
女性の髪型の命とも言える前髪。
でもつむじのせいでぱっくり割れる、浮いてしまうことにお悩みのあなたへ。
このページでは前髪がつむじのせいで割れる・浮くのを抑える方法を美容師が解説しています。
前髪が割れたり浮いたりする理由はつむじを含めて3つの原因が考えられます。
解決方法のひとつに縮毛矯正がありますが、美容師としておすすめしない理由もご紹介。
ページ最後までお付き合いいただければ、スタイリングとヘアケアで前髪が割れる・浮くのを抑えることは可能であることがお分かりいただけます。
目次
なぜ前髪が割れる・浮くのか、つむじを含む3つの原因
前髪が割れる、または浮く原因は以下の3つ。
- つむじの巻き方や毛流れ
- もともとの生えグセがある
- くせ毛、髪質のせいで浮く
つむじの巻き方や毛流れのせいで前髪が割れる・浮く
前髪が割れる、浮く原因のひとつに「つむじの巻き方」が大きく関わっています。
髪の毛は基本的に、つむじを中心として渦を巻くような形で生えています。
「つむじ部分がパックリ割れるのはわかるけど、前髪にも関係あるの?」
こんな風に思った方も多いでしょう。
そうなんです!
つむじの巻き方は「つむじ付近」だけでなく、髪の毛全体の毛流れに影響を与えているのです!
このように、前髪の流れや割れ方を左右する原因は「つむじ」であることも多いです。
また、つむじは1つだけでなく複数ある方もいます。
稀な例では「前頭部につむじがある」なんて方も!
この場合には、つむじが渦巻く毛流れによって「強い浮きや割れ」が出てしまいます。
もともとの生えグセのせいで前髪が割れる・浮く
私たちの髪の毛は、必ず一定の方向に生えているわけではありません。
前髪が割れたり浮く場合には、前髪部分に生えグセがあることも多いです。
生えグセは、毛穴(毛根)の向きによって生じます。生まれつきの生えグセで前髪が割れてしまうことがほとんど。
しかし、以下のような習慣でも「生えグセ」を新たに作ってしまうことがあるので注意しましょう。
- いつも同じところに分け目を作っている
- 濡れたままで放置している
くせ毛・髪質のせいで前髪が割れる・浮く
くせ毛や髪質のせいで、前髪が浮いたり割れてしまうことも少なくありません。
ちなみに「生えグセ」と「くせ毛」は似ているように感じますが、違うものです。
生えグセは毛根(毛穴)の向きだけに問題があるのに対し、くせ毛は毛根(毛穴)&髪の毛自体が歪んでいるケースがほとんど。
くせ毛の場合には、髪の毛のうねりが原因で「前髪が浮いてしまう」と悩んでいる方が多いですね。
また、硬くて太い髪質や、細い猫っ毛さんの場合にも、前髪が思うようにセットできず「割れる」「浮く」と感じることがあります。
つむじや生えグセ、くせ毛で前髪が浮く・割れる場合に絶対やってはいけないこと
前髪が浮く、割れるときに絶対やってはいけないことがあります。
それは、縮毛矯正です。
特に、生えグセやつむじが原因で前髪がパックリ割れてしまう方は、縮毛矯正をしても髪が真っ直ぐになるだけで「根本の原因」は治りません。
縮毛矯正やストレートパーマなどは、髪の毛をまっすぐにするための施術。
使用する薬液も、髪の毛自体には効果がありますが「生え癖」を治すことはできません。
美容師さんに「つむじのせいで前髪が割れてしまうんです」と相談をした時に、縮毛矯正やストレートパーマを提案されたら断るべき。
最初の1~3日間は「前髪が割れるのが治った」と感じるかもしれません。
しかし、1週間もしないうちに再び「割れ」や「浮き」が出てくるでしょう。
↑縮毛矯正は根本から真っ直ぐにはできない。伸びれば髪の浮きが顕著に現れる。
また、縮毛矯正は髪の毛がかなり傷みます。
美容院の施術のなかでも、縮毛矯正はワースト1位のダメージ度!
傷んだ髪の毛は、表面のキューティクルが剥がれてしまうため、湿気や水分に弱くなります。
その結果「前髪をセットしても、雨の日はすぐに浮いてしまう」とか「汗をかくと前髪がボワボワになってしまう」なんてことにも!
