
うねりやパサつき、広がりなど、髪のお悩みが多いくせ毛。
「ヘアケアで少しでも扱いやすくなったらいいな」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
ほどんどのくせ毛の原因は遺伝と言われていますが、ダメージや生活習慣が原因で「後天的にくせのある髪になってしまう」「元々のくせが悪化する」なんてことも。
生まれつきの天然パーマを根本的に改善することは難しいですが、後天的なくせ毛はヘアケアで予防できそうですよね。
くせ毛はくせ毛に合ったヘアケアで扱いやすい髪の毛に近づけることができます。
今回は、くせ毛を扱いやすくするためのおうちでのヘアケア方法と、くせを活かした髪型をご紹介します。
目次
くせ毛だから大事にしたい、あなたの家でのヘアケアは大丈夫?
冒頭でもお話しした通り、くせ毛は「うねり」「広がり」「パサつき」などが原因で直毛に比べて扱いづらい髪質です。
しかもこの、くせ毛さんのお悩みの種になりがちなうねり・広がり・パサつきはダメージによって悪化してしまいます。
一癖ある髪質だからこそ、ヘアケアに力を入れることが大切なのです。
「でもどんなヘアケアをすれば良いのかわからない」そんなあなたのために、まずはヘアケアの基礎であるシャンプー・トリートメントの見直しから始めてみましょう。
くせ毛向けのシャンプー・トリートメント選び、できていますか?
くせ毛のシャンプーを選ぶ時のポイントは次の3つ。
- 刺激が少ないもの
- 毛髪補修成分が入っているもの
- 保湿成分が入っているもの
1つ目のポイントは刺激が少ないこと。
代表的なものとしては「アミノ酸系」「ベタイン系」があります。アミノ酸系は、名前の通りアミノ酸でできている洗浄成分。
数年前から大流行して人気がありますから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
「グルタミン酸系」「アラニン系」「グリシン系」といったものも、アミノ酸系の中に含まれています。
髪や体を作るタンパク質のもとと同じ成分で弱酸性のため、髪や肌に負担が少ないのが特徴。
ベタイン系は、洗浄しつつリンスもできる成分。低刺激なため赤ちゃん用シャンプーにも使用されています。
アミノ酸系と同様に弱酸性。非常に低刺激な分洗浄力も低めなので、洗浄力を緩和させる役割で他の洗浄成分と組み合わせて使われていることが多いです。
アミノ酸系やベタイン系シャンプーは髪に負担を与えにくく、うるおいもキープしてくれます。
くせ毛は傷つきやすくパサパサしやすいため、肌に優しいシャンプーを心がけましょう。
2つ目のポイントは毛髪補修成分が入っていること。
毛髪補修成分とは、髪の毛に必要な成分を補給することで髪をしなやかに整えてくれる成分のことです。
くせ毛はダメージに弱い性質があることに加え、縮毛矯正をしていたりヘアアイロンを毎日使用していたりと、髪にダメージを与える機会が多い傾向にあります。
ですからダメージケア効果があるシャンプーで毎日髪の毛を整えましょう。
とはいえ、髪の毛は死滅細胞のためダメージを治すことはできませんから、ダメージ予防と、毎日の補修ヘアケアを続けることが大切。
髪の毛の主成分であるケラチン配合のシャンプーなら、髪にハリやコシを与えてすこやかな髪に近づけてくれますよ。
3つ目のポイントは保湿成分が入っていること。
くせ毛は髪質とダメージの受けやすさから、パサつきやすい性質があります。
保湿をすることで、髪がまとまりやすくなるだけでなく、髪にツヤも出るため見た目も美しい髪の毛に近づくことができますよ。
具体的には、成分表に以下のように記載されている商品を選んでみて下さいね。
洗浄成分
- 「ココイル〜」
- 「ラウロイル〜」
毛髪補修成分
- ケラチン
- ヘマチン
- シルク
保湿成分
- ホホバオイル、アルガンオイルなどの天然植物オイル
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- セラミド
- グリセリン
- スクワラン
4,900円(税込)〜
4,900円 (税込)
11,000円 (税込)
自宅でのくせ毛のヘアケアに大切なアウトバストリートメントについて
くせ毛にはアウトバストリートメントでのヘアケアも欠かせません。理由は3つ。
- くせ毛は傷みやすい
- くせ毛は乾燥しやすい
- しっとり感を効果的に与えることができる
アウトバストリートメントは、ドライヤーなどの熱から髪を守る働きがありますから、ダメージに弱いくせ毛には欠かせないヘアケアアイテムです。
