
パサつく、うねる、広がるくせ毛でお悩みの方は多いですよね。
「お出かけ前に髪の毛をまっすぐにしたのに、広がってしまった」
「少し汗をかいただけですぐうねってしまう」
こんなお悩みがある方もいるのではないでしょうか。
最近はマスク生活で、前髪のうねりにお困りの方も多い様子。
スタイリングで困るのはもうやだ。そんなくせ毛さんは、勇気を出してくせ毛を活かす髪型に挑戦してみませんか?
実は、最近のトレンドは髪の毛にうねりや動きがある髪型。くせ毛さんは自前のくせをスタイリングに活かすのが吉なんです!
今回はくせ毛を毎日見てきた美容師が、くせ毛を活かす髪型やくせを上手に活かすためのヘアケアをご紹介します。
目次
多くのくせ毛を見てきた美容師が断言します、くせ毛は活かすもの!
くせ毛でお悩みの方は、一度は縮毛矯正をしようか考えたことがあるのではないでしょうか。
「くせ毛=良くないもの」というイメージが定着してしまっていませんか?
その影響で「くせ毛=縮毛矯正しなきゃ!」と考えてしまう方がたくさんいらっしゃるように感じます。
くせ毛って本当によくないものなんでしょうか。
もちろん、ストレートヘアに憧れる方にとっては、くせ毛はオシャレの邪魔になりますから、縮毛矯正をするのがベストな選択です。
しかし、それほどストレートヘアに固執していないのであれば、くせ毛は活かすのがおすすめ。
縮毛矯正はくせ毛をまっすぐにできる代わりに、ダメージが大きい・時間とお金がかかるなど、デメリットも大きいもの。
くせ毛は髪型とスタイリング・ヘアケアでヘアアレンジのポイントに変えることができます。
くせ毛を活かす髪型にして「くせ毛=良くないもの」という固定観念をチェンジしましょう!
では、くせ毛を活かす髪型を長さ別にご紹介していきますね。
ショートやボブ、ミディアム・ロングそれぞれでくせ毛を活かす
くせが強めの方におすすめなのが、ふわふわショート。
「くせが強くてゆるめのウェーブなんかならない」そんな方は大胆にくせ毛を強く活かすスタイルに挑戦してみましょう。
カールの強く出たくるくるのショートは外国の少年のような雰囲気でとてもキュート。
前髪をオンまゆにする、センターパートにする、ウェットなスタイリングをすることで、可愛らしい雰囲気から大人っぽい雰囲気まで楽しめます。
レイヤーを入れることで、エアリーでくせを強く出すことができますよ。
襟足が跳ねる方には外はねショートボブがおすすめ。
外はねスタイルは、ショートに抜け感を与えてくれます。
ハネを活かすことでくびれる部分ができ小顔効果のあるひし形スタイルにもなりやすいため、顔の大きさや骨格に自信がないくせ毛さんにも最適。
ボブといえば内巻きの印象が強いですが、外ハネのアクセントを活かすとエレガントな印象から垢抜けた印象になれますよ。
ミディアムくらいの長さなら、トレンドのウルフカットもおすすめ。
現在のウルフカットはトップに丸みや重さを残した髪型。
ストレートの場合、このボリューム感はコテやパーマで出していますが、くせ毛の場合には自前のボリュームやくせを活かすことで再現できます。
ウルフカットは顔まわりを覆うようなデザインで縦のシルエットを強調するため丸顔くせ毛さんにもおすすめ。
最新のトレンドでは、ウルフカットにスパイラルパーマなどの強めのパーマをかけてカーリーにする「ウェーブ×ウルフ」も注目されています。くせが強い方にぜひ取り入れていただきたい髪型です。
セミロング〜ロングくらいの長さならゆるウェーブで女性らしく。
髪の毛が長くなってくると、髪の毛の重さでくせもゆるくなっていきますので、ウェーブのように活かすのがおすすめ。