手っ取り早く前髪の浮きや割れを治したい気持ちはわかりますが、美容師として縮毛矯正での解決はおすすめしません。
美容師が解説、正しい対処方法とは?
前髪が割れる&浮くとき、効果的な対処方法は以下の3つ。
- 髪を乾かすときに生えグセを矯正する
- コテ&ヘアアイロンで仕上げる
- ヘアオイルでの補修ケア
美容師視点で、ひとつずつ解説していきますね。
髪を乾かすときに生えグセをスタイリングする
つむじや生え癖、くせ毛で前髪が割れたり浮いてしまう場合には、ドライヤーのかけ方で解決することが可能!
まずは髪を潤すためにヘアオイルをつけます。
その後、生えグセ方向の逆側に引っ張りながら、根元(地肌)を指でこすりながら熱を当てて乾かすと、たいていの浮き癖や生え癖はなくなります。
わかりやすいように、お客様の実例でご紹介します。
青い丸で囲った部分は、前髪が浮いてしまう部分です。
生えグセに逆らうように、ピンクの矢印の方向へ引っ張りながら乾かしましょう。
毛流れと反対方向に引っ張って乾かすと、生えグセが緩和されてまっすぐ前に落ちる前髪になります。
反対側も同様に行ってくださいね。
このとき、濡れた状態からドライヤーをかけることが重要です。
髪の毛は「水素結合」によって、形が固定されています。
この水素結合は、濡れると切れて緩み、乾くときに形が固定されるため、その特性を活用するのです。
↑一回濡らすことで水素結合が切れて、乾くときに再結合する
また、前髪が割れたり浮きやすい方は、少し長めの前髪にするとセットしやすいのでオススメですよ。
コテ&アイロンで仕上げて割れる・浮く前髪をセットする
上でご紹介した「ドライヤーテクニック」で前髪の割れや浮きを解消したら、コテやヘアアイロンの熱を利用して仕上げましょう。
根本の生えグセを解消しても、前髪の中間や毛先に「うねり」「毛流れ」が残っていることがあります。
そんなときには、コテやアイロンで前髪の毛先に軽くカールを付けてあげると、キレイに仕上がるのでおすすめです。
このとき注意してほしいのは、コテやアイロンの設定温度。
製品によっては、200度以上に設定できるアイロンもありますが、高温使用は髪に大きなダメージを与えるのでNG!
髪の毛は、乾いている状態でも150度で熱変性を起こしてしまいます。
熱変性を起こすと、髪を構成している「ケラチン」と呼ばれるたんぱく質が破壊され、ダメージとして蓄積してしまうのです。
そのため、コテやアイロンは130~140度を上限として使うようにしましょう。
ヘアオイルで保湿・毛髪補修する
くせ毛さんをはじめ、ダメージが蓄積している髪、加齢による髪質変化がみられる方は、前髪の割れ・浮きが出やすい特徴があります。
そんな方にこそ、ヘアオイルでの補修ケアがおすすめ!
特に、ケラチンやシルクなどの「補修&保護成分」が含まれているヘアオイルが効果的です。
僕が美容師としてお作りした「プリュムヘアオイル」には、これらの美髪成分を贅沢に配合。
5,800円(税込)〜
シャンプー後にタオルドライした髪に馴染ませ、普段通りにドライヤーで乾かすだけ。
このように、浮きやうねり、割れやすい前髪も、内側から扱いやすく「素直な状態」へと導きます。
コテやアイロン前に使えば、髪を熱ダメージから保護する効果も!
特に、毎日アイロンでの前髪セットをしている女性は、気づかないうちにダメージが蓄積してしまいます。
せっかくセットしても「すぐに浮いてしまう」「1時間もしないうちに元通りになってしまう」なんてお悩みありませんか?
それは、髪の傷みが原因かもしれません。
正しいヘアケア習慣を取り入れ、思い通りの前髪を手に入れてくださいね。
女性の髪型で前髪が割れる・浮く、その対処法まとめ
今回は「前髪が割れる、浮く」というお悩みを抱えた女性にむけて、その原因と対処方法をご紹介してきました。
前髪は、顔の印象を左右する重要な部分。
割れていたり浮いていたりすると、せっかく他の髪をキレイにセットしても台無しです。
ドライヤーのかけ方を工夫したり、適切なヘアケアを行うことで、あなたも素敵な前髪を作ることができますよ。
この記事が、少しでもお役に立つことができれば僕も嬉しく思います。
5,800円(税込)〜