
スタイリング剤の1つである「グリース」くせ毛にはグリースが効果的、髪をまとめる、膨らみを抑えてくれると言われています。くせ毛さんにとって、髪のうねりや広がりを抑えることは大変。
特に時間のない朝にスタイリングするとなると、パッとクセを抑えてくれるスタイリング剤が欲しいという人は多いのでは?
グリースはどれだけ効果があるのか?
よりくせ毛を抑える使い方とは?
今回はくせ毛を中心に施術してきた美容師に、グリースについて聞きました。
- ヘアメイクアーティスト
- Genki@geeeeenkii
- 渋谷CALAMARIの代表。
ブリーチやカラー、似合わせカットが得意。

CONTENT
グリースはどんなスタイリング剤?くせ毛をヘアセットに向いている?

「グリース」って一体何?くせ毛にグリースが効くって本当?グリースが効くというのは、スタイルキープ?それともヘアケア?
くせ毛が気になる方は、グリースでスタイリングする方もいるはず。そんなおしゃれくせ毛さんは、こちらの項目を飛ばしても大丈夫です。まずは、「グリースって何?」というところからお話ししていきます。
始めの項目では主にこの2つを解説します。
- グリースとは?
- グリースの使い方
初めに、グリースとは?
ヘアワックスやヘアオイルは聞いたことが多いですよね。学生さんから社会人、主婦の方まで幅広く使っているスタイリング剤です。
グリースも、同じくヘアスタイリング剤です。1978年に公開された青春ミュージカル映画のタイトルにもなっているグリース。映画のタイトルの意味のグリースと、今回紹介するグリースは同じ意味。作中は1950年代のアメリカが舞台。当時、ロールアップしたジーンズ、スニーカー、黒のライダース、そしてグリースで髪を固めたスタイルが流行しました。
そのスタイルが「Greaser(グリーサー)」と呼ばれた、グリースでヘアセットしたスタイルです。

髪をぴしっと固めたグリーススタイル。中にはくせ毛さんもいらっしゃったのでしょうか。映画の中ではどの役者さんも髪型がしっかり決まっていましたね。グリースは、艶が出て髪がしっかり固まるイメージが強いです。
では、くせ毛にもぴったりなのでは?そう思われる方も多いですよね。うねりやパサつき、広がりでまとまらないくせ毛をボリュームをおさえつつ、しっかりとカールを出してパーマのような動きを出すことができます。
グリースはくせ毛さんにも使いやすいスタイリング剤。くせ毛にも馴染みやすいグリースの使い方は簡単。ワックスとほとんど同じです。
グリースの使い方
- グリースをつける部分の髪を少し濡らす
- ドライヤーで軽く乾かす
- グリースを適量とって髪になじませる
- 最後に髪を整えて仕上げる
ワックスと異なる点といえば、初めに軽く水をつけること。

くせ毛さんのスタイリングは、うねりやハネを水で濡らしてドライヤーをかける方が多いです。くせ毛のスタイリングを日々行なっている方にとっては、簡単な手順。少し濡らしてくせ毛にグリースをつけるだけで仕上がります。
なぜ初めにくせ毛のスタイリングしたい部分を濡らすか、ご存知でしょうか?
それは、グリースが水溶性だから。
水と馴染ませて、くせ毛部分の髪にも馴染みやすくなります。くせ毛もピシッと直してくれるグリース。毎朝スタイルが決まらないくせ毛さんの味方と言えます。水溶性で水と馴染みやすいグリースは、少しウェットな仕上がりに。

くせ毛も整えられて、トレンドなウェットスタイルにもできますよ。たくさんの髪質があるくせ毛さん。特にくせ毛がまとまりにくい方におすすめです。
くせ毛が広がりやすい、膨らむ。
グリースはそんなくせ毛の広がりをパーマのように動かし、おしゃれな髪型に。ぱさつくくせ毛であればボリュームを抑えてくれるのも嬉しいポイント。
グリースってどんなもの?ワックスとはどう違うの?

