪質に多い、日本では珍しい種類のくせ毛。
波状毛とは違い、乾燥・湿気に左右されない種類のくせ毛であり、濡れても乾いていてもチリチリしています。
直毛の髪の毛の断面はまんまるなのに対して、縮毛はそら豆のようにいびつな形をしています。
そのため、髪の毛の手触りもゴワゴワしており、ツヤもありません。
一本一本が細かく、強いくせがあるため、全体のボリューム感が出やすく、アフロのようになるとお悩みの方もいらっしゃいます。
くせが強いので、うねりを活かすことが難しいタイプのくせ毛ですね。
連珠毛(れんじゅもう)の特徴は切れやすい、珍しいくせ毛

連珠毛は、一本の髪の中に大きさの異なる膨らみが数珠のように連なっている種類のくせ毛です。
ボコボコした見た目で、髪の毛の太さが一定ではありません。
細くなっている部分があるため、切れやすいのも特徴。
ダメージに弱く、縮毛矯正・パーマなど、髪への負担が大きい施術をするのも難しい種類のくせ毛です。
髪の毛一本一本に凹凸があるため、手触りがザラザラ。縮毛と同じようにツヤも出にくい種類のくせ毛です。
捻転毛(ねんてんもう)はダメージを受けているように見えるくせ毛

捻転というのは、ねじれて向きが変わることを意味します。
捻転毛はその文字通り、一本一本の髪の毛がらせん状にねじれているような種類のくせ毛。
髪の毛一本一本が、捻じれているように見えるくせ毛です。
捻転毛の髪の毛の断面は潰れたような楕円形をしているため、髪のねじれが発生します。
一本一本が捻じれている種類のくせ毛なので、一見しただけではくせ毛と判断されないことも。
ツヤのなさや手触りの悪さから、傷んでしまったダメージヘアと勘違いされることも多い種類のくせ毛です。
捻じれている部分は細くなっていることも多く、髪の毛の太さが一定ではありません。
カラーやパーマなどの薬剤効果を均一に出すことが難しく、仕上がりにムラができてしまうこともあります。
先にご紹介した波状毛に捻転毛が混ざっている方もいらっしゃいます。
くせ毛と直毛はどう違う?それぞれの特徴は?比較してみた
くせが弱いとくせ毛なのか、もしかすると直毛なのか、判断に悩むこともあります。
そこで、基本に立ち返りくせ毛と直毛はどう違うのでしょうか。
直毛は1本1本がストレート、逆に扱いにくいことも
直毛とは名前の通り、一本一本が真っ直ぐストレートで、ストンとした髪のこと。
くせ毛さんには想像し難いことですが、真っ直ぐ過ぎる髪質の直毛さんも、意外と髪の扱いに困っていらっしゃる方が多いです。
縮毛矯正後のような、シャキンとした髪質を想像すると分かりやすいですね。
特徴としては、とにかくサラサラすぎてヘアアレンジができない、ヘアピンやゴムがすぐ落ちる、動きが全く出せない。
高めの位置でポニーテールにすると髪がピンと立ってしまうなどが挙げられます。
最近は外国人風のナチュラルな動きのあるヘアスタイルが流行していますが、真っ直ぐすぎる直毛の場合、再現するのは簡単ではありません。
うねる広がる、まとまらないくせ毛と同じように直毛の髪質であってもお悩みはあることを知っておきましょう。
直毛の特徴は濡れても乾いても基本、まっすぐ
くせ毛の種類・特徴のところでお話ししたように、日本人のくせ毛はほとんどが波状毛という種類。
波状毛は湿気でうねる種類のくせ毛なので、湿気に影響を受けるかどうかでくせ毛か直毛かを判断可能。
直毛は、湿気にさらされても髪がうねることはありません。
程度こそ違えど、日本人のほとんどがくせ毛と言われていますから、いつもは真っ直ぐなのに雨の日はうねる、そんなあなたは意外にくせ毛、または髪が傷んでしまっている可能性があります。
くせ毛は湿度&冬の乾燥に弱い
くせ毛は髪の水分バランスを保つことが難しい髪質。
湿気が多いとゴワついてうねってチリチリ、乾燥すればパサしてボサボサになりやすい特徴を持ちます。
直毛は濡れても乾いても影響を受けにくく、くせ毛が湿度の影響を受けてうねる・広がるその原因は、髪の毛の構造の違いによるもの。
髪の毛の内部には2種類のタンパク質、水分を保持しやすいOコルテックスと、水分を保持しにくいPコルテックスがあり、直毛はこれらの2つのタンパク質が均一に並んでいる一方、くせ毛は偏って分布しています。
湿気が高い環境下では、水分を保持しやすいOコルテックスの分布箇所が水分で膨張。
直毛はバランス良く膨張しますが、くせ毛は膨張する場所が偏ることで髪のうねり、広がりが発生します。

