
「朝スタイリングしても湿気や汗ですぐ崩れる」
「時間をかけてスタイリングしても理想通りできない」
「天然パーマはどんなスタイリング剤を使えばいいのかな」
扱い方にも一癖あるくせ毛。
このようにスタイリングでお悩みの方も多いのではないでしょうか?
実はくせ毛は直毛とは髪の構造が全く異なっているため、くせ毛の特有の方法で扱う必要があります。
スタイリング剤もくせ毛・天然パーマの性質に合っているものを選べば、くせ毛をまるでパーマのように活かすことも可能!
そこで今回は、現役美容師がくせ毛におすすめのスタイリング剤を紹介します。
CONTENT
くせ毛のあなたはどのスタイリング剤を選ぶべき?
直毛に比べて髪悩みが多いくせ毛・天然パーマ。
「くせ毛はパーマかけなくてもいいからうらやましい」なんて言われることもあるけど、実際はパーマのように素敵なうねりにはならなくて困っている方も多いはず。
しっかりヘアケアしているはずなのに、チリチリ・パサパサの髪の毛。
「もう少しうねりが治まって、パーマのように使えたら」
「チリチリ・パサつきが抑えられたら」
くせ毛がうねる、チリチリ・パサパサするのには原因があります。
自分に合うスタイリング剤を選ぶために、まずは自分のお悩みの原因を見てみましょう。
チリチリ・パサパサやうねり、くせ毛さんのヘアセットでの悩み
チリチリ・パサパサ・制御不能のうねり髪は美しく見えず、なんだか垢抜けない印象を与えてしまうこともありますよね。
チリチリ・パサパサ・湿気でうねりやすいというお悩みの原因としては、元々の髪の構造の他に「くせ毛がダメージを受けやすい」ことが挙げられます。
なぜくせ毛はダメージを受けやすいのでしょうか。
理由は3つ。
- 髪の毛がうねっていること
- 髪の毛表面に凹凸があること
- 髪にダメージを与える機会が多いこと
くせ毛の髪の毛はまっすぐではありません。うねっていますよね。
うねっている髪の毛は髪の毛同士がぶつかりやすく、摩擦も大きくなります。
髪の毛は非常に摩擦に弱い。
くせ毛は常に髪の毛同士を擦り合わせているようなものですから、キューティクルが傷ついたり剥がれたりと、傷みやすいというわけです。
くせ毛は髪の毛の表面が凸凹しているのもダメージの受けやすさに影響しています。
凸凹している髪に毛をブラッシングしたりストレートアイロンの熱々のプレートで挟んでスライドしたりしていますから、直毛の滑らかな髪の毛より傷んでしまうのも想像しやすいでしょう。
くせ毛が傷みやすいのは、髪質だけではなくスタイリングで毎日アイロンを使う、縮毛矯正をかけることが多いことも影響しています。
髪の毛はダメージを受けると、損傷した部分から水分や栄養が流出し、チリチリパサパサした髪の毛に。
パサパサと乾燥した髪の毛は、湿気を吸収しやすくなります。
日本人のくせ毛の場合、もともと湿気を吸収しやすい性質がありますが、ダメージを受けることでさらに湿気を吸収しやすくなってしまうのでうねりも激しく。
髪の毛は傷つくと、物理的に折れたり曲がったりしやすくなりますから、湿気に関係なくうねりが悪化する原因にもなってしまいます。
くせ毛が湿気でうねりやすいのには、髪の毛の内部構造の影響も。
髪の毛の内部には2種類のタンパク質が存在しています。
- Oコルテックス(水分を含みやすいタンパク質)
- Pコルテックス(水分を含みにくいタンパク質)
これら2種類のタンパク質が直毛は髪の毛の中にバランスよく分布しているのに対し、くせ毛・天然パーマの場合偏って分布しています。
髪の毛が水分を吸収すると、水分を含む場所も偏りが。
水分を含んだ部分の髪の毛は膨張し、含んでいない部分の髪の毛はそのままなので、髪の毛にうねりが生じてしまいます。
