知っておきたい「汗をかくと髪が広がる」原因と対策について

暑い日も快適に!「汗をかくと髪が広がる」対処方法について
Pocket

暑い日や、ちょっと駅まで早歩きした時など、頭皮から汗をかいただけで髪が広がるというお悩みの相談をいただくことがあります。

ヘアスタイルが崩れて髪がボワッと広がる

せっかく朝ヘアセットしても夏場はすぐに髪型が崩れる

トリートメントやシャンプーを変えただけでは効果を感じなかった

このような困った現象が起きてしまうのは、髪の毛が湿気を含むと膨張する性質があるから。

梅雨どき、湿気が高い日はヘアスタイルが決まらないなんてことは誰しもが経験したことがあるでしょう。

でも大丈夫、正しい対策をとることで髪が広がるのを防ぐことができますよ。

美容室で縮毛矯正をかけるその前に、これから解説するおうちでできる対策方法を試してみませんか?

この記事では毛髪診断士が、汗をかくと髪が広がるメカニズムと対策について解説します。


汗をかくと髪が膨らむメカニズム

頭の汗で髪のボリュームがでてしまう

髪の毛をスポンジに例えて考えてみましょう。

乾いて硬くなったスポンジを水につけると、どうなるでしょうか。水分を吸収して柔らかくなると同時に大きく膨らみますよね。このように物が水分を吸収して膨らむことを「膨潤(ぼうじゅん)」といいます。

同じように、わたしたちの髪の毛一緒で、水分を吸収すると

  • 長さが1〜2%ほど伸びる
  • 太さが15%ほど太くなる
  • 重さが30%ほど増える

といったことが起きます。驚きですよね。

汗をかくと髪が膨らんでボリュームがでる

人間の身体で一番毛穴の多いところは頭です。

すなわち、頭皮は一番汗をかきやすいところ。毛も密集しているため湿度も高く、軽く汗をかいただけで髪の毛に水分が入りこんでしまうのです。

脇汗などは手術やボトックス注射で抑えることはできますが、頭皮の汗は抑えることができません。

傷んだ髪は汗の湿気を吸い取りやすく、広がりやすい

髪の毛の構造を図に表してみた

傷んだ髪は、傷んでいない髪よりも汗で広がりやすいって知っていましたか?

たとえば、ブリーチやカラーをしている人、ヘアアイロンを日常的に使う人は要注意です。

その理由は主に2つ。

  1. ダメージを受けると髪の表面「キューティクル」が損傷したり開くことで、内部の「コルテックス」に汗の湿気が入り込む
  2. 傷んだ髪は内部のタンパク質が流出しているので弾性が弱く、膨張を抑えられない

湿気で毛先からが広がる髪質の人のほとんどはこれに当てはまります。

ダメージ部分から湿気が入り込む

傷んだ部分から湿気が入り込んで髪が膨らむ原理

ダメージを受けて損傷した髪の表面から水(汗)が入り込みます。

とくに髪の毛表面にあるキューティクルは水を弾く「疎水性」ですが、それが剥がれ落ちていたり開いていると湿気から毛髪を守るものがなくなります。

さらに、内部のコルテックスはダメージによりタンパク質が流出して空洞化してスカスカな状態となっていますから、その空洞部分にどんどん水分が入り込むことで髪の毛は膨張してしまうのです。

