
髪の量が多い方をはじめ、剛毛、くせ毛などで広がるあなた。
「セットしてもまとまらない!カットで髪の量を減らしたい」
「毛量が多いくせ毛を軽くしたいのに、広がるから無理と言われた」
このようなお悩みはありませんか?
髪の毛は適切に軽くしてあげれば、若々しい印象になったり「垢抜けヘア」を作りやすくなります。
そこで今回は、髪の量を減らすときの正しい頼み方、そして失敗しないための注意点を原宿の現役美容師が解説していきたいと思います。
目次
髪の量を減らすときの正しい頼み方
カットで髪の量を減らすことは、毛量が多い方や剛毛さんには欠かせません。
しかし、美容師さんへの頼み方で仕上がりが大きく変わります。
髪の量を減らすときには、必ず以下の2つのポイントを押さえてオーダーしましょう。
- 髪質や毛流れに合わせたカットを頼む
- レイヤーや段と併せて髪型を作ってもらう
髪質や毛流れに合わせたカットを頼む
美容院で髪を軽くしてもらうときには、あなたの髪質や毛流れを見極めたカットを頼むことが大事。
正直「誰にでも絶対に合うカット」は存在しません。
髪質や生えグセ、うねり方、毛流れ、毛量は人によって違います。
そのため、軽くする箇所やバランスを間違えてしまうと、余計にまとまらない髪型になってしまうのです。
髪の量を減らすときには、基本的に梳きばさみで梳くカット(セニング)を施します。
↑髪をすく前、つまり毛量が100%の状態
↑すきバサミで毛量をすく
このとき、髪が生えている方向やうねりの流れ、ボリュームが出やすい部分などを見極め、慎重に梳きばさみを入れていく必要があるのです。
髪の毛の量が多い人も「ただ減らせばいい」というわけではありません。
オーダー時には、以下のように頼んでしまう方が多いのですが、これは非常に危険です。
- 梳いてください
- 髪の量を減らしてください
- とにかく軽くしてください
必ず「髪質と毛流れを見ながら、まとまりやすいように髪の量を減らしてください」と、具体的にお願いしましょう。
頼み方ひとつで、毛量調整の失敗を防ぐことができますよ。
レイヤーや段と併せて髪型を作ってもらう
髪の量を減らすときには、レイヤーや段と併せて「髪型のデザイン」を作ってもらいましょう。
むしろ、レイヤーや段が一切入っていないヘアスタイルは、髪を梳いて減らしてはいけません。
梳くカットだけで髪の量を減らそうとして、根本近くから梳いてしまう美容師さんがたまにいますが、これは絶対にNG!
短い髪の毛が表面からアホ毛のようにピョンピョン出てきてしまったり、髪全体が広がる原因になります。
また、レイヤーなしで「ただ梳いただけの髪型」は動きが出しにくく、立体感のないスタイルになりがち。
わかりやすいように、実際のお客様で解説しましょう。
こちらの女性は、太くて硬いくせ毛の髪質。
毛量もかなり多いです。
他の美容院では、毛先にかけて梳いて髪の量を減らしてもらったそうなのですが、ご覧の通りレイヤーが一切入っていません。
そのため、全体の重さが残った状態になっていました。
髪のクセと頭の形を見極めてレイヤーを入れ、全体のバランスを整えてあげるだけで、この通り!
レイヤーを使った毛量調整とデザインは、コテなどでアレンジする場合にも可愛らしい動きが出しやすくなります。
軽い印象の髪型を作ったり、女性らしい柔らかさを出すには「レイヤー」をうまく使ったカットが欠かせません。
また、くせ毛を「動き」としてオシャレに活かす効果もあるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
髪の量を減らす場合の注意点
美容院で髪の量を減らす場合には、以下の4つの項目に注意しましょう。
- 毎回梳くことは避ける
- パサつく髪質は軽くしすぎない
- 減らしてはいけない髪質がある
- セット方法を確認しておく
毎回梳くことは避ける
髪の毛は減らしすぎると、必要以上に傷んで見えたり広がってまとまらなくなる原因に!
