
アウトバストリートメントの一種のイメージが強いヘアクリーム。
こっくりとしたテクスチャーで、髪の毛をしっとりまとめたい方から人気です。
パサつきが気になるくせ毛さんの中にもヘアクリームを使っている方がいらっしゃるのでは?
アウトバストリートメントには、ヘアクリームの他にもヘアオイルやヘアミルクなど、さまざまな種類があります。
みなさんはその違いをご存じですか?
今回はくせ毛を毎日見てきた美容師がヘアクリームとは、くせ毛におすすめのアウトバストリートメントをご紹介します。
目次
くせ毛におすすめのヘアクリームとは?他のヘアケア用品との比較
「よくわからないけど、なんとなくヘアクリームを使っている」
そんなくせ毛さんもたくさんいらっしゃるはず。
まず、シャンプー後に使うヘアケア用品「アウトバストリートメント」の種類を紹介しますね。
シャンプー・トリートメントの後のヘアケア用品の種類
アウトバストリートメントには大きく分けて、3種類あります。
- ヘアオイル
- ヘアミルク
- ヘアクリーム
ヘアオイルは、その名の通り油分を主成分として作られているヘアケア商品。
テクスチャーは食用オイルと同じでとろみのある液状。
保湿やツヤだし、ダメージ予防のために使用されます。
ヘアケアだけでなく、ナチュラルなウェットヘアのスタイリングで使用されることも多いです。
ヘアオイルは熱に強く、アイロンやコテ・ドライヤーなどの熱から髪を守ってくれます。
油分で髪の毛をコーティングしてダメージから髪を保護してくれるため、ダメージヘアやくせ毛さんにおすすめ。
ヘアオイルの種類は大きく分けて植物性と鉱物性の2種類。
植物性オイルの代表的なものにはホホバオイルやアルガンオイル、ツバキ油などがあります。
植物性オイルは昔からヘアケアとして使用されており、肌に優しい成分。
純度100%のものもあり、そういったものはヘアケアだけではなくスキンケアとしても使用されています。
鉱物油は、植物性オイルより手触りの良さや髪の毛の保護力を高めたもので、植物オイルよりわかりやすく使用感が追求されているものが多いです。
ヘアミルクは、油分より水分量が多い乳液状のヘアケア商品。
油分が少ないためベタつきも少なく、軽めのサラッとした使い心地です。
馴染みやすく、長い髪にもつけやすいのも魅力。
軽い使い心地のため、猫っ毛さんや髪のボリュームが少ない方でもぺたんとしにくいのも特徴。
ベタつかないので寝る前にも使いやすいです。
ヘアクリームは、ヘアミルクより油分が多く、こっくりとしたテクスチャー。
こちらもアウトバストリートメントだけではなく、スタイリング剤としても使用できます。
オイルのような保湿保護効果があり、まとめる力も強いので、広がりやうねりが気になる人におすすめ。
油分が多い分、しっとり感はヘアミルクより長持ちします。
3種とも「髪をしっとりさせる」「ヘアケア」の効果を求めて使うもの。
ですから、その他の使用感に差が出る部分、以下の基準で選ぶと良いでしょう。
- ダメージ予防・ツヤを出したい→ヘアオイル
- ぺたんとなりたくない・ベタつくのが嫌→ヘアミルク
- 髪をしっかりまとめたい→ヘアクリーム
うねる、パサパサするくせ毛にヘアクリームで保湿、毛髪補修を
くせ毛は湿気でうねりやすく、パサつきやすい性質があります。
このくせ毛のうねりやパサつきを抑えるにはヘアクリームが便利です。
なぜヘアクリームがくせ毛のうねりやパサつきを抑えられるのか。
くせ毛がうねる・パサつく原因から説明していきますね。
まずはくせ毛がうねる原因について。
その理由は髪の構造にあります。
髪の毛には2種類のタンパク質が存在しています。
- Oコルテックス(水分を含みやすいタンパク質)
- Pコルテックス(水分を含みにくいタンパク質)
直毛はこれらのタンパク質がバランスよく分布していますが、くせ毛はこれらのタンパク質が偏って分布しています。
そのため、髪の毛が水分を吸収すると髪の毛が膨張する部分としない部分が出てくるため、髪の毛がうねってしまうのです。
このタンパク質分布のばらつきは遺伝によるもの。
なかなか変えることは難しいのが現実です。
そのため、くせ毛のうねりを防ぐには、髪の毛が水分を吸収しないようにすることが大切です。
続いてくせ毛がパサつきやすい原因について。
くせ毛はパサついて見える髪質をしています。
「特に乾燥していなくても」です。
その理由は「髪がうねっていること」「髪の毛の表面に凹凸があること」が原因。
髪の毛がパサついて見えるのはなぜでしょうか?