くせが強めなら全体的にくしゃくしゃと無造作感を出すと、リラックスムードあふれる大人スタイルになりますよ。
くせをナチュラルに活かすスタイルは、明るめのカラーリングにするか透明感のあるカラーにすることで重く見えず垢抜けて見えますから、カラーも楽しんでみてくださいね。
パサパサ・うねりのある髪は縮毛矯正でなくスタイリング剤で抑える
先ほどご紹介したようなくせ毛を活かす髪型は、美容院でくせ毛を活かすことができるようにカットしてもらっただけでできるものではありません。
くせ毛を活かす髪型には、スタイリングが必要です。
スタイリングをすることでくせ毛をパーマのように変えることができるんですよ。
くせ毛風ヘアスタイルがスタイリング必須なのと同じように、くせ毛を使ったスタイリングでもヘアセットは必要なんですね。
直毛さんがくせ毛風スタイリングをする時には、コテやアイロンで髪の毛に動きをつける作業が発生します。
くせ毛の場合その作業がない代わりに、髪質を整えることが上手にくせ毛を活かすポイント。
くせ毛風のヘアスタイルとくせ毛の髪型で大きく異なる点は、髪質。くせ毛はパサつきやすく、うねりやすい髪質なんです。
髪の毛の表面に凹凸があり、ツヤが出にくいのも、くせ毛の特徴。
「パサパサ」「うねり」「ツヤが出にくい」といった髪質は、保湿系のスタイリング剤で改善できます。
スタイリリング剤には、市販でも美容室でも、ワックスやムース、クリームなど様々なタイプが展開されています。
その方のくせ毛の状態や髪質、希望する髪型によっておすすめのスタイリング剤は変わりますが「何が良いのかよくわからない」という方はヘアバームタイプのスタイリング剤を使ってみてください。
ヘアバームは油分が多く保湿力が高いため、うねりを抑え、髪の毛にツヤを与えてくれますよ。
女性の場合、ワックスなど整髪料をあまり使用したことがない方も多いです。
まず多くの人が使いやすいヘアバームを使ってみて、それを基準にさらに自分のくせ毛の魅力を引き出せるスタイリング剤を見つけてみるのもおすすめですよ。
くせ毛を活かすためのホームケア、おすすめヘアケア用品とは?
くせ毛を活かす髪型は、カット・スタイリング・ヘアケアの3つを大切にすることで、より素敵なスタイリングに昇格します。
次は、くせ毛をオシャレに活かすためのヘアケアをご紹介しますね。
くせ毛を活かすためにもまずは正しいブロー・乾かし方を知ろう
くせ毛をスタイリングに活かすには、髪の基盤を整えることがとっても大切です。
寝癖や広がりなどの余計なくせのない本来の髪の状態にしておくのがポイント。
そのため、くせ毛を素敵に活かすことができるかどうかは前日のシャンプー後の髪の乾かし方から影響してきます。
自然乾燥は絶対にNG。髪が痛むことに加え、寝癖がひどくなってしまいます。
くせ毛を扱いやすくし、オシャレに活かすためのドライヤーの掛け方は次の通り。
- しっかりタオルドライする
- 粗めのクシで髪をとかす
- アウトバストリートメントをつける
- ドライヤーを髪の毛から少し離して、左右に振りながらブロー
- 最後に冷風を当てる
まずシャンプーをした後は、タオルドライでしっかり髪の水分を取りましょう。
髪が濡れている状態は摩擦にとても弱い状態ですから、ガシガシ拭かずにタオルで髪を挟んでやさしく抑えるようにして水分をとるようにしてくださいね。
タオルドライをした後は粗めのクシで髪をとかします。
クシを通すことで、タオルドライで取りきれなかった水分が毛先の方に落ちてきます。
その水分もタオルで吸収しましょう。この一手間でドライヤーの時間短縮&ダメージ予防ができますよ。
