
うねる・広がる特徴を持つくせ毛。
髪がうねって広がるからいつも結んでいる、縮毛矯正をやめられない、そんなあなたへ。
くせ毛さんでもカットとホームケア次第で、縮毛矯正なしでダウンスタイルをお楽しみいただけるんです。
このページでは、美容師である僕がくせ毛を活かす女性の髪型をショートからロングまで徹底解説しています。
パサパサ広がりやすいくせ毛をツヤ・まとまりのある髪に導くスタイリング方法もご紹介。
ぜひ最後までお付き合いいただき、くせ毛を活かした素敵な髪型選びにお役立てください。
目次
くせ毛を活かすカットのポイント
くせ毛を活かすためには、とにかくカットが重要!
扱いにくいと言われているくせ毛も、正しくカットすることで素敵なスタイルに仕上げることが可能です。
カットのポイントは、たったの3つ。
- すきすぎない
- 広がりを恐れず軽さを出す
- レイヤーを入れて毛量を調整する
この3つのポイントについて、ひとつずつ解説していきますね。
すきすぎない
くせ毛のため、「ボリュームが出てしまう」「まとまりが悪い」とお悩みの方は少なくありません。
しかし、まとまらないからといって髪をすきすぎてしまうのはNG!
こちらの女性をご覧いただければ、わかりやすいと思います。
他の美容院でスカスカになるまですかれてしまった髪をは、毛先をカットして整えました。
カットだけで、ここまで別人のような髪になれちゃうなんて驚きますよね。
逆に言うと、カットを間違えてしまうと髪がバサバサになってしまうということなんです。
くせ毛さんは、直毛の方と比較すると髪が乾燥しやすいため、毛先をすきすぎると余計に傷んで見えるもの。
毛量を減らしたいからといって、根元近くから髪をすいたスタイルも避けましょう。
チリチリした髪が表面に浮いてきたり、ピョンピョンと短い毛が飛び出して、いわゆる『アホ毛』が目立つ原因になってしまいます。
広がりを恐れず軽さを出す
くせ毛で髪が広がりやすい場合、重めのデザインにして広がりを抑えようとすることがあります。
しかし、まとまりだけを重視した『軽さがないスタイル』は、くせ毛の方にはあまりおすすめできません。
その理由は、野暮ったい印象になってしまうから。
くせ毛で重めのスタイルにするとゴワゴワが目立ち、頭が大きく見えやすいというデメリットもあります。
いかがでしょうか、全体のバランスをみて軽めのヘアスタイルにすることで、垢抜けた印象の髪型に近づけることができました。
広がりを恐れずに、程良い軽さを取り入れたカットをしてもらいましょう。
くせ毛を活かすなら適度に軽さを出して『パーマ風スタイル』にしてあげるのもおすすめ。
ふんわりとした空気感と束感を作ってあげることによって、くせ毛をこんなにおしゃれな髪型に変えることができました。
動きのある髪型は、若々しく見せてくれる効果もあるのでおすすめですよ。
レイヤーを入れて毛量を調整する
くせ毛を活かした髪型を作るためには、レイヤーや段を上手く入れて毛量を調整することが大事。
毛量が多い場合には髪を適度にすいたりして、軽くカットしてもらうと良いですね。
注意点として、先ほどもお話した通り、髪をすきすぎると毛先がパサパサ、アホ毛が目立ちやすくなるのでくれぐれもご注意を。
もう失敗しない!美容院でのオーダー方法
あなたに合った髪型に仕上げるためには、美容室での正しいオーダーが重要です。
そのためには、施術前にカウンセリングの時間を十分にとってくれる美容師に担当してもらいましょう。
オーダーするときに美容師さんへ伝えるべきことは以下の内容です。
- 髪の毛の特徴や悩み(ハネやすい・うねる・乾燥する・ゴワゴワする・ボリュームがでない等)
- 今までの施術履歴(縮毛矯正やパーマ、カラー、ブリーチなどをいつ頃したのか等)
- どうなりたいのか(セットが楽な髪型にしたい・くせ毛を活かしたい・縮毛矯正をやめたい・若く見せたい・顔型をカバーしたい等)
- 髪型や髪色などの詳細(参考写真があると特に良い)
- NGなこと(縮毛矯正はしたくない・セットが難しい髪型は嫌・梳きすぎないでほしい等)
出来る限り詳しく伝えることで、失敗しにくくなります。
「こんなに色々注文したら、面倒くさい客だと思われちゃうかも?」なんて遠慮する必要はありません。
上記のオーダー内容をしっかりと聞きながら、一緒に髪型を考えてくれる美容師さんはたくさんいますよ。
あいまいなオーダーの方がよっぽど美容師さんを困らせてしまうし、仕上がりも「こんなはずじゃなかった」とガッカリする結果になってしまう恐れがあるので注意しましょう。
くせ毛を活かした髪型【ショート編】
お待たせしました、 くせ毛さんにおすすめの髪型を長さ別に紹介していきますね。
まずはショートヘアからいってみましょう。
ショートヘアはくせ毛さんにこそおすすめ
ショートヘアは軽さを出しやすい上に癖も活かしやすいため、くせ毛の方にはメリットがいっぱい!