そのため、毛量が多い方でも美容院に行くたびに梳いてもらうのは避けましょう。
毎回梳いてしまうと毛先だけがどんどんペラペラ、スカスカになってしまいます。
↑髪を梳きすぎたお客様の実例
お写真は髪の量が多いことを気にされていたのですが、これは完全に梳きすぎてしまっています。
このような状態になってからカットだけで修正するのは非常に大変なので、注意してくださいね。
パサつく髪質は軽くしすぎない
乾燥しやすい髪の毛や、パサつきが目立つダメージ毛は軽くしすぎないよう注意しましょう。
このような髪質の方がむやみに梳いてしまうと、毛先から中間にかけてパサパサ感が強く出てしまいます。
本来、美容師はお客様の髪質をじっくり観察して減らす部分や量を考えなくてはいけません。
ところが、このように全体のバランスや髪質を考慮せずにザクザクと梳いてしまう美容師も残念ながら存在します。
もしもご自身の髪が「傷んでいるな」とか「乾燥しやすいな」と感じる場合には、あえて具体的にオーダーするようにしてください。
- 梳きすぎるとパサパサになるので毛先は薄くしないでください
- 毛先が乾燥するから少し重さを残してください
心配な場合には、上記のように美容師さんへ伝えておく方が安心でしょう。
減らしてはいけない髪質がある
髪質によっては、毛量を減らしてはいけないケースもあります。
特に注意してほしいのは以下のような髪質。
- 猫っ毛
- 細毛
- 薄毛
- 軟毛
このような髪質であれば、基本的には毛量を減らさないようにしましょう。
トップや後頭部をはじめ、全体がペタンと頭に張り付くような髪型になってしまい、老け見えの恐れがあります。
とはいえ「広がる」「まとまらない」というお悩みがあると、どうしても髪の量を減らしたくなるものです。
しかし、髪がまとまらない原因は恐らく毛量のせいではありません。
多くの場合、髪の乾燥やハリコシ不足、ダメージ、加齢による髪質変化によって「まとまりの悪さ」が強く出てしまっているのです。
こんなときには、カットで髪の量を減らすのではなく「ホームケア」による毛髪補修をおすすめしています。
セット方法を確認しておく
髪の量を減らすときには、美容師さんに「髪型のセット方法」を確認しておくことが大事。
せっかく髪を減らしてもらっても、美容院に行った「その日限りの髪型」では意味がありませんよね。
特に梳いた髪の毛は、セットやブロー、スタイリングが必要になることがほとんど。
スタイリングが得意な方は、ある程度髪を軽くしても上手に扱うことができるでしょう。
しかし、セットが苦手な場合には、毛先のパサつきや広がり、ハネなどがうまくコントロールできず、髪型を再現できないケースも多いのです。
そのため、毎日のセット方法を美容師さんに確認するか「スタイリングが楽な髪型にしてください」と頼むことをおすすめします。
髪の量が多い人におすすめのスタイリング
上でもお話した通り、梳いて毛量を減らした髪型は基本的にスタイリングが必要になります。
また、毛量が多い人は「洗いっぱなし」のすっぴん髪のままでは、どうしても広がりが目立ってしまうためホームケアを取り入れましょう。
髪の量が多い女性でも、正しいスタイリングによって今よりもずっと快適に過ごすことができます。
このように「今すぐ髪の広がりを抑えたい」という方には、2STEPアウトバストリートメントがおすすめ!
Before:スタイリング前 After:スタイリング後
実際に、ご紹介している実例写真のお客様はこの2STEPケアを使ったスタイリングをしました。
その秘密は、プリュムヘアオイルの補修・保護効果とプリュムワックスの保湿効果にあります。
プリュムヘアオイルには、髪を内側から健やかで柔らかい状態へ導く毛髪補修成分ケラチン&シルク、コラーゲン※を贅沢に配合。
※イソステアロイル加水分解ケラチン(羊毛)、イソステアロイル加水分解シルク、イソステアロイル加水分解コラーゲン
そのため、使い続けるごとに髪の指通りの良さとまとまりを実感していただけるのです。
また、保湿成分でお作りした「プリュムワックス」は、以下のような嬉しい特徴があります。
- 固まらず、ならかにヘアセット
- パサつく髪に艶を与える
- 無香料でシーンを選ばない
これら2つのアイテムを併用することで、広がりやすい髪も素直でまとまりやすい状態へと導きます。
面倒な手間や時間もかけず、たった2STEPで扱いやすい髪を手に入れることができますよ。
Before:スタイリング前 After:スタイリング後
実際にご愛用いただいているお客様からは、嬉しいお声がたくさん寄せられています。
引用:アットコスメ ※感想はお客様個人のご意見です。
毛量が多くて髪が広がる方をはじめ、くせ毛や剛毛で「思い通りの髪型」を楽しめていない女性にこそ、ぜひお試しいただきたいヘアケア製品です。

まとめ
今回は、髪の量を減らすときの正しい頼み方、失敗しないための注意点を解説してきました。
毛量が多い方は、レイヤーや段を活用しつつ「梳くカット」も併せて髪型をつくるのがオススメ!
ただし、梳きすぎや「毛流れを無視したカット」をしてしまうと、髪が余計に広がる原因になってしまうため注意が必要です。
長い付き合いで信頼できる美容師さんなら恐らく大丈夫かと思いますが、少しでも不安な場合には具体的にオーダーすることをおすすめします。
正しい毛量調整カットと、毎日のホームケアで「まとまる美髪」を手に入れてくださいね。