くせ毛が、湿気によって髪のうねり具合に差が出るのもこれが原因。
吸収する水分量が多ければ多いほど、髪の毛内部の水分分布にも大きな差ができるため、うねりも大きくなるのです。
まとめると、以下のようになります。
- くせ毛がチリチリ・パサパサ・うねる原因はもともとの髪質とダメージ
- くせ毛が湿気でうねる原因は、ダメージと髪の毛内部のタンパク質分布
以上のことから、くせ毛さんがスタイリング剤を選ぶ時のポイントは、前提として髪の毛に負担を与えないものがおすすめ。
トリートメント成分が含まれているものやオーガニックヘアワックス、天然植物オイルのヘアオイルはヘアケアしながらスタイリングも可能です。
うねりを抑えたい場合には湿気をブロックできる、オイルやヘアバームなどの疎水性の高いスタイリング剤が良いでしょう。
チリチリ・パサパサを抑えるには、保湿効果の高いスタイリング剤がおすすめ。
しっとりツヤを与えてくれ、髪を美しく見せてくれますよ。
くせ毛のスタイリング剤選び、希望するヘアスタイルに合わせて選ぶ
くせ毛を抑えたいのか活かしたいのか、ショートなのかロングなのか。
目指すヘアスタイルによってもおすすめのスタイリング剤は変わってきます。
くせ毛を抑えたい場合には、水分の入っていないオイルやバームタイプのヘアワックスがおすすめ。
くせ毛は水分を与えるとうねりが強くなってしまいますから、油分メインのスタイリング剤をチョイスしましょう。
ムースやミルクは水分が多いため、くせ毛を抑えたい人にはおすすめしません。
くせ毛を強く出したい、動きが欲しい場合には、ムースがおすすめ。
ムースは水分が多いので、カールがくっきりと出ます。
ムースは水分が多いので、乾燥しやすいのが弱点。
ミストも潤いそうですが、ほぼ水で蒸発して乾くため、くせ毛にはおすすめしません。
パサつきが気になる場合には、ワックスやミルク、クリームタイプのスタイリング剤がおすすめです。
ムースほどパーマ感を出すことはできませんが、ナチュラルなツヤと動きを出すことができますよ。
湿度の高い梅雨や乾燥する冬場、季節に合わせたくせ毛のスタイリング剤
「湿度の高い梅雨の季節には、湿気や汗でうねり、せっかくセットした髪型が崩れる」
「乾燥する冬場はパサパサの髪の毛が静電気で広がる」など、季節によってくせ毛・天然パーマのお悩みは変わりますよね。
そのため、季節ごとにスタイリング剤を変えるのもおすすめ。
梅雨時期には、湿気による髪のうねりを防ぐために、湿気をブロックできるスタイリング剤がベスト。
冬場には、保湿力が高いスタイリング剤を選びましょう。
秋から冬にかけては空気乾燥しやすく、髪の毛も乾燥しています。
乾燥している髪の毛は静電気が起きやすく、広がりやすいです。
特にくせ毛・天然パーマは髪の毛がぶつかりやすい性質もあり、静電気が起きやすい特徴が。
保湿できるスタイリング剤で髪の乾燥を防ぎしっとりさせることで静電気を抑え、まとまる髪をキープできますよ。
スタイリング剤にはどのようなものがあるのか、特徴と一緒にご紹介
希望するスタイルや季節に合わせておすすめのスタイリング剤をざっくりとご紹介してきました。
このように、スタイリング剤には特徴の異なるたくさんの種類が存在しています。
市販品やサロン商品など、最新のスタイリング剤も続々と登場する今。
「適当に買ってみたはいいものの全く自分のくせ毛に合わず、また購入」なんて負のスパイラルに陥ってしまうことも。
そんな方のために、これからはスタイリング剤の種類について紹介していきますので一緒に見ていきましょう。
人気の高いヘアバーム、どんなものかご存じですか?