縮毛など、チリチリして爆発しやすい髪質や、ボリュームのコントロールがしにくい場合もショートヘアが向いています!
こちらのお客様はごわごわするくせ毛で毛量も多く、前に行っていた美容室では「短くできない」と言われてしまったとのこと。
でも、ごわつく髪でもショートヘアをお楽しみいただけますよ!
くせ毛で毛量が多いなら、バランスをみて髪の毛の量を調整してあげることが大切。
全体のデザインはもちろん大切なのですが、前髪や毛先のニュアンスを変えるだけでもさまざまなイメージの髪型を楽しむことができますよ。
こちらのお客様は、毛量を調節してスッキリとした印象の髪型に仕上げました。
サイドを長めに残してカットすると、小顔効果も期待できるのでおすすめです。
また、襟足や毛先がクセで跳ねてしまう方は、あえて『ハネ』を活かすのもGOOD!
「襟足や毛先がハネる=真っ直ぐにしないといけない」という固定観念は捨ててしまいましょう。
生えグセやハネも、活かしてしまえばあなたのチャームポイントになります。
ショートは自分らしさを活かしやすい髪型のため、思い切って挑戦してみると「自分のくせ毛を好きになれた」という方も大変多いです。
ショートヘアをセットするときのコツ
ショートヘアのセットには、『保湿効果のあるワックス』を使いましょう。
ワックスにも色々な種類がありますが、パリパリに固めないソフトタイプが普段使いに最適。
僕の美容室にいらっしゃっていただいたお客様には、くせ毛さんのための『プリュムワックス』を使っていますが、大変ご好評をいただいております。
パーマ風のスタイルを作る際には、ブローやアイロンなしでもOK。
指先で束感をつくるようなイメージで、髪に動きをもたせてあげましょう。
クセやうねりをナチュラルにまとめて、優しい印象のショートヘアを作ることができるので、多くのくせ毛さんにご愛用いただいています。
僕の美容院でカットさせていただいた際も、仕上げのセットのときに『プリュムワックス』を使用することがほとんど。
まとまる上に自然なツヤも出るため、パサパサ感が気になるくせ毛さんにはイチオシです!
ちなみに、強いくせ毛の方や剛毛、ダメージが酷い方には『プリュムヘアオイル』とのセットでお使いになることをおすすめしております。
くせ毛のお客様のために開発したプリュムヘアオイルとプリュムワックス、この組み合わせを『2ステップアウトバストリートメント』といいます。
9,300円(税込)〜
9,300円 (税込)
9,800円 (税込)
くせ毛を活かした髪型例【ショートボブ&ボブ編】
続いてはくせ毛の方におすすめの髪型『ショートボブ&ボブスタイル』について解説していきますね。
勇気の出ない方はショートボブ&ボブから
「くせ毛は気になるけど、ショートヘアにするのはちょっと」と迷っているなら、ショートボブやボブがおすすめです。
もともとのクセを活かして、自然なふんわり感のある女性らしいシルエットが完成!
程良い動きのあるボブスタイルは、若々しさと可愛らしさをアップしてくれるため特に『大人の女性』におすすめです。
くせ毛を真っ直ぐにするための縮毛矯正。
縮毛矯正はまっすぐストレートな髪が手に入る反面、「髪が傷む」「繰り返しかけないといけないので手間」「明るい髪色にできないなど制限がある」といったデメリットもあります。
なにより髪にダメージを与え続けてしまうため、ある程度の年齢になってから卒業される方も少なくありません。
いわゆる『脱縮毛矯正』というものですね。
縮毛矯正をやめたばかりのあなたにも、ショートボブやボブといった髪型はおすすめ!