くせ毛のボリュームを抑えながらパーマのように毛先に動きとカールを出してくれるグリース。使い方はワックスに似ていて簡単。では、グリースって一体何?ワックスとの違いは?
そう思う方もいらっしゃいますよね。まずは、整髪料の成分を説明するところから。整髪料の成分は2つに分けられます。
整髪料の成分
- 合成樹脂
- 油
「合成樹脂」成分の多い整髪料は、髪を固めることに使われます。スプレーやフォーム、ジェルスタイリング剤が挙げられます。髪をかっちり固めてスタイルを整えるタイプ。キープ力の高い整髪料です。
一方、主成分が「油」の整髪料は?合成樹脂整髪料に比べて、柔らかく髪に馴染みやすいものです。
ワックス、ポマード、そして水溶性グリース。合成樹脂整髪料よりも、油成分のタイプは伸ばしたり広げられたりできるもの。ハンドクリームのように扱いやすい特徴があります。合成樹脂成分よりキープ力は劣るものの、くせ毛をセットするには十分です。
油成分のほうが柔らかいため、くせ毛の手直しもできますよ。整髪料の成分をお伝えしました。
ワックスとグリース、どちらも油が主成分の整髪料。では、一体何の違いが?それは、油分と水分の割合の差です。
ワックスとグリース。どちらが油分、どちらが水分のほうが多く含まれているのでしょう。
- ワックス:油分のほうが多い
- グリース:水分のほうが多い
油分、水分の差にどんな使用感の差があるのでしょうか。
ワックス
硬めのクリーム状である製品が多い。ハード系やソフト系など種類が様々。

髪の束感や毛先に動きをつけられるので、くせ毛のハネやうねりに効果的。くせ毛の大きなウェーブやうねりを、ワックスで軽くくしゅっとしても可愛いです。くせ毛が強い方は量多めにワックスをつけてしまう方も。
特にハード系は洗い流すのが大変になります。くせ毛は傷みやすい髪質。ワックスを無理に洗い流さないで、少しずつくせ毛から洗い流していきましょう。
グリース
水分が多いのでワックスよりも柔らかめ。
ハード系などはないので、キープ力はワックスに劣ります。ただ艶がしっかりでて、くせ毛の広がりや膨らみを抑えてくれる効果が◎ワックスよりもくせ毛カールしやすいのも大きな特徴。
乾燥してパサついたくせ毛さんにオススメです。
水溶性の高いグリースは、洗い流しやすいメリットも。ただ、製品によってはニオイの強いものもあるので注意。
グリースのサンプル品があれば、香りの確認を。以上、ワックスとグリースの違い、いかがでしたか?油分の多いワックス、水分の多いグリース。柔らかさやくせ毛の効果もそれぞれです。
くせ毛さんに合った髪質のタイプを選んでみてくださいね。
髪にツヤが出るグリースはパサパサ・チリチリのくせ毛を綺麗にセット

ワックスとグリースの違いを解説しました。グリースは水分の多い柔らかいスタイリング剤。くせ毛さんにぴったりなのです。
なぜくせ毛さんにぴったりなのかというと、くせ毛さんは傷みやすい髪質だから。うねりやパサつき、チリチリした髪質を持つくせ毛さん。くせ毛のうねりで髪同士が絡まり、くせ毛同士刺激を受けてしまいます。パサつきやチリチリのくせ毛さんは、水分不足の乾燥した髪質。
髪に水分が足りないと、栄養が行き渡らない髪に。パサついたくせ毛になってしまいます。そんな乾燥してパサついたくせ毛さんにオススメなのは、ワックス?それともグリース?ここで考えたいのは、水分の多いほう。パサついたくせ毛さんにオススメなのは、グリースです。
ワックスに比べて水分を多く含むグリース。仕上がりはくせ毛にツヤを与えてくれます。乾燥したように見えるくせ毛に、ツヤ感を出してくれます。グリースはウェットな質感を出してくれるスタイリング剤。
くせ毛で髪にツヤがない、髪に天使の輪ができない。そんなくせ毛さんのお悩みを解決してくれますよ。水分が多いグリース。スタイリング後、少しずつ水分が蒸発していきしっかりキープしてくれます。
「スタイリング剤はどれを使えば良いか分からない」
「乾燥しがちなくせ毛に、簡単にツヤ感を出したい」
そんなくせ毛さんには、比較的扱いやすいグリースがおすすめです。
ただし、グリースをつけるぎすとテカテカしてしまうことも。違和感のあるほどツヤ感をアップさせずに、自然な仕上がりになるように心がけて。くせ毛の毛量や髪質に合った量のグリースで整えてくださいね。
くせ毛におすすめなのはグリース?それともワックス?