この時に使用するクシは、髪の毛の引っかかりを防ぐために目の粗いものを使うようにしてくださいね。
次にアウトバストリートメントをつけましょう。
アウトバストリートメントは髪の毛を熱から守る効果があります。くせ毛はダメージに弱いので忘れずつけるようにしましょう。
アウトバストリートメントはパサつきやダメージが気になるところを中心に毛先から馴染ませていきます。
根元や頭皮にはつかないように注意してくださいね。
アウトバストリートメントをつけた後には再び粗いクシで髪をとかすと均等に行き渡らせることができますよ。
ここまでできたらやっとドライヤーで髪を乾かします。
ドライヤーはキューティクルの方向に合わせて上から下に当てましょう。
髪の毛の一部分だけが高温になりすぎると髪の毛が傷んでしまうので、ドライヤーは左右に動かしながら当ててくださいね。
特に髪の毛が密集していて乾きづらい根本を中心に乾かすのがポイント。少し髪を引っ張りながら乾かすとくせを抑えることができます。
手ぐしで大体乾いたらブラシを使ってブローしましょう。この時も髪を少し引っ張ることでくせを抑えることができますよ。
髪の毛は冷ますと開いたキューティクルが締まり、形も定着するので最後に冷風で髪の毛の熱をとったら完了です。
文字に起こすとなんだかとってもめんどくさそうですが、慣れるとそれほど大変でもありません。
くせ毛をオシャレに活かすために、髪の毛のベース作りはしっかり行いましょう。
シャンプーやトリートメントはくせ毛向きのものを正しく選ぶ
くせ毛を素敵に活かすには髪の毛自体を美しくするのも欠かせません。
毎日使用するシャンプー・トリートメントを見直してみましょう。
くせ毛向きのシャンプーを選ぶ時のポイントは次の3つ。
- 刺激が少ないもの
- 毛髪補修成分が入っているもの
- 保湿成分が入っているもの
1つ目のポイントは刺激が少ないこと。
くせ毛は傷つきやすく乾燥しやすいため、肌に優しいシャンプーを心がけましょう。
優しい洗浄成分で代表的なものとしては「アミノ酸系」「ベタイン系」があります。
アミノ酸系は、名前の通りアミノ酸でできている洗浄成分。
「グルタミン酸系」「アラニン系」「グリシン系」といったものも、アミノ酸系の中に含まれています。
髪や体を作るタンパク質のもとと同じ成分で弱酸性のため、髪や肌に負担が少ないのが特徴。
ベタイン系は、洗浄しつつリンスもできる成分。低刺激なため赤ちゃん用シャンプーにも使用されています。
アミノ酸系と同様に弱酸性。アミノ酸系やベタイン系シャンプーは髪に負担を与えにくく、くせ毛の髪の毛をしっとりと洗い上げてくれます。
2つ目のポイントは毛髪補修成分が入っていること。
くせ毛はダメージに弱い髪質であることに加え、ヘアアイロンを毎日使用していたり縮毛矯正をかけていたりと、髪にダメージを与える機会が多い傾向にあります。
ですからダメージケア効果があるシャンプーで毎日髪の毛を整えましょう。
毛髪補修成分は、髪の毛に必要な成分を補給することで髪をしなやかに整えてくれる成分のことです。
髪の毛は死滅細胞のためダメージを治すことはできませんから、毎日のダメージ予防と補修ケアが大切ですよ。
髪の毛の主成分であるケラチン配合のシャンプーなら、髪にハリやコシを与えてすこやかな髪に近づけてくれます。
3つ目のポイントは保湿成分が入っていること。
くせ毛は髪質とダメージの受けやすさから、パサつきやすい性質があります。
保湿をすることで髪がまとまりやすくなり、スタイリングしやすくなりますし、髪にツヤも出るためくせ毛をパーマのようにオシャレに活かすことができます。
具体的には、成分表に以下のように記載されている商品を選んでみて下さいね。