最初にご紹介したいのがヘアバーム。
2020年〜2021年にかけて大流行しているスタイリング剤です。
ヘアバームとは天然由来成分で作られた半固形のスタイリング剤のこと。
半固形のスタイリング剤とはどういうものかというと、手のひらでの温めて馴染ませるとオイル状になるようなもののことです。
リップや軟膏のようなイメージですね。
ヘアバームの主成分はシアバターやミツロウなとの油脂成分ですから、保湿力に優れており、くせ毛特有のパサパサ髪にもツヤを与えてくれます。
水分で保湿するわけではないのでしっとり感が長持ちしますし、疎水性が高く湿気をブロックしてくれるのもおすすめポイント。
オーガニック成分にこだわっている製品も多く、ヘアケアしながらスタイリングできるので、ダメージに弱いくせ毛さんにはおすすめのスタイリング剤の種類です。
難点はハードワックスのようなカチッとしたキープ力はないこと、ムースのようにはっきりと強いカールを出せないことです。
反対に、次のようにメリットも多いのでくせ毛さんには一度試して欲しいスタイリング剤と言えます。
- パキパキに固まらないので何度もスタイリングし直せる
- ワックスに慣れていない方でも簡単にスタイリングできる
- 指通りが良い
- くせ毛をナチュラルに活かすことができる
ヘアバームについて詳しく知りたい方は以下で詳しく解説していますのでご覧くださいね。
ベタつかないヘアワックスはくせ毛向きのスタイリング剤
ワックスはベタつく印象がありますよね。
特に女性の場合、ワックスのベタつきに慣れていない方が多いですし、髪が長い方も多いため、ベタつくスタイリング剤は避けたいもの。
特にくせ毛さんは髪同士がぶつかりやすく、絡まりやすいためベタつないワックスがおすすめです。
そもそもワックスがベタつく原因は、以下のような成分が添加されていること。
- ワックスに含まれている油分
- ホールド成分(粘着成分)
- 髪を固めるための成分
ですから、できるだけシンプルな成分で作られているものがおすすめですよ。
くせ毛もガッチリキープ、ヘアジェルってどんなスタイリング剤?
ヘアジェルとは、ウェットなスタイリングをしっかりキープできるスタイリング剤です。
ヘアワックスと比較して、合成樹脂成分が多く、スタイルキープ力が高いのが特徴。
髪に塗ると濡れたようなツヤを出し、乾くと固まります。
スタイルキープのためのスプレーがいらないので便利ですよね。
つけた後にはガチガチに固まってしまい手直しができないので、上級者向けのスタイリング剤とも言えます。
基本的に七三やオールバックをする時などメンズ向けが多いですが、最近はレディース向けのソフトジェルも出てきているので、「ウェット感や束感を出したいけどガチガチに固まるのは避けたい」そんな方は試してみるのもおすすめです。
ヘアジェルについては以下の記事で詳しく解説しています。
乾燥してパサつくくせ毛にはグリースもおすすめです
グリースとは、ワックスのように油分が主成分のスタイリング剤です。
水分が多いのでワックスよりも柔らかく、ウェット感も強いのが特徴。
ジェルと似ているように感じますが、違いはつけた後に固まるかどうか。
グリースは固まらないため、手直し可能なのがいいところ。
ハード系などはないので、キープ力はワックスやジェルに劣ります。
ボリューム感を抑える力は非常に優れているので、くせ毛の広がりや膨らみが気になる方におすすめです。
グリースについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧くださいね。
縮毛矯正やストレートパーマでダメージを受けたくせ毛におすすめのスタイリング剤
PLUME HAIR CARE(プリュムヘアケア)のヘアケア製品は、くせ毛を毎日見てきた美容師がくせ毛さんのために開発しました。
[plume]
