
こんにちは、くせ毛専門の美容師、戸来です。
最近はさまざまなタイプの「洗い流さないトリートメント」が販売されていますよね。
ヘアオイルやミスト、エマルジョン(乳液タイプ)のヘアミルク系などなど。
「髪をサラサラにしたい」とか「手触りをアップさせたい」、「髪をキレイに見せたい」という想いで使っている方は少なくありません。
でも『朝と夜、いつ使うのが正解なの?』という疑問をお持ちではないですか?
実はせっかくヘアケアしているつもりでも使い方を間違えてしまい、髪にダメージを与えている方も結構多いんです。
今回は「洗い流さないトリートメントをするならおすすめは朝?それとも夜?」というテーマで使うタイミングやセット方法、髪質別おすすめなどを動画等も合わせて美容師の僕がわかりやすく解説していきます。
目次
朝と夜、洗い流さないトリートメントをするならどっちが良い?
最初に結論をお伝えします。
洗い流さないトリートメントは基本的に「夜寝る前」や「ドライヤーで乾かす前」に使うのがおすすめ。
ドライヤーの熱や物理的なダメージを防ぐために、夜お風呂に入った後の髪を乾かす前のタイミングでつけていただくことが重要です。
ただし!トリートメントの種類や性質によっては夜ではなく、朝のスタイリング時に付けた方が効果的なモノもあります。
詳しく解説していきますね。
洗い流さないトリートメントの種類・特徴別、使うべきタイミングを解説
洗い流さないトリートメントには、オイルやミスト、ミルク系などさまざまな種類がありますよね?
まずはタイプ別にそれらの特徴と基本的なタイミングを知っておきましょう。
洗い流さないトリートメントで使うヘアオイルは熱ダメージから髪を守る
オイルタイプの洗い流さないトリートメントは、油分が多く、髪へのコーティング力が高いことが特徴。
そのため、夜のお風呂あがりなど、ドライヤー前に馴染ませておくと「熱ダメージ」から髪を保護することができます。
成分によっては指通りの悪い髪質をサラサラするので見た目だけではなく長い期間使うことで美髪になることも。
こちらは、ご来店直後のお客様の髪の状態。
髪の表面がチリチリでボワっと広がってしまっています。何もつけていない状態ですね。
来店直後に僕がおすすめのヘアオイルを付けて乾かすとこんな感じに。
この通り! ただ付けただけなのに髪にまとまりとツヤが出たと思いませんか?
ただ、ホホバオイルなど天然100%のヘアオルは重くなりすぎるのでご注意くださいね。
- 髪がぎっとり重い
- ボリュームが出ない
- コテを巻いてもすぐに取れてしまう
- 美容院でのカラーやパーマを失敗しやすくなる
このように、さまざまな問題が出てくることもあります。
ミストタイプには水分が多く含まれている
ミストタイプの洗い流さないトリートメントは、成分表記を見たらわかるように「水」を多く含んでいるのが特徴であります。
製品によっては、髪の補修成分やコーティング成分などが含まれているのですが、この成分は熱に反応して髪に馴染むタイプがほとんどなので、ドライヤー前に使用するのがベストでしょう。
夜に髪を洗う方は夜の使用、朝にシャンプーする方は朝、乾かす前に使ってくださいね。
しっかりとタオルドライをしてから、乾かす前にパサつきが気になる箇所に付けるのがおすすめです。
ミルクタイプ(エマルジョン・乳液系)はうるおい補給に
ミルクタイプの洗い流さないトリートメントは、エマルジョンや乳液系とも呼ばれています。
このタイプは、髪が乾燥しやすい方が「保湿ケア」として使うことを前提につくられているものがほとんど。
しっとりうるおい感のある質感になれますが、オイル系の洗い流さないトリートメントと比較すると、油分が少ないため「ドライヤーの熱ダメージ」から髪を守る力は劣ります。
使うタイミングは夜のドライヤー後や、朝のスタイリング時に「うるおい補給」というイメージで使用するのが良いですね。
髪型・髪質別、おすすめのヘアセット方法について
髪質にもよりますが、ロングヘアはヘアオイルや、ミルク、ミストなどお好みで選択して構わないでしょう。
しかし、肩から上の長さでしたら、ある程度のセット力があるスタイリング剤が使いやすいはずです。
オイルやミルクなどでは、束感も作ることができないし、ボリューム感もダウンしてしまいがち。
髪型がダレてしまいがちなんですよね。
そこで僕の美容院ではプリュムワックスを洗い流さないトリートメント、かつスタイリング剤として使用しています。
実際のお客様の髪を見ながら、ヘアオイルとワックスの使い方やセット方法について解説していきますね。
髪が長い方・ロングヘア
髪が長いロングヘアで、サラサラの仕上がりがお好みなら、断然ヘアオイルをおすすめします!