洗浄成分
- 「ココイル〜」
- 「ラウロイル〜」
毛髪補修成分
- ケラチン
- ヘマチン
- シルク
保湿成分
- ホホバオイル、アルガンオイルなどの天然植物オイル
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- セラミド
- グリセリン
- スクワラン

くせ毛の敵、乾燥やパサつき、チリチリにはヘアオイルとヘアワックス
髪の毛を乾かす前には、ヘアオイルをつけるようにしましょう。
ヘアオイルには水分が含まれていないため蒸発しにくく、パサつきやすいくせ毛さんでもしっとり。
パサパサのままのくせ毛ヘアは、お手入れ不足の印象を与えてしまいかねませんから、くせ毛を活かす時には十分な保湿を心がけましょう。
ヘアオイルは熱から髪を保護して髪の毛を美しく見せてくれますから、くせ毛を活かす髪型をより垢抜けヘアに。
タンパク質など、毛髪補修成分配合のものもありますから、くせ毛をスタイリングに活かす場合にはダメージケアできるものを使ってパーマのように美しいくせ毛にしちゃいましょう。
一般的に毛嫌いされがちですが、シリコン入りもくせ毛さんにはおすすめ。
シリコンは「髪をまとめやすくしてくれる」「手触りを良くする」「キューティクルを守る」といった効果が優れているものが多いです。
特に、強いくせ毛、多毛、剛毛の方はシリコン入りの重めのテクスチャーのものがおすすめ。
つけた後は髪の毛がなめらかな質感になりますから「しっとりさせたいけど、ベタつくのが苦手な方」にもおすすめです。
ヘアオイルはスタイリングの時にも使用できます。くせ毛を活かすスタイリングする際にはヘアオイルの後にワックスを。
ワックスには様々な種類がありますが、最初の方にもお話ししたように、ヘアバームがおすすめです。
ヘアバームは、天然成分で作られている半固形のスタイリング剤で、ヘアオイルとワックスの間のような存在。
肌にやさしい成分で作られておりスキンケアとしても使えるため、ダメージに弱いくせ毛さんにお使いいただきたいヘアアイテムです。
シアバターやミツロウが主成分で、保湿力も非常に優れていますから、くせ毛も潤いがあり美しく活かすことができますよ。
9,300円(税込)〜
9,300円 (税込)
9,800円 (税込)
あなたのくせ毛を活かしたおしゃれなヘアスタイルを楽しみましょう
今回はくせ毛を毎日見てきた美容師が、くせ毛を活かす髪型やくせを上手に活かすためのヘアケアをご紹介しました。
くせ毛はショートからロングまで様々な髪型に活かすことができます。
「強いくせ毛は活かすことができない」とお考えのくせ毛さんもいらっしゃるかと想像しますが、そんなことはありません。
強いくせ毛こそ、勇気を出してくせ毛を存分に活かすヘアスタイルに挑戦してみましょう。
- ショートでクルクルを活かすと外国人の少年のようなキュートな髪型に。
- ウルフカットに強いくせ毛を活かすとエッジの効いたトレンドヘアに。
- ロングでくせ毛をくしゃくしゃと活かすと、リラックスムード溢れた大人の雰囲気に。
くせ毛をオシャレに活かすためには、スタイリングを忘れないでくださいね。
ワックスやムースなど様々なスタイリング剤がありますが、おすすめはヘアオイルとヘアバームの組み合わせ。
色々なスタイリング剤を使用してみて、自分のくせ毛を魅力的に活かすことができる製品を見つけましょう。
くせ毛を活かすためにもう一つ重要なことは、くせ毛を美しくすること、ヘアケアです。
くせ毛のための丁寧なヘアケアでくせ毛を活かす髪型を楽しんでくださいね。
9,300円(税込)〜
9,300円 (税込)
9,800円 (税込)