別に髪の毛の水分量が目に見えるわけじゃないですよね。
人が何をもって髪のパサつきを判断しているかというと、光の反射=髪の毛のツヤの有無。
髪のツヤは光が一定の方向に反射されることで生まれます。
くせ毛は「髪の毛がうねっている」「髪の毛の表面に凹凸がある」という髪質ですから、光がさまざまな方向に反射したり、反射しにくかったりすることで光がぼやけてしまいます。
ですから、くせ毛は髪質的に元々ツヤができにくいのです。
傷んでいなくても傷んで見えるのもこれが原因。
「髪の毛がうねっている」「髪の毛の表面に凹凸がある」という髪質は、髪のダメージの受けやすさにも影響しています。
癖のある髪の毛は髪の毛同士がぶつかりやすく、摩擦が大きくなりやすいです。
髪の毛は摩擦にとっても弱い。
くせ毛は常に髪の毛同士を擦り合わせているようなものですから、キューティクルが傷ついたり剥がれやすくなったりします。
髪の毛の表面の凹凸も、髪のダメージを大きくします。
例えばストレートアイロンでは、滑らかな髪の毛を熱々のプレートで挟んでスライドさせるより、凸凹のある髪の毛をスライドさせた方がキューティクルへのダメージが大きいことは容易に想像できるのではないでしょうか?
加えてくせ毛さんは毎日ストレートアイロンを使用して癖を直したり、縮毛矯正をかけたり、髪の毛にダメージを与える機会も多い傾向があります。
ダメージを受けた髪の毛からは髪内部の水分や栄養素が流出。
結果としてパサパサの髪の毛になってしまうというわけです。
傷ついた髪の毛は湿気を吸収しやすくなります。
また、物理的に折れたり曲がったりしたやすいため、髪の毛のうねりや癖が悪化する原因にもなります。
以上のことから、くせ毛のうねり・パサつきを抑えるには、以下の効果のあるヘアクリームが便利。
- ダメージ予防・補修ができる
- 保湿力が高いこと
- 水分が少なく湿気から髪を保護してくれる
ヘアクリームは、油分が多く髪の広がりを抑える効果やうねり・パサつきを抑える力はヘアミルクより強め。
クリームの重めのテクスチャーでくせ毛をしっかり抑えてくれますよ。
アウトバストリートメントでくせ毛に本当におすすめなのは?
くせ毛さんにおすすめのアウトバストリートメントとして、ヘアクリームの他に紹介したいのが、ヘアオイルです。
ヘアオイルでパサつくくせ毛がツヤ・まとまりのある髪に
ヘアオイルは水分が一切入っていないため、湿気に弱いくせ毛さんに最適。
油分だけで髪の毛を保湿してくれますから、蒸発しにくいのも魅力です。
水分で保湿する場合には蒸発して髪がバサバサになることもありますよね。
油分なら蒸発しにくいので、しっかりとしっとり感があります。
パサつきやすいくせ毛さんにはぴったりのアウトバストリートメントです。
熱からや物理的な摩擦から髪を保護する効果もあるので、ダメージを受けやすいくせ毛さんはドライヤー前には欠かさずつけるのがおすすめ。
少し前にお話ししたように、くせ毛は髪の毛の表面に凹凸があり、ツヤが出にくいです。
ヘアオイルは油分で髪の毛をコーティングするので、くせ毛の表面の凹凸も包みこみ、髪の毛にツヤを与えてくれる効果も。
髪の毛にツヤがあると傷んで見えにくくなります。
コーティングによって手触りも滑らかになりますよ。
ヘアオイルには、植物オイル100%のものや毛髪補修成分・ヒートプロテクト成分配合のものなど、さまざまな成分処方の商品がショップに並んでいます。
ヘアオイルと一言でいっても使い心地も軽いものから重いものまでさまざま。
髪質や希望の使用感から絞り込むのが良いでしょう。
メンズや髪の毛が硬い方、ボリュームが気になる方であれば、「ジメチコン」「シクロメチコン」「シクロペンタシロキサン」といった、シリコン入りのオイルの方が髪の毛をしっかりとまとめてくれます。
コーティング力も強いので、湿気もしっかりブロックし、髪がうねりにくくしてくれます。
猫っ毛さんや髪の毛が少なめの方であれば、つけ心地が軽くてサラサラとした質感のノンシリコンオイルがぺたんとなりづらいのでおすすめです。
ダメージに弱いくせ毛さんのために、基本として選んでいただきたいのは「毛髪補修成分が入っているもの(ケラチンやコラーゲン)」。
以上を基本に、自分の髪質や理想の使用感に合わせて自分が求めているものを探してみてくださいね。
5,800円(税込)〜
オーガニック原料のヘアバームならリップクリームとしても使えます
ダメージケア力の優れたアウトバストリートメントを使用したくせ毛をセットするなら、最近話題になっているヘアバームがおすすめ。
ヘアバームとは、天然成分で作られている半固形のスタイリング剤で、ヘアオイルとワックスの間のような商品と言われています。