ダメージに弱いくせ毛さんのために、徹底したのは肌や髪へのやさしさ。
くせ毛を扱いやすくするために、「やさしさ」「ダメージ予防・補修」「保湿」にこだわってお作りしています。
くせ毛さんのスタイリングで必要なのは、スキンケアと同様の発想。
ヘアオイルという名の「美容液」とくせ毛をキレイに見せる「ファンデーション」の役割を果たすワックスです。
ツヤが出て髪がまとまる、プリュムヘアオイル
プリュムヘアオイルは、毛髪補修成分が贅沢に配合されたヘアオイル。
水を一切含んでいませんから、くせ毛さんの保湿に最適です。
5,800円(税込)〜
毛髪補修成分としては「ケラチン」「シルク」「コラーゲン」を配合。
ケラチンは髪の毛の主成分で、傷ついた髪の代わりになり、髪の毛を内部から補修してくれます。
シルクとコラーゲンは髪に皮膜を作ることで、髪の表面から髪を補修します。
シルクとコラーゲンの効果はこれだけではありません。
くせ毛特有のい髪の表面の凸凹も包み込みますから、つけた瞬間からツルッとなめらかな手触りに導きます。
保湿成分としては、「マカデミアナッツオイル」や「アボカド油」を配合。
天然植物オイルは肌に優しいだけでなく、髪への馴染みも良いので軽い使い心地。
ベタつかずさらさらとしているのに、パサつきが気になるくせ毛でも内側からしっとり潤いのある髪に。
アボカド油には自然のSPFがあると言われており、熱ダメージだけでなく、紫外線ダメージからも髪を保護してくれますから徹底的にダメージケアしたい方におすすめの成分です。
ヘアアイロンやドライヤーを使用する前には、忘れずにつけてくださいね。
ヘアオイルで徹底的な毛髪補修と髪内部の水分バランスを整えた後は、プリュムワックスでスタイリングしましょう。
プリュムワックスでしっかり髪型をキープしつつ保湿、毛髪補修
プリュムワックスは、ヘアバームタイプのスタイリング剤です。
「ミツロウ」「ホホバオイル」「アルガンオイル」配合で、くせ毛でもまとまる髪にスタイリングしながらヘアケアも可能。
ミツロウが髪の表面をうるおいの層を作り、髪内部からの水分蒸発と外部からの湿気が入り込むことを防ぐため湿気によるうねりや広がりを抑えます。
3,500円(税込)〜
髪のうるおいを逃さず、しっとりツヤのあるまとまりヘアに。
固まらないため、何度でもスタイリング可能。
成分は厳選した5つのみで、シンプルな作りになっているのでベタつきも気になりません。
プリュムヘアオイルとプリュムワックスは合成香料無添加、合成着色料無添加、アルコールフリーの自然派ヘアケア。
無香料で香りもありませんから、場面を選ばず安心して使用できます。
くせ毛を美しくセットしたい方はぜひ試してみてくださいね。
9,300円(税込)〜
9,300円 (税込)
9,800円 (税込)
くせ毛のスタイリング剤の選び方、まとめ
今回は、現役美容師がくせ毛におすすめのスタイリング剤を紹介しました。
くせ毛は直毛とは髪の構造が全く異なっているため、くせ毛の特有の扱い方が必要。
もちろんおすすめのスタイリング剤も直毛さんとは異なります。
くせ毛さんにおすすめのスタイリング剤はなりたいヘアスタイルによっても変わってくるため、自分の希望の髪型に合わせて選ぶようにしましょう。
- くせ毛を抑えたい:水分の入っていないオイルやバームタイプのヘアワックス
- くせ毛を強く出したい、動きが欲しい:ムースなど水分が入っているもの
スタイリング剤には、ムース・ワックス・ジェル・グリース・ヘアバームなど、たくさんの種類がありますし、多くのメーカーから販売されています。
ですから、いろいろな種類のものを実際に使ってみて、自分のくせ毛に最も合うスタイリング剤を見つけてみてくださいね。
あなたのくせ毛がまるでパーマのように、素敵にセットできるスタイリング剤がきっとあるはずです!
5,800円(税込)〜