グリースとワックスの違い。そして、パサパサ、チリチリのくせ毛さんには水分の多いグリースがおすすめとお伝えしました。ここで気になるのが、くせ毛にはグリースかワックス、どちらが効果的?ということ。くせ毛さんにとってスタイリング剤は大切なものですよね。くせ毛さんにはグリースとワックス、どちらがスタイリングしやすいのでしょうか?それは、先ほどお伝えしたグリースとワックスの違いにありました。
グリースとワックスの違い
1、油分と水分量
- ワックス:油分のほうが多い
- グリース:水分のほうが多い
2、柔らかさ
- ワックス:ソフト系~ハード系まで柔らかさが様々
- グリース:柔らかい形状が多い
グリースは水分が多く柔らかめ。
ワックスは油分が多く、柔らかいソフト系~ハード系まで様々なタイプがあります。ここで考えたいのが、くせ毛の種類。くせ毛といっても、チリチリ、細い毛、うねり毛などたくさんの髪質がありますよね。
くせ毛の種類によってグリースとワックスを使い分けると、より効果的な使い方ができます。先ほども解説したように、パサつきやチリチリのくせ毛さんは、水分不足の乾燥した髪質。パサついた髪質はツヤ感が足りないので、水分の多いグリースを使うのが効果的です。

逆に、パサついた髪質にドライ系ワックスを使うとパサついて見えることも。くせ毛がパサついて乾燥した髪質には、ツヤ感の出るグリースを。
あまりツヤを出したくないくせ毛さんには、くせ毛をそのままウェーブに見立ててキープスタイリングがおすすめ。ウェーブで髪に動きや束感をつけられる、ワックスでボリュームを出してカールをキープ。