天然由来成分で作られているので負担が少なく、ダメージに弱いくせ毛さんも安心。
特徴は以下の通り。
- 原料は天然成分
- 保湿力が高く、髪にツヤを与える
- 軟膏やバターのようなテクスチャー
- ヘアケアしながらナチュラルなスタイリングができる
ヘアバームは、主原料としてシアバターやミツロウを使用しているものが多いです。
シアバターやミツロウといった天然油脂メインなので、髪の毛をまとめる力はヘアオイル・ヘアミルク・ヘアクリームのいずれよりも強いです。
手強いくせ毛をしっかりまとめたい方におすすめ。
ヘアバームは天然油脂で作られており、保湿力も非常に高いです。
油脂メインですから蒸発しにくく、パサパサのくせ毛でもしっとり感が長続き。
疎水性が高いのも特徴で、髪の毛をコーティングして湿気をブロックしてくれるため湿気でも髪がうねりにくい状態に整えてくれます。
天然成分を原料にしているので肌にやさしく、髪の毛に塗った後手を洗う必要はありません。
オーガニック原料を使用しているものやシンプルな成分設計のヘアバームであれば、リップクリームとして使用できるものも。
ヘアケアだけでなくスキンケアとしても使用可能なので一石二鳥ですよね。
荷物を減らしたいお出かけの際にはヘアバームをひとつ忍ばせておくとヘアケアもスキンケアもできるので便利ですよ。
軟膏やバターのようなテクスチャーで、手に取るときは少し硬め。
手のひらで馴染ませ、よく温めるとオイル状に変化。
髪に馴染ませると、くせ毛もツヤのあるまとまった髪にスタイリングできますよ。
以上のことからヘアバームはパサつきやすく湿気でうねりやすいくせ毛さんにおすすめですから、アウトバストリートメントと一緒にヘアケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?
きっとお気に入りのヘアケアアイテムになるはずです♪
スタイリング剤でも保湿成分を含むヘアワックス
PLUME HAIR CARE(プリュムヘアケア)のプリュムワックスは、ヘアバームタイプのヘアワックス。
まるで「ファンデーション」のように、くせ毛を美しく演出するスタイリング剤です。
3,500円(税込)〜
くせ毛を毎日見てきた美容師がくせ毛さんのために開発しました。
くせ毛さんのお悩みは、以下の3つ。
- 湿気で髪がうねる
- パサつき
- 広がり
プリュムワックスは、それらのお悩みの原因になる「ダメージ」を抑えるため、とにかくシンプルで肌や髪に優しい成分設計に。
合成香料・合成着色料・パラベン・アルコールフリー。
自然派ワックスですから、リップクリームやハンドクリームとしてもお使いいただけます。
保湿成分としてはトリートメント効果も期待される「ホホバオイル」「アルガンオイル」を配合。
これらの天然オイルは、肌や髪に非常に馴染みやすく髪の毛の内部までうるおいを与えます。
メイン天然油脂としてはミツロウを配合。
ミツロウは高い保湿・保護効果があるため、髪や肌に塗布することでうるおいの層を作り、水分の蒸発ブロック。
また、外部からの湿気が髪内部に入り込むことも防いでくれるので、スタイリングで湿気によるうねりや広がりも抑えます。
髪のうるおいを逃さず、しっとりツヤのあるまとまりヘアをキープ。プリュムワックスをお出かけ前にひと塗りするだけで、ヘアケアしながらしっとりスタイリングできますよ。
以下リンクからクチコミやショップがご覧いただけますので、チェックしてみてくださいね。
くせ毛のためのヘアクリーム、その他のヘアケア用品選びは慎重に
今回はくせ毛を毎日見てきた美容師がヘアクリームとは、くせ毛におすすめのアウトバストリートメントをご紹介しました。
ヘアクリームは、ヘアミルクより油分が多く、こっくりとしたテクスチャーのアウトバストリートメント。
ヘアオイルのような保湿保護効果があり、まとめる力も強いので、広がりやうねりが気になる人におすすめです。
油分が多い分、しっとり感はヘアミルクより長持ち。
髪をしっかりまとめたい方におすすめのアウトバストリートメントです。
くせ毛さんには、ヘアクリームだけでなくヘアオイルもおすすめ。
ヘアオイルは水が一切入っていないため、湿気に弱いくせ毛さんに最適です。
オイルコーティングの働きで、髪を保護する効果も高いので、ダメージに弱いくせ毛さんはぜひ試してみてくださいね。
一言でヘアクリーム・ヘアオイルといっても、その中の種類はいくつも展開されています。
くせ毛の髪質と、髪の量や太さといった自分特有の髪の性質に合わせたヘアケア商品を使用して、美しい髪を保ちましょう♪
(髪質など自分で判断しづらいことは美容師さんに相談するのがベストです!)
3,500円(税込)〜