縮毛矯正をやめる場合には、『縮毛矯正済みの部分』と『根元に近いくせ毛部分』が自然に馴染むような髪型にする必要があります。
担当の美容師さんとよく相談しながら、カット方法を決めるようにしてくださいね。
ショートボブ&ボブをセットするときのコツ
くせ毛さんは、何もつけないと広がりやすい髪質のため、ドライヤーで乾かす前にはヘアオイルでボリュームを抑え、お出かけ前にはヘアワックスで毛先に束感とツヤをのせてあげましょう。
ショートボブ&ボブはふんわりしたシルエットと自然な動きを目指したい髪型なので、毛先を軽くコテで巻いてあげるのもオススメです。
縮毛矯正が残っている場合には、毛先を巻くと『くせ毛と縮毛矯正済みの髪』が自然に馴染むようになります。
また、残っている縮毛矯正部分が傷んでパサパサする方の場合、髪を乾かす前やブロー前にプリュムヘアオイルを馴染ませるのがベスト。
浸透した成分が、髪の損傷を修復&保護してくれるため、ワックスで仕上げのセットを行った際に驚くような違いを実感していただけるはずです。
くせ毛を活かした髪型例【ミディアム編】
次はくせ毛を活かすことができるミディアムヘアの紹介します。
ヘアアレンジしたいならミディアムがおすすめ
ミディアムは、なんといっても長すぎず短すぎないのが人気のポイント。
結ぶこともできる長さなので「忙しい時には、パパッと縛れる長さをキープしたい」という方にもおすすめです。
こちらのお客様からは「長さをできるだけ変えないで、まとまる髪型にしたい」とのオーダーをいただきました。
髪の長さは変えずに毛量調整とデザインの微調整を行うことで、『まとまるミディアム』を実現!
ミディアムは「中途半端な長さだから、扱いにくい」などといわれることもありますが、一概にそうとはいえません。
実際は、それぞれのライフスタイルや髪質に合わせた髪型を作ることができれば、毎日を快適に過ごすことは可能なんですよ。
広がってボリュームが出過ぎてしまう方は、全体のバランスをみながら毛量を減らしつつ、毛先までまとまりやすいミディアムを目指しましょう。
ちなみに、くせ毛でも髪の毛が細かったり毛量が少ない方の場合、「後頭部やトップにボリュームが出にくい」なんてこともあるはず。
そんなときには、トップがふんわりするようにレイヤーを入れたデザインがおすすめです。
そして 縮毛矯正をやめる場合は、矯正済みの髪の毛と地毛の境界線を馴染ませるようなカットを施してあげましょうね。
「毛先に縮毛矯正をかけた部分が残っている」という方は、毛先にコテでワンカールつけてあげるだけで、くせ毛の部分と自然に馴染ませることができますよ。
ミディアムをセットするときのコツ
ミディアムヘアのセットは、「どのようなスタイルにしたいのか」によって方法が変わってきます。
「動きを出したニュアンス感のある髪型にしたい」という場合には、ヘアオイルを馴染ませた後にドライヤーでブローしてからコテで軽く巻きましょう。
このとき、コテの温度は140度ほどに抑えておくことが大事。
180~200度などの高温で巻いてしまうと、きついカールになってボリュームが出過ぎてしまうことがあります。
コテで巻く際には、『ゆるめのふんわりカール』を意識しましょう。
「朝は忙しいから、とにかく簡単なセットが良い!」というのであれば、朝はワックスを馴染ませてコームで梳かすだけでもOK!
巻く場合も簡単セットの場合も、シャンプー後のアウトバストリートメントとして『ヘアオイル』での保湿ケアを欠かさないことも大切です。
くせ毛を活かした髪型例【セミロング&ロング編】
最後に、くせ毛を活かしたセミロングとロングヘアの紹介です。
セミロング&ロングにする際の注意点
くせ毛の方が長めの髪型にする場合は、広がりすぎるリスクがあるため注意が必要。
ボリュームが出すぎないように、毛量をしっかり調節してもらいましょう。
こちらのお客様は、たった2センチの『毛先メンテナンスカット』を行い、レイヤーをほどよく入れることで中間~毛先のおさまりを改善しました。
きれいに伸ばしていくためには、定期的に毛先をカットしてあげることも重要です!
セミロング&ロングをセットするときのコツ
セミロングやロングヘアの場合には、アウトバストリートメントとしてのヘアオイルとワックスでの『2ステップケア』がおすすめ。
特に、髪が硬く太いくせ毛さんであれば、乾かす前に毛先から中間、そして根元の順番で丁寧にコームでとかしましょう。
この後『ヘアオイル』を馴染ませ、ドライヤーで乾かしてからワックスで仕上げます。
ヘアオイルで髪全体をサラサラ&ツヤツヤの状態にした後、まとまり感やツヤ感が足りない部分に少量ワックスをつけるイメージでセットしてくださいね。
こうすることで、軽やかなのにしっかりまとまる『ロングヘア』を作ることができます!