
手触りが悪くザラザラなチリ毛が増えたような気がするなら要注意。
髪の毛がチリチリになるのは、ダメージや乾燥が深刻な状態になっている証拠です。
このページでは美容師がチリ毛は治すことができるのか、傷んだ髪の改善方法について解説しています。
傷んでしまったチリチリの髪を治すのはそもそも可能なのでしょうか。
そのままにしておいてもチリ毛がなくなることはありません。
傷んで縮れた髪の毛を見つけたときの対処方法をこのページで紹介しています!
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。

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縮れたチリ毛を「治す」ことは不可、でも「改善」ならできる
縮れたチリ毛が増えてくると、見た目だけでなく手触りも悪くなるため一刻も早くなんとかしたいですよね。
チリ毛を「治す」ため、インターネットで検索して何か方法がないか、有効なヘアケアアイテムがないかとお探しになるものの、ダメージを受けて傷んでしまったチリ毛を「治す」方法はありません。
その理由は、髪の毛が爪と同じようにケラチンタンパク質という「繊維」の集まりで作られているため。
出髪の毛は肌のように怪我をして回復するような「自己再生能力」がありません。
そのため、一度傷んでチリ毛になると、美容室のサロントリートメントで一時的に見た目・手触りを改善できても、チリ毛そのものを完全には治せないのです。
チリ毛は治すことはできません、とネガティブなお話が続きましたが、どうかご安心を。
チリ毛は直すこと・改善することならできます。
チリ毛は先天性のもと後天性のものがある
そもそも、チリチリの髪の毛が生える原因は、大きくわけて以下の3つ。
- 生まれつきのくせ毛、縮毛
- 毛根の歪み
- 髪の乾燥やダメージ
チリ毛は男性女性問わず「毛根自体の歪み」が原因になっているケースが多く、髪の毛がまっすぐストレートに生えないため、チリチリに縮れてしまいます。
髪を作る毛根そのものが曲がる・歪むことでチリチリに縮んだチリ毛が生えてくるのです。
毛根の歪みには、生まれつき・先天性のものと、加齢に頭皮のたるみや髪へのダメージなどによる後天性のものがあり、チリ毛を含む生まれつきのもの、いわゆるくせ毛には、波状毛、捻転毛、連珠毛、縮毛の4種類があります。
チリ毛と呼ばれる髪質は、縮毛であることがほとんどです。
チリ毛は男女問わず生えてきます。
髪全体が縮毛でなくても、前髪の生え際やもみあげ、襟足などの「一部」だけがチリ毛のため、ドライヤーを使ってヘアセットしてもこのチリ毛のせいでうまくいかない、と悩む人も珍しくありません。
チリ毛を改善する方法とは?
パーマや縮毛矯正、白髪染めを含むヘアカラーは美容室での施術の中でもトップクラスに髪へのダメージが強く、髪が傷んで後天的なチリ毛になる原因になりやすく、デジタルパーマ・縮毛矯正の失敗やダメージによるチリ毛は、ビビリ毛と呼ばれます。
もともと髪の毛は弱酸性。一方、パーマや縮毛矯正、カラーなどの薬剤はアルカリ性。
このような薬剤の影響で髪がアルカリ性に傾いたり、髪内部の栄養分やうるおいが流出して、毛髪密度が低下するとチリ毛やビビリ毛が生じやすくなります。
チリ毛を改善するためには、美容室でのパーマや縮毛矯正、ヘアカラー・白髪染めなどの施術を避け、なるべく髪にダメージを与えず傷ませないようにすることが基本です。
縮毛矯正はチリ毛を治すのではなく見た目を変えるだけ
チリ毛やくせ毛のうねりやチリチリを手っ取り早く改善するため、縮毛矯正を検討する人は少なくありません。
美容室にいらっしゃるお客様で縮毛矯正を希望される方は多く、生まれつきのくせ毛の場合はまっすぐストレートな髪に「直す」ための唯一の手段でもあります。
しかし、縮毛矯正は髪質やチリ毛自体を根本から「治す」方法ではなく、一時的な見た目や手触りを変えるだけの施術。
その証拠に、新しく生えてきた髪の毛はチリチリやうねりは残ったまま。
くせ毛は、「ダメージや乾燥、湿気や水分に弱い」という特徴を持つ髪質。
特に何度も縮毛矯正を繰り返している髪の毛は、あるとき突然ダメージの限界がきて後天的なチリ毛、ビビリ毛になってしまう恐れもあるので要注意。
チリ毛を改善したいなら、なるべく髪を傷ませないことが基本であり一番のポイントになります。
パーマや縮毛矯正の失敗やダメージによって髪が傷んでチリ毛になってしまった場合、チリ毛が目立つ髪の毛を切っては伸ばしてを繰り返すことが効果的な改善方法。
毛髪状態やカット方法、ダメージ具合にもよりますが、ほんの少しの調整カットだけでもチリ毛が気にならない髪型に戻すこともできます。
通っている美容室の美容師さんに調整カットによるチリ毛の改善方法をぜひ、相談してみてくださいね。
縮れたチリ毛の髪を発見すると、抜いてしまう人がいらっしゃいますが、絶対にNG!
チリ毛を見つけるたびに抜いても、髪質が改善されることはなく、何度でも同じ毛根からチリ毛がエンドレスで生え続けてきます。
もしも数本のチリ毛であれば、髪の根本近くからハサミで切る応急処置をした方が良いです。
ただし男性も女性も、チリチリの毛の本数が多い場合には注意が必要。
むやみにカットしてしまうと「短い髪」がツンツン出てきて、スタイリング剤でも抑えきれなくなってしまうため、チリ毛は自分で切らないようにしてくださいね。
髪質に合わせた正しいヘアケア、シャンプー・トリートメント選びについて
チリ毛を改善したい場合や予防するために必要なのは、できるだけ髪を傷めないこと。
そのためにはチリ毛の髪に合わせた正しいヘアケアが大切です。
「詳しくは以下をチェック!ケラチントリートメントとは?くせ毛にも効果がある?毛髪診断士が解説」
「ヘアオイルにはどんな効果があるの?実はこんな歴史が?毛髪診断士が解説」
チリ毛改善のためのヘアケアを
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チリチリに縮れたチリ毛・くせ毛に悩む方へ
先天性のくせ毛・縮毛である場合と、パーマやヘアカラーによるダメージ、加齢による頭皮のたるみなどの後天的な理由でもチリチリのチリ毛になってしまうことがあります。
いずれの場合も、チリ毛を「治す」ことはできませんが、「直す・改善する」ことなら可能です。
見た目がチリチリになってしまった場合は美容師さんに相談しながら、カットをしつつチリ毛を少しずつ減らしていくようにしましょう。
チリ毛を見つけて自分でカットしたり抜いてしまっても、改善はできません。
あなたの髪質に合わせた正しいヘアケアで少しづつ改善していきましょうね。