このように、パサつきがちな髪もベタつくことなくまとめてくれるのがヘアオイルの特徴。
熱ダメージから髪を保護する作用もあるため、タオルドライした髪に適量(ワンプッシュ程度)を馴染ませ、乾かしてください。
特に毎朝アイロンやコテなどを使用する方の場合には、傷み軽減のためにも積極的に使って欲しいです。
ヘアオイルを馴染ませる前には、丁寧にブラッシングをしておくことも忘れないでくださいね!
ドライヤー前の使用法については、こちらの動画も参考にしてみてください。 ↓
猫っ毛、軟毛くせ毛にもおすすめのプリュムヘアオイルの使い方
僕が開発したプリュムヘアオイルには微量のシリコーン(ジメチコン)を入れています。
しかし、髪に強力な皮膜を張らず、過剰に蓄積しない絶妙な配合をしているため、毎日のシャンプーで髪に負担をかけることなく洗浄できるので安心です。
ロングヘアのヘアケア方法については、こちらの動画でも解説しています!
美容院のトリートメントや髪質改善は効果がない!自宅でもできるヘアケア解説
ショートやボブなど短い髪型におすすめのヘアセット
そして、ショートやボブなどの髪型をナチュラルにセットしたい場合は、ヘアオイルよりもセット力がある「プリュムワックス」が向いています。
こちらの女性はカット後にドライヤーで適当に乾かした後に洗い流さないトリートメント兼スタイリング剤として、プリュムワックスを少量馴染ませています。
カット前のようにチリチリした髪質でも乾かす前のヘアオイルを使うことで艶のある髪に仕上げることができていますよね。
トップや後頭部のボリューム感も出しやすく、髪がツヤツヤに見えるでしょう。
こちらの女性もカットをした後、プリュムワックスをほんの少しだけ馴染ませました。
強いくせ毛の場合はプリュムワックスが本当におすすめなんです。
ドライヤー後に毛先~中間に付けることで、ふんわりとした可愛らしいパーマ風のスタイルに仕上がっていますね。
ヘアオイルの場合には、基本的に「乾かす前」に付けるのが良いですが、プリュムワックスはお好みに合わせて「乾かした後」に使ってもOKです。
プリュムワックスで「くせ毛が好きになる」ショート女性必見ワックスの付け方、使い方
ワセリンベースの保湿系ワックスの場合には、タオルドライ後に馴染ませてあげるとドライヤーの熱で髪に伸びやすくなるので寝る前のヘアケアにもおすすめですよ。

くせ毛やパサパサしやすい髪質
ヘアオイルにはセット力や広がる髪を抑える効果がほとんど無いため、以下のいずれかに当てはまる場合にはプリュムワックスの方が良いでしょう。
- くせ毛をまとまりよく抑えたい方
- 髪表面のチリチリ・ボワボワした毛を目立たなくしたい方
- 毛先がパサパサに乾燥して傷んで見える方
こちらのお客様は、くせ毛とパサつきが気になっていましたが、カット後にプリュムワックスで軽くセットしただけ。
ツヤが出て、おしゃれな髪型にしっかりとまとまっていますよね? こちらの女性も。 ↓
縮毛矯正をやめたい!ということで、くせ毛を活かした髪型にした後、トリートメント&スタイリング剤としてプリュムワックスをほんの少し付けています。
こちらのお客様が感じたように、寝る前にワックスを使うことによって朝起きた時に髪型が直しやすいメリットもあるんですよ! ↓
こちらのお客様はこれまで洗い流さないトリートメントとして市販品でもちょっと高級なものをつけて寝ていたそうですが、今回カットをさせて頂き、髪質を見てプリュムワックスをお勧めしました。
実際にご利用いただいて喜んでもらえると、僕も嬉しいです!