ワックスを適量取り、くしゃっとくせ毛の部分につけてウェーブで動きを出しましょう。ワックスはスタイリングキープ力も高いです。ウェーブを長時間キープするには、グリースよりもワックスがおすすめです。
また、毛量が少なく柔らかいくせ毛さんにはワックスがおすすめ。特に、水分の少ないドライワックスがスタイリングしやすいです。柔らかいくせ毛さんは髪にボリュームが出なくて困りますよね。髪の根元にワックスをつけて髪を立たせると、ボリュームが出ますよ。
根元にワックスをつけすぎてしまうと、ワックスの重みで髪が立たないことも。髪がぺたんとしないように気をつけて、適量ワックスを使いましょう。くせ毛別にグリースorワックス、どちらが効果的かまとめてみましょう。
ツヤ出したいパサついたチリチリくせ毛→グリースがオススメ。ツヤ感の少ないパサついたくせ毛にツヤ感を与えてくれます。
ツヤはいらないうねりに動きをつけてキープしたい→ワックスがオススメ。ワックスを使ってうねりをウェーブに見立てて、くせ毛を活かした髪型に。
毛量が少なく柔らかいくせ毛→ドライ(マッドタイプ)ワックスがおすすめ。
髪の根元にワックスをつけて髪を立たせ、ボリュームを出すスタイルがイチ押しです。
髪型に合わせて使い分け、合わせて使ってもOK
グリースとワックス、それぞれ髪質ごとに使い分けするのがオススメと紹介してきました。しかし、毛量が少なくパサついたくせ毛の場合は?うねりとパサつきどちらも入っているくせ毛の場合は?
そんな髪質には、グリースとワックス両方混ぜ合わせて使ってみましょう。初めにお伝えしたように、整髪料の成分は合成樹脂か油。グリースとワックスは、どちらも成分が油なのです。油分と水分の割合が違っていても同じ成分の整髪料。
混ぜても問題はありません。
グリースは水分が多くツヤ感を出すのが得意な整髪料。パサついたくせ毛さん向きです。ワックスは油分が多く、束感や毛の動きを出すのに効果的。この2つを混ぜ合わせて、より効果的にスタイリングしましょう。
グリースとワックスを混ぜ合わせる割合は、基本的に1:1がおすすめ。ただし、ツヤ感を出したい場合はグリースを多めに。束感や立体感を出したい時はワックスを多めにしましょう。くせ毛の髪質や好みによって割合を変更してみてくださいね。ここで髪型別におすすめの使い方をご紹介します。
1、流し前髪などかっちりヘアにおすすめの使い方
くせ毛さんがかっちりヘアをするのは難しいとのお悩みも。髪がまとまりにくいくせ毛さん。七三分けや髪をセンター分けにしたい!そんなかっちりヘアになりたいくせ毛さんにおすすめの使い方です。

グリースのみ使って前髪を固めましょう。髪がパサつきやすいくせ毛さんは、グリースのみ使うのがおすすめ。使い方は、髪の分け目のトップからサイド、前髪の下に向かってスタイリング剤をつけること。初めに分け目のトップにつけることで、髪がハッキリ分かれてスタイリングしやすくなります。
好みによって、前髪の根元を立ち上げて。
2、ウェーブかかったパーマ風ヘアにおすすめの使い方
ウェーブの強いくせ毛さんは、そのままくせ毛を活かしたパーマ風ヘアにするのがおすすめ。スタイリング剤を適量つけて、髪全体をまとめましょう。毛先に動きの出るようにくしゃっとスタイリング剤をつけてみて。うねり+パサつきが気になるくせ毛さんは、グリース:ワックス=1:1の割合で。

うねりの方が気になるくせ毛さんはワックス多めに配合しましょう。ウェーブをしっかりキープするためには、毛先にしっかりスタイリング剤をつけてみてくださいね。
パーマやカラーで髪にダメージがあるなら保湿・毛髪補修できるものを
くせ毛さんの髪質別にオススメのスタイリング剤をご紹介しました。グリースとワックス。あなたのくせ毛にはどちらが効果的でしょうか?グリースとワックスを混ぜ合わせて使うこともおすすめ。
それぞれの髪質によって使い分けてみてくださいね。
では、髪が傷んだくせ毛さんはどんなスタイリング剤を使えば良いのでしょう?髪が傷むと、スタイリング剤によっては馴染みにくいものも。保湿成分の少ないスタイリング剤だと、髪の指通りが悪くなることも。
パサつきやダメージが強い髪質のくせ毛さん。スタイリングしながら、できればダメージを抑えたいですよね。
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「プリュムデュール」はキープ力と保湿力の高いヘアワックス。
プリュムヘアケアシリーズは、保湿力が高いので髪にダメージがある方におすすめです。
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2、プリュムワックスの効果
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グリース、ヘアワックスを上手に使い分けてくせ毛を活かしたヘアスタイルを
グリースとワックスの使い分け、効果など解説してきました。あなたにぴったりの使い方は見つかったでしょうか?グリースは水分が多いスタイリング剤なので、パサつきや乾燥が気になるくせ毛さんにぴったり。柔らかいので手直ししやすく、どなたでも扱いやすいです。くせ毛の髪質によって、グリースとワックスの使い分けもおすすめです。
使い分けだけではなく、混ぜて使っても効果的◎
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