くせ毛におすすめのアウトバストリートメントはヘアオイル、ヘアミルクタイプ。
くせが強い、多毛、剛毛などの方は重めのテクスチャーのアウトバストリートメントの方が髪がしっとりまとまりやすくなります。
ミスト、スプレータイプは使いやすく便利ですが、水分が多く蒸発しやすいためくせ毛の場合には物足りなく感じてしまう可能性も。
乾燥していると髪は湿気を吸収しやすくなってしまいますから、保湿力の優れたものを選ぶと良いでしょう。
タンパク質など、毛髪補修成分配合のものもありますから、要チェック。
猫っ毛さんや髪のボリュームが少なめの方は、ミストなどサラッとしたものでOK。
一般的に毛嫌いされがちですが、シリコン入りもくせ毛さんにはおすすめ。
シリコンは、コーティング力が強く「髪をまとめやすくしてくれる」「手触りを良くする」「キューティクルを守る」といった効果が優れているものが多いです。
シリコンは、成分表には「メチコン」「ジメチコン」「シロキサン」「シリコーン」「シラン」といった表記がなされているので確認してみましょう。
5,800円(税込)〜
スタイリング剤もくせ毛を保湿・毛髪補修できるものから選びましょう
くせ毛を美しくするためにはスタイリング剤選びも大切。
くせ毛向けのスタイリング剤は、どんな髪型にセットするのかによって変わってきます。
- ヘアアイロン、コテ、ドライヤーを使用する場合:ヒートプロテクト処方、毛髪補修成分配合
- くせ毛を抑える場合:油分の多いオイルやバームタイプのスタイリング剤
- くせ毛を活かす場合:ムースやワックスタイプのスタイリング剤
くせ毛のうねりが気になる場合には、ヘアアイロンでくせを直すことが多いですよね。
ヘアアイロンは高熱のプレートで髪の毛をスライドさせて髪を真っ直ぐにするため、髪へのダメージが大きいスタイリングアイテム。
ですから、ヘアアイロンを使う前には、熱から髪を守る効果のあるスタイリング剤やヘアケア剤をつけると良いでしょう。
くせ毛を抑えたい場合には、油分の多いスタイリング剤、オイルやバームタイプのヘアワックスがおすすめ。
くせ毛は水分を与えるとうねりが強くなってしまいますから、油分メインのスタイリング剤をチョイスしましょう。
ムースやミルクは水分が多いため、くせ毛を抑えたい人にはおすすめしません。
反対にくせ毛を強く出したい、動きが欲しい場合には、ムースはおすすめですよ。
ムースは水分が多いので、カールがくっきりと出ます。ムースは水分が多いので、乾燥しやすいのが弱点。
パサつきが気になる場合には、ミルクタイプやクリームタイプのスタイリング剤を。
ムースほどパーマ感を出すことはできませんが、ナチュラルなツヤと動きを出すことができますよ。
3,500円(税込)〜
季節によって変わるくせ毛のヘアケア、梅雨や乾燥する冬はどうする?
くせ毛のお悩みは季節によっても変わってくるもの。
梅雨には湿気や汗てうねる。冬は乾燥や静電気でパサつく。
そのため、くせ毛のヘアケアも季節によって変えることでさらに効果的になります。
ここからは季節に合わせたくせ毛におすすめのヘアケア用品の特徴をご紹介していきますね。
梅雨は湿度でチリチリ、広がる髪を抑えられるヘアケア用品を選ぶ
くせ毛は、直毛よりパサつきやすく湿気で髪の毛がうねりやすいです。そのため、髪の毛の水分バランスを整えて、湿気をブロックするようなヘアケア用品がおすすめ。
シャンプーなら保湿タイプが、スタイリング剤はくせ毛を抑える、まとめる力の強いオイルメインのものを。
パサついた髪の毛は、水分を吸収しやすいです。ですから、髪の内部に水分や栄養を取り込むことで、それ以上髪が水分を吸収しないようにしましょう。
スタイリング剤は、疎水性に優れたものを使用することで、「シャンプーやトリートメントで補給した水分をとじこめる」「外気の湿気が髪内部に入り込むことを防ぐ」ことができますよ。
ヘアバームタイプのスタイリング剤なら油分で保湿し、髪をしっとりとまとめることができるのでうねりやすい梅雨の時期に特におすすめです。
ヘアバームは肌への優しさから、2020年〜2021年、話題のスタイリング&ヘアケアアイテムでもあります。今では人気のスタイリング剤ランキングの常連。
レディースだけでなくメンズからも大人気となっています。
市販品からサロンのものまでたくさんの商品がありますから、ぜひチェックしてみてくださいね。
乾燥する冬に選ぶべきくせ毛さんのためのヘアケア用品
冬は梅雨時期よりもくせ毛は落ちつきやすいので、パサつきや静電気・広がり対策を重点的に行いましょう。
冬に特に気になる「パサつき」「静電気」「広がり」は、髪の毛をしっとりさせることで全て予防可能です。