ロングヘアの女性でも、スタイリング剤としてプリュムワックスを使用することも可能。
現在、枝毛やチリつきが目立ってしまっていませんか?
美容院で毎回トリートメントをしているのに「すぐに髪がボワボワしちゃうんです」というご相談も。
カットしてから少量のプリュムワックスを付けると本当よく落ち着くんです。
指先にほんの少しでOK。
髪の毛がパサパサしている部分を中心に付けて、均一に馴染むようにクシをとかしただけで、この仕上がりです。
洗い流さないトリートメントというと、ミストやオイル、乳液タイプしか使ってこなかった方も多いかもしれません。
髪質やお悩み、ダメージの状況によっては保湿力の高いプリュムワックスを使用するのもおすすめですよ。
洗い流さないトリートメントはどう選ぶ?注意点・おすすめは?
洗い流さないトリートメントとして、大切なのはその成分、使い心地です。
一般的なヘアオイルには、シリコーンが大量に入っているものがあります。
オイルタイプで、シクロメンやジメチコンなどのシリコーンが大量に配合されている製品にはちょっとだけ注意が必要。
シリコーンが過剰配合されているヘアオイルは、市販の製品に多くみられます。
普通のシャンプーでは、これらの強力なコーティングを洗浄することができないんですよね。
そのためどんどんシリコーンの皮膜が蓄積することによって、髪がぎっとりと重くなってきたり、皮膜のせいで美容院でのカラーやパーマが失敗してしまうことも少なくありません。
「最初は良かったけど、なんだか使い続けていたら髪がギトギトになってきた」という場合には、皮膜が過剰に蓄積している可能性があります。
しかし、ヘアオイルも成分配合さえしっかりこだわっていれば、洗い流すトリートメントとして非常に優秀。
何を使っていいかわからない時は、髪の毛全体をガッチリコーティングしない軽めの使用感のプリュムヘアオイルからはじめてみましょう。
シリコーンとして「ジメチコン」を使っていますが、その良さを最大限に活かせるようなバランスで配合しているため、毎日のシャンプーでも優しく洗い流すことができます。

プリュムワックスもプリュムヘアオイルも、どちらも顔についても安心の成分。
敏感肌の人でもお使いいただけるように設計しています。
プリュムワックスの成分はたったの5種類!
ワセリンを主成分として、ミツロウ、ホホバオイル、アルガンオイル、トコフェロール(ビタミンE)のみ。
くせ毛専門の美容師である僕が厳選、バランスよく配合した「安全性の高い保湿成分」だけで作られています。
お肌が敏感な方でも安心してお使いいただけるように、シリコーンや界面活性剤、香料、防腐剤など何も入っていないのです。
だから、寝る前につけても肌荒れの心配がありません。
夜寝る前につけても、朝起きて「パサパサする」とか「広がりをもう少し抑えたい」という場合には、朝のセット時に少量を付け足してあげてください。
ちなみに僕自身もくせ毛なのですが、夜と朝にプリュムワックスをつけています。
洗い流さないトリートメントは朝?夜?まとめ
今回は、「洗い流さないトリートメントは朝か?夜か?」というタイミングについてくせ毛専門の美容師である僕が詳しく解説させていただきました。
夜にシャンプーをして、何もつけないで乾かしてしまうと髪は傷みやすくなります。
もちろん朝シャンプーする人でも、乾かす前にはワックスやオイルで髪を保護してから乾かしてくださいね。
洗い流さないトリートメントは、朝つけても夜つけてもいいのですが、オイルの場合には使用量や成分に気をつけてみましょう。
つけ過ぎると髪が重く、べったりとしてしまいます。
僕がお店でもカット後の仕上げとして使用している
「プリュムワックス」と「プリュムヘアオイル」の大きな使いは、使用感とセット力!
その2つを組み合わせたプリュムヘアケア最強の「洗い流さない(アウトバス)トリートメント」セットがこちら。

指通りを良くして、サラサラ髪にするのがプリュムヘアオイル。
チリつく・毛量が多い・くせ毛の広がりを抑えたいというあなたにはプリュムワックスの方がしっくりくるかもしれません。
- 夜寝る前
- 朝出かける前
- 乾かす前
- コテやアイロン前後
など。 仕上がり感やお好みによって、オイルとワックスを使い分けてくださいね!
もちろん併用も可能!
今回も最後までお読みいただきありがとうございます!