くせ毛が乾燥しやすい原因として髪の毛内部の構造だけでなく、ダメージを受けやすいことによる影響も考えられます。
くせ毛だと縮毛矯正を受けたり、毎日のヘアセットに高温のストレートアイロンやコテを使用したりする機会が多くなります。
縮毛矯正施術で使われる薬剤や熱は、髪の毛に与える負担が大きく、髪の一番外側で内部を守るキューティクルが開いて剥がれ落ち、髪内部の水分・タンパク質構造が流出する原因に。
そうなると髪内部には空洞が出来てスカスカになってしまい、傷んでしまった髪は乾燥してパサつきボサボサになってしまいます。
ダメージを受けた髪は湿気が多いと過度に水分を吸収して膨張、見た目がチリチリで手触りがゴワゴワな状態になります。
乾燥していても、湿気が多くても扱いにくくなる髪質、それがくせ毛の特徴です。
まとまりにくいくせ毛を上手にコントロール!楽にヘアセットする方法
4種類のくせ毛はいずれも髪がうねり、広がってまとまらないため毎朝のヘアセットが大変。
どうすれば上手にくせ毛をまとめてパサつかない、ツヤとまとまりのある髪に仕上げられるのか。
ここからはくせ毛のためのおすすめのヘアセット方法をご紹介します。
ヘアオイルを使ってツヤとまとまりの良い髪へ

くせ毛の一番の悩みはパサつきとうねり。
その2つを抑えてツヤ、まとまりを出すならお風呂上がりの洗い流さないトリートメントにヘアオイルを使いましょう。
濡れた髪から優しくタオルで水気を拭き取り、ヘアオイルを適量馴染ませたらいつも通りにドライヤーでブローするだけ。
それだけで髪にはツヤとしっとりとしたまとまりが出ます。
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ヘアバームタイプのワックスでおしゃれでナチュラルな髪型を作る

ヘアオイルでくせ毛の髪がまとまりやすくなったら、次は髪型作り。
ムースやジェルなど、さまざまな種類のスタイリング剤の中でもくせ毛におすすめなのはヘアバームタイプのワックス。
特にくせ毛のうねりを活かしたヘアスタイルにはおすすめです。
髪をカチカチに固めないので自然な動きを出せて、手触りもベタつかず使いやすさも言うことなし。
ヘアバームタイプのワックスは保湿成分を含んでおり、毎日のヘアセットで使うたびにヘアケア効果も期待できます。
パサついて見えやすいくせ毛にツヤを出し、ナチュラルで可愛い髪型に仕上げるならヘアバームタイプのワックスをぜひ、お試しください。
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くせ毛診断と4種類それぞれの特徴、うねる髪をヘアセットするときのポイントまとめ
4種類あるくせ毛、そのどれに当てはまるか診断する方法とそれぞれのくせ毛の特徴について解説しました。
直毛とは違いうねる、広がるくせ毛は洗い流さないトリートメントにも使われるヘアオイルでツヤとまとまりを出し、ヘアバームタイプのワックスで自然でおしゃれな髪型に仕上げましょう。
無理にうねる髪を抑えるのではなく、くせ毛を活かしたパーマ風の髪型をぜひ、試してみてくださいね。
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