ですから、冬はとにかく保湿ケアに力を入れるのがおすすめ。梅雨と同じですが、ヘアケア用品は保湿効果の高いものを使用しましょう。
スキンケアとヘアケアの両方に使えるアイテムも販売されていますから、冬にはそういった便利アイテムを持ち歩いて、ハンドケアのついでにヘアケアも行うのもおすすめですよ。
冬は髪の毛だけでなく頭皮も乾燥しかゆみなどのトラブルが起きることも。そのため、シャンプーは皮脂を取りすぎない、洗浄成分の強すぎないものを使うのがおすすめです。
ドライヤーはマイナスイオン機能付きのものにすると静電気を防ぐことができますよ。
ヘアブラシもプラスチック製は静電気を起こしやすいので髪の広がりを助長してしまいますから、木製や獣毛のものに。
特に獣毛ブラシは、油分が含まれているため静電気を予防してくれますから、冬のくせ毛ヘアケアにぜひ取り入れてみてください。
縮毛矯正、ストレートパーマはもうやめよう、くせ毛を活かした髪型へ
くせ毛さんの場合には、ストレートヘアへの憧れやくせ毛の扱いづらさから縮毛矯正やストレートパーマをかけている方も多いですよね。
しかし、縮毛矯正やストレートパーマは、ダメージが非常に大きいもの。
特に縮毛矯正はストレートアイロンの高熱を使用した施術のため、美容室でも最もダメージの大きいメニューのひとつです。
くせ毛のヘアケアで髪の毛が扱いやすくなったならくせ毛を活かした髪型に挑戦してみるのるのもおすすめ。
髪へのダメージが大きいパーマを卒業、くせ毛が可愛い髪型を選ぶ
くせ毛を活かすなら、一押しの髪型はショートヘア。理由は3つ。
- くせ毛の動きを出しやすい
- セットが簡単
- ダメージが蓄積しにくい
くせ毛は長さと厚さがあると重さでうねりを少し抑えることができます。反対に、短めで軽い髪型の場合には重さがありませんから、髪の毛のうねりは強くなります。
そのためくせ毛をパーマのようにくるくると活かしたい場合には短め・軽めの髪型がおすすめ。
レイヤーを入れることで髪の毛の動きを活かすことができますよ。
ヘアセットは簡単。ヘアバームなどの保湿系ワックスを全体に馴染ませるだけ。動きを出したい部分は、クシュっと握るようにするとカールが綺麗に出ますよ。
くせ毛さんは前髪のくせが気になる場合も多いですよね。その場合には、前髪は長めにして流したり、センターパートやかき上げ前髪にしたりするのがおすすめ。
くせを活かしながら、エフォートレスな印象になれますよ。うるおいとツヤを与えながらスタイリングするのがポイントです。
ショートは髪が短い分、ダメージが蓄積しにくいのもおすすめの理由。
ロングヘアの場合には、数年前の髪の毛が毛先に残っていますが、ショートはそんなことはありませんよね。
髪の毛が全て生え変わるスパンが短いので美しい髪の毛をキープしやすいのです。ドライヤーの時間も短縮できますから、ダメージも軽減できますよ。
とはいえ「ショートは勇気が出ない」そんなくせ毛さんもいらっしゃいますよね。
ロングにする場合は、まとめ髪のヘアアレンジをするとくせ毛の良さを活かすことができます。
ヘアアレンジ集をみていると「全部『まずは髪をコテで巻きます』の一言から始まっていていて、面倒くさい!」と感じたことはありませんか?
まとめ髪のヘアアレンジをするときには、必ずといってもいいほど髪をコテで巻きます。場合によっては逆毛を立ててボリュームを出すことも。
くせ毛の場合、この事前準備が必要ありません!
ポニーテールでも、ただ一つに結ぶだけで一手間加えたようなヘアアレンジに。
全体をほぐすと、抜け感が出てさらにオシャレさがアップします。
お団子や編み下ろしなどのヘアアレンジでもくせ毛の良さを活かすことができるのでぜひ挑戦してみてくださいね。
ロングでも髪の毛の保湿は忘れないようにしましょう。
くせ毛だから重要なヘアケア、まとめ
今回は、くせ毛を扱いやすくするためのおうちでのヘアケア方法と、くせを活かした髪型をご紹介しました。
くせ毛さんは直毛さんに比べて髪の毛の扱いが難しめ。
ですから、くせ毛は丁寧なくせ毛用ヘアケアが大切なのです。
くせ毛のヘアケアのポイントはざっくりいうと次の3つ。
- 刺激を与えない
- ダメージケア
- 保湿
くせ毛はヘアケアで今より扱いやすい髪に近づけることができます。
少し髪に自信が出てきたら、くせ毛を活かした髪型に挑戦するのもおすすめ。
くせを存分に楽しむならショートヘアが一押しです。
ロングヘアの場合には、まとめ髪のヘアアレンジをすると、くせ毛の良さを活かすことができますよ。
「くせ毛は嫌なもの」と決めつけずに、くせ毛と向き合い、自分だけのヘアアレンジを楽しめるようになることを祈っています。