
こんにちは、原宿一人経営美容師MAX戸来です。
「すきバサミを使うと髪が傷む」や「すきバサミを使わない美容師の方が技術がある」と言われることもありますが、実際はそんなことありません!
大事なのは「使うか使わないか」ではなく「使い方」だからです。
使い方を間違えなければ、すきバサミはとても便利な道具なんですよ。
今回は、髪の毛を梳くときに注意しなければならないポイントや、すきバサミを使用するメリット&デメリットなどについて解説します。
目次
すきバサミを使うかどうかと美容師の技術は関係ない
一般の方の中には「すきバサミを使う美容師より、使わない美容師の方が上手いんでしょ?」と思っている方も多いと思います。
ですが、それは違います。
繰り返しになりますが、大事なのは「使い方」「使うタイミング」だからです。
技術力を持っている美容師は、すきバサミも上手く扱います。
ちなみに僕の場合だと、作るスタイルによってすきバサミを使う場合もあれば、使わない場合もあります。
主に使うのは、ショートヘアの襟足のボリュームを取りたいときですね。ショートヘアの襟足部分を軽くしたいときには、すきバサミを使った方が早い&きれいに仕上がるからです。
反対に、根元や中間の髪、髪の毛の表面、前髪などには使いません。これらの部分にすきバサミを使ってしまうと、梳きすぎになってしまったり見た目が悪くなってしまう可能性が高くなるからです。
「どうして梳きすぎたら駄目なのか?」は後程解説しますが、このように一人の美容師であっても、すきバサミを使ったり使わなかったりするんです。
また元々毛量が少なめの方にも、すきバサミを使うことは少ないですね。
反対に量が多い場合は結構梳く必要があるので、すきバサミを活用するケースが多いです。
お客様一人一人髪質も違えば理想のヘアスタイルも違うので、臨機応変に対応していく必要があります。
すきバサミを使うメリットとデメリット
次に、すきバサミを使うメリット&デメリットを解説します。
◆すきバサミを使うメリット
- 毛量を均一に減らしやすい
- 毛先を馴染ませるのに便利
- カットが時短になる
◆すきバサミを使うデメリット
- 多用しすぎるとスカスカになる
- 上手く使わないと梳いた部分がくっきりしてしまう
すきバサミを使用すると、毛量を均一に減らせる&一気に量を取ることができるため、カット時間の短縮につながります。
それから毛先を馴染ませたりするときにも便利ですね。
ただし、すきバサミは一気に毛量を減らすことができるため、やりすぎるとスカスカになってしまう可能性があります。
また上手くぼかすような感じで梳いていかないと、「梳いた部分」と「梳かない部分」の境目がくっきりしてしまうこともあるので注意しなくてはいけません。
ちなみに「すきバサミを使うと髪が傷むのでは?」と心配される方もいますが、別にすきバサミを使ったからといって髪が極端に傷むようなことはありませんので、安心してください!
もちろん技術がない人が適当にカットしたら髪の状態は悪くなってしまいますが、それはすきバサミに限ったことではないです。
髪は梳いた方が良い?梳かない方が良い?
「髪は梳いた方が良いのか?梳かない方が良いのか?」についてですが、正直なところケースバイケースです。
希望するヘアスタイルにもよりますし、その方の毛量や髪質にもよります。
ただ一つ言えるのは、おしゃれで動きのあるヘアスタイルにするためには、多少梳いたりレイヤーを入れたりする必要があるということです。
一切梳かない髪型(重めの髪型ですね)だと、確かにまとまり感を出すことはできます。ですが、おしゃれな雰囲気にはなりにくいです。
そして毛量が多い方は、基本的にはしっかり梳くべきです!
量が多いのに全く梳かないと、ボリューミーになりすぎてしまうから。
正しく毛量を調節して、軽さを出しましょう。
梳かない方が良いケースとは?
多少は梳いた方が良い場合がほとんどですが、まれに梳かない方が良いケースもあります。
それは「かなり毛量が少ない場合」と「髪をこれから伸ばそうとしている場合」です。
まずかなり毛量が少ないのであれば、梳く必要はありません。これは分かりやすいですよね。
次に、髪をこれから伸ばそうとしている場合についてですが、きれいに伸ばしたいのであればあまり梳いたりしない方が良いんです。
きれいに伸ばすためには、まず毛先を揃えるようにカットしましょう。そして、3か月~半年くらいは毛先を切らないようにします。
このようにすることで、きれいに伸ばすことができるんですよ。
梳かれすぎてしまった場合の対処方法&梳かれすぎを防ぐコツ
おしゃれな髪型にしたり軽やかさを出したりするためには、多少梳く必要があることをお伝えしました。
ですが、梳きすぎは当然NGですよ!
梳きすぎるとパサパサしたり、表面に短い毛が出てきてしまって、見た目も手触りも悪くなってしまうからです。
ここからは「万が一梳かれすぎてしまった場合の対処方法」と、「そもそも梳かれすぎないためにするためのコツ」を解説したいと思います。
梳かれすぎた場合はカットで修正
梳かれすぎてパサパサになった場合は、カットで修正しましょう。
毛先が梳かれすぎによってバラバラ・スカスカの状態になっているときは、まとまるようにカットします。
毛先を揃えるようにカットするだけなので、長さはあまり変えなくても修正が可能ですよ。
毛先を整えてあげるだけでも、大分見た目は変わりますよね。
すぐに美容院に行けない場合はヘアケアで誤魔化す
とはいえ、すぐに美容院に行けないこともあると思います。
そういう場合は、ヘアケアとスタイリングで誤魔化しましょう!
梳かれすぎた髪の悩みには「パサパサする」や「広がってまとまらない」があると思います。
少しでもその状態を解消するために、髪の毛をしっかり保湿してあげてください。
髪がしっとりすると、まとまりやすくなるからです。
上のbefore&afterでは、髪を乾かす前にプリュムヘアオイルをつけて、乾いた後にプリュムワックスをつけました。
ヘアオイルとワックスをつけただけでも、beforeよりまとまり感とツヤ感がアップしているのが、写真でも伝わるのではないでしょうか。
プリュムヘアオイルをアウトバストリートメントとして使い、プリュムヘアオイルを朝スタイリング剤として使う方法は、僕のお客様にも特におすすめしています。
プリュムワックスの方はしっかり髪をまとめることができるので、梳かれすぎて広がりが目立つようになってしまった髪も、きれいに見せられますよ!
梳かれすぎを防ぐ美容院でのオーダー方法
梳かれすぎを防ぐためには、美容院でのオーダー方法が重要です!
梳かれすぎを防ぎたいなら「髪の量が多いので、梳いて少なくしてください」とは言わない方が良いです。
こういうオーダーをしてしまうと、梳かれすぎてしまう可能性が高くなります。
美容院でオーダーをするときには「現在の髪の悩み」と「どのようなヘアスタイルになりたいのか」を詳しく話してください。
また理想に近いヘアスタイルの写真を持って行くのもおすすめです!
ヘアカタログの切り抜きでも良いし、スマホの画面を見せていただくのでも大丈夫です。
言葉で説明するよりも、実物を見せた方がより正確に伝わります。よければ、実際にやってみてくださいね!
まとめ
今回はすきバサミを使ったカットについてと、すきバサミのメリット&デメリット、そして梳かれすぎてしまった場合の対処方法をお伝えしました。
一般の方にはなぜか嫌われやすいすきバサミですが、上手く使えばとても便利なものです。
大事なのはあくまで技術なので、僕もこれからも鍛錬を怠らず技術をしっかり磨いていきます!
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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