髪の毛の弾力がなくなり、膨らみを抑えられない

傷んだ髪は弾力がないのでよく膨らむ

髪の毛のキューティクルの内側には細かい繊維がたくさんあります。そして、その繊維は互いに結合して網目状になっています。

吸収された水(汗)は、その網目の中に入り込み、髪の中から押し広げます。一方、髪の中にある水に強い組織(側鎖結合)は縮もうとします。

水で髪の毛が膨らむ力と、結合で髪の毛が縮もうとする力が釣り合った状態に至ると膨張が止まります。これを膨潤平衡と呼びます。

ダメージを受けた髪は内部タンパク質が流出したり繊維が損傷したりしているため、側鎖結合が減少しており、その分だけ水分によって横に広がりやすくなります。


汗で髪が膨らむ時の対処方法

お客様に湿気対策をした髪
湿気対策をした髪

汗で髪が膨らむ原因は…

  1. 髪の毛に汗の湿気が入り込むから
  2. キューティクルが損傷、開いているから
  3. 傷んだ髪は膨張を抑えられないから

でしたね。そうすると、この原因に対する対策は…

  1. 髪の毛に湿気が入りにくくする
  2. キューティクルを整えて(閉じて)あげる
  3. 傷んだ髪を補修する

この3つがポイントです。

すべての湿気を遮断できるわけではありませんが、対策をするのと対策をしないのでは大きな差があります

それでは実際に美容室に来店されたお客様の実例も一緒に見ていきましょう。

湿気に強いスタイリング剤を使う

汗をかいても髪が広がらない対策
汗で広がらないように対策をした髪と対策をしていない髪の差

左は何も対策をしてない髪、右は対策をした髪の状態です。

湿気を極力髪の毛に入れないようにするためには、疎水性(水と混ざり合いにくい性質のこと)のスタイリング剤を使うと良いでしょう。

今回つかったのはヘアオイル。スタイリングだけではなく、ヘアケアとしても使用できる万能アイテムです。

おすすめの使い方は、寝癖直しで髪を濡らしたあと髪を乾かす前や、ドライヤーでブローする前に使用すること。

ヘアセット前とヘアセットの後の比較写真

ドライヤー前に使用することで髪の毛全体に馴染み、ブローを伴うことでキューティクルが整い指通りがよくなります。

さらにしっかりと髪の広がりを抑えたい場合は水分が含まれていないスタイリング剤(ヘアバームなど)でコーティングしてあげると、このように広がらずつやのあるヘアスタイルを楽しめますよ。

今回使用したのはこちらの2アイテムです。

プリュムヘアオイルの毛髪補修成分「ケラチン※1」「コラーゲン※2」「シルク※3」が湿気が入り込むダメージポケットを補修。

プリュムワックスの保湿成分で湿気から髪を守ります。

2STEPアウトバストリートメント

9,300円(税込)

公式サイト

9,300円 (税込)

楽天市場

9,800円 (税込)

髪を乾かす前にプリュムヘアオイル、最後の仕上げにプリュムワックス。

※1イソステアロイル加水分解コラーゲン ※2イソステアロイル加水分解ケラチン ※3イソステアロイル加水分解シルク

弱酸性のシャンプーでキューティクルを閉じてあげる

キューティクルを閉じるシャンプーを使った結果

髪の毛がもっとも安定する状態になるのは、pHが4.5〜5.5の等電点、すなわち弱酸性のときです。

弱酸性は素肌にやさしい」そのようなことを耳にすることはありますよね。

それは髪も同じです。

弱酸性の状態にあるときは髪のキューティクルが閉じて引き締まった理想的な状態に。

髪が広がりやすい人は弱酸性のシャンプーが相性が良いのです。

逆にアルカリ性に傾くとキューティクルが開き、髪は膨らみ、ダメージを受けてしまいますので注意しましょう。

弱酸性のシャンプーはキューティクルを閉じる

このような理由からサロンでは洗浄力がマイルドで、弱酸性のアミノ酸系シャンプーが多く使用されます。

逆にアルカリ性の石鹸シャンプーなどは髪の毛が軋みやすいので、美容院で使用されることは少ないですよね。

以下の図を参考にしてくださいね。

アミノ酸系シャンプーがおすすめな理由とpH

今回使用したアミノ酸系で毛髪補修成分が含まれたシャンプーはこちら。汗で髪が広がりやすいあなたにぴったりです。

プリュムシャンプー&トリートメント 300mL

4,900円(税込)

定期購入(初回)

4,900円 (税込)

通常購入

11,000円 (税込)


汗で髪が広がる原因と対策まとめ

髪の毛が水分を吸うと以下のようなことが起こります。

  • 長さが1〜2%ほど伸びる
  • 太さが15%ほど太くなる
  • 重さが30%ほど増える

とくに傷んだ髪は、

  1. ダメージを受けると髪の表面「キューティクル」が損傷、そこから「コルテックス」に汗の湿気が入り込む
  2. 傷んだ髪は内部のタンパク質が流出しているので弾性が弱く、膨張を抑えられない

このようなことから髪の毛が膨らみやすくなります。

対策として

  1. 髪の毛に湿気が入りにくくするために湿気に強いスタイリング剤を使う
  2. 弱酸性のシャンプーでキューティクルを整える(閉じる)
  3. トリートメントで傷んだ髪を補修する

これらを参考に、汗をかきやすい時期でも理想の髪型で過ごしてくださいね。

Pocket