
うねるくせ毛の髪を伸ばす、またはくびれや巻き髪もをつくることができるストレートアイロン。
なかなか効かない、すぐに取れることにお悩みの方へ。
なぜストレートアイロンが効かない、すぐに取れてしまうのでしょうか?
その原因と正しい使い方を美容師さんに解説してもらいました。
くせ毛のうねりが戻るのは使い方の問題?ストレートアイロンをする前にすると良いことについてもご紹介します。
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くせ毛の髪にストレートアイロンを使っても効かない、すぐ取れるのはなぜ?
- ヘアメイクアーティスト
- Genki@geeeeenkii
- 渋谷CALAMARIの代表。
ブリーチやカラー、似合わせカットが得意。


うねるくせ毛の髪のヘアセットにストレートアイロンを使っている方は少なくありません。
忙しい中、時間を割いてストレートアイロンでうねる髪の毛を伸ばすものの……あまり効かない、すぐ取れる。
実はストレートアイロンが効かない、伸ばしてもすぐ戻るのは以下の2つの理由が考えられます。
- アイロンを使う前の下準備が不十分
- 髪の毛がダメージを受けて傷んでいる
それぞれについて詳しく解説します。
ストレートアイロンが効かない原因その1、使用前の下準備が不十分
- ヘアメイクアーティスト
- 戸来 正博
- 40代、50代の女性に寄り添ったヘアスタイルを提案。


ヘアセットの準備段階でドライヤー前にヘアオイルを髪になじませておくと指通りがよくなってまとまりやすくなります。
ヘアオイルで濡れている状態ですぐにヘアアイロンを使うのではなく、ヘアオイルをつけたらドライヤーで乾かしてからアイロンを通しましょう。
ストレートアイロンを使う前の下準備が出来ていないと、毛髪の油分と水分のバランスが整っておらず、すぐに取れる原因になります。
ドライヤー前にヘアオイルを使うことで熱による水分蒸発髪を防ぎ、艶と潤いを与えてくれます。
バサバサした状態でアイロンを通すよりも、まとまりと指通りが良い状態でアイロンを通した方が綺麗な仕上がりに。
ストレートや巻き髪のキープ力もアップします。
指通りの悪い状態で、いきなりアイロンをかけると効率も悪くなり、何度も髪に熱を与えることに。
ヘアダメージを予防する観点でも、ストレートアイロン前にの下準備は大切です。
髪を濡らした場合は、根元から毛先までしっかりと髪の水分を飛ばしておくこと。
水分が残っているとストレートアイロンがうまく効かず、ヘアダメージの原因にも。
髪のゆらぎを整えるヘアオイル


5,800円(税込)〜
ヘアマスクストレートアイロンが効かない原因その2、髪がダメージを受けて傷んでいる
ストレートアイロンを使っても効かない、すぐ戻るもうひとつの原因は、髪が傷んでいること。
髪の毛が傷む理由は様々ありますが、たとえばブリーチをしていたり、頻繁にアイロンをしていると髪には大きなダメージが加わります。
薬剤や熱などからダメージを受けた髪は、キューティクルが開いて剥がれ落ち、髪内部から水分やタンパク質が流出して空洞化している状態に。
これがいわゆる髪が傷んだ状態です。
傷んでしまった髪にストレートアイロンをかけてもうまく効かず、すぐに取れてしまいます。
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トリートメントでダメージを補修することでアイロンの効きも良くなる
- ヘアメイクアーティスト
- 斎藤 渓@loreminatomirai
- 横浜みなとみらいで有名な髪質改善サロン「ロア-LORE-」のオーナー。


乾燥してまとまりがでないことがお悩みのお客様。
毛髪は自己再生できないケラチンタンパク質の繊維でできています。一度傷んでしまった髪は、自然には元に戻りません。
そこで効果的なのはトリートメント。
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ピンと真っ直ぐにしたいわけじゃない。でもボリュームは抑えたい、くせ毛を緩和したい、そんな時におすすめです。
トリートメントは毛髪補修成分がダメージ部分に作用し、タンパク質や水分が流出した損傷部分の穴を補修していきます。それによって、毛髪表面の凹凸が少なくなり、ヘアアイロンもすんなりと通るように。
油分と水分バランスも整うため、うるつや髪に仕上がりますよ。
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ストレートアイロンの正しい使い方は?スタイルを長持ちさせるコツ
間違った使い方をするとまっすぐ伸びてもすぐ戻るだけでなく、髪が傷んでしまう原因にも。
ストレートアイロンの効果を長持ちさせるに、正しい使い方をマスターしましょう。
ストレートアイロンを使う前の準備と注意点
それではストレートアイロンを使ったヘアセット方法のコツ。
まずは前準備。
- 寝グセがついている場合には髪を濡らしてタオルドライ
- ヘアオイルを適量髪に馴染ませたらドライヤーでブロー。このときにしっかり水気を飛ばすこと。髪が濡れた状態でストレートアイロンを使うと髪が傷んでしまいます(寝癖がない場合は、髪を濡らさずそのままヘアオイルを馴染ませてドライヤーでブローしてもOK)
- 髪がしっかり乾いたら、ブラッシング。髪の絡まりを解きましょう。
ヘアアイロンの正しい使い方
ストレートアイロンを使っていく上で、注意点は2つ。
- 設定温度を高くしすぎない
- 細かく束をとってアイロンで挟む
ヘアアイロンは180℃の高温の方がスタイリングの持ちがいい分、髪へのダメージが大きくなってしまいます。
- 150℃程度低温なら時間をかけてスタイリング
- 180℃の高温なら手早くスタイリング
これら2つは美容師の意見も分かれるところですが、ヘアアイロンの扱いに慣れていない場合は、普段使うヘアアイロンの温度を150℃にすることをおすすめします。
まずは150℃からスタートし、慣れてきたら徐々に温度を上げていくのが良いでしょう。
まっすぐな状態を長持ちさせるコツは?
すぐにストレートアイロンが取れてしまう方へ。知っておきたい長持ちのためのコツをご紹介します。
- ドライヤーの冷風機能を使う
- 仕上げにヘアバームを馴染ませる
ヘアアイロンをしたあと、スタイルがしっかりキマったらドライヤーの冷風をあててください。
そのあとにくせ毛をまとめるヘアバームを軽く馴染ませます。
美容師さんも使うテクニック。ストレートアイロンしてもすぐ戻る!とお悩みの方はぜひ一度、試してみてくださいね。
くせ毛さんにおすすめのヘアバーム
(ヘアバーム ソフト)60g
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ストレートアイロンがすぐ取れる原因と正しい使い方、まとめ
ストレートアイロンがすぐ取れる原因は以下のとおり。
- 使用前の下準備が不十分
- 髪の毛が傷んでいる
スタイルを長持ちさせるコツは以下のとおり。
- ヘアアイロンを使う前の下準備を正しく行う
- ヘアアイロンで挟む束は細かく
- ヘアアイロンの温度を高くしすぎない
その他
- 傷んでいる髪にはトリートメントを
- ヘアオイルを上手に取り入れる
- アイロン後は冷風で覚ます
- 仕上げにヘアバームでスタイリングすると◎