
髪の毛の量が多い、または太くて硬くしっかりした髪質が原因でヘアセットのときに上手くまとまらない。
そんなとき、髪をすいてもらおう!そう考えるのはごく自然なこと。
でもちょっと待って。髪をすくことで毛量を減らせても、逆に髪がまとまらなくなることもあります。
ということで、今回は美容師に髪をすくメリット・デメリットについて解説してもらいました。
ヘアカットの失敗を防ぐ、知っておきたい注意点をご紹介します。
そもそも髪の毛をすくって?そのメリットとデメリットについて

髪をすくというのは、髪の束の中に短い毛をつくる「間引き」のようなもの。
髪の毛をすくことで得られるメリット・デメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。
まず、髪をすくと以下の3つのメリットがあります。
- 毛量を減らせる
- 軽くて垢ぬけた髪型になる
- 髪の毛に動きを出せる
髪をすく=毛量を減らせてバランスを取りやすくなる

髪の毛をすくと毛量を減らして全体のバランスを取りやすくなるのが一番大きなメリットです。
生まれつき髪の毛の量が多いと髪に厚みが出て膨らみやすく、コテやアイロンを使ったヘアセットも大変。
これらの悩みは髪をすくことで解決、毎朝のヘアセット・スタイリングがぐっと楽に。
毛量を減らすことで、お風呂やシャワーのあとのドライヤーにかかる時間も削減できるのも嬉しいメリットのひとつ。
軽くて垢ぬけた髪型になる

髪の毛をすくとおしゃれでエアリーな、軽いヘアスタイルに。
毛先まで切り揃えたような重い髪型は、どうしても動きがない印象を与えてしまいがち。
もともと毛量が多いと、レイヤーで段を入れたカットだけでは髪全体に重たさが残ってしまいます。
全体的にバランスよく髪をすくことで、軽くてかわいい、垢抜けたヘアスタイルに変えられます。
髪の毛をすくことで動きを出しやすくなる

髪に動きを出しやすく、メリハリのある髪型になるのも髪の毛をすくメリット。
ショートヘアやショートボブなどの髪型は、襟足にかけて髪をすいて軽くすると、一気におしゃれ度がアップします。

襟足の髪をすいてコンパクトにまとめることで、トップや後頭部のふんわりとした丸みが出しやすく、頭の形もキレイに見えるのでおすすめ。
パーマヘアや毛先をコテで巻く場合も、適度に髪をすくことで動きのあるカールが出やすくなります。
髪の毛をすく場合のデメリットについて
髪をすくことのデメリットには以下が挙げられます。
- 毛先や髪の表面がパサパサしやすい
- 髪の毛が広がる
毛先や髪の表面がパサパサする
毛先がスカスカになるまで髪の毛をすいてしまうと、髪が傷んでいるように見えるため要注意。
毛量が多いからといって、むやみに髪をすき過ぎてしまうのはよくありません。
髪をすきすぎると、髪の表面に短い毛がピョンピョン出てアホ毛に見えたりパサパサになっている印象を与えてしまいます。
髪の毛をすいてもらうときはくれぐれもすき過ぎないように気を付けてくださいね。
髪の毛をすくと広がりやすくなる
髪の毛をすきすぎてしまうと、髪全体のボリュームダウンどころか、髪の毛が広がってしまう原因になることも。
髪の重みがなくなってしまい、浮いてしまって膨張することがその理由です。
髪をすくと、短い髪の毛が無数に作られ、他の髪の毛を押し上げてしまうことで髪が膨らみ、広がる原因に。
髪をすいて毛量調整をした結果、まとまりに悪さを感じたらスタイリング剤を使ってカバーしましょう。
おすすめのスタイリング剤はヘアバームタイプのワックス。
スカスカで毛先がバラバラになった髪にツヤを出しつつ、ナチュラルな髪型に仕上げるのにおすすめです。
ヘアバームタイプのワックスには天然植物由来成分が配合されているものが多く、ヘアセットをしながら同時に保湿・ヘアケアも可能。
髪を固めるのではなく、さらりとした髪型に仕上がります。
ぜひ試してみてくださいね。
編集部セレクト

(ヘアバーム ソフト)60g
3,500円(税込)〜
髪をすくべき?それは髪質&なりたいヘアスタイルによる
毎日のヘアセットで広がる髪にウンザリ、次に美容室でヘアカットするときは絶対に髪をすく、と決めている方へ。
髪をすくべきかどうかは、実は髪質によって異なります。
髪の毛をすくべきなのは、以下の2つの髪質。
- 毛量が多い
- 髪の毛が太い・硬い
髪をすかない方が良い髪質もあるので、それぞれ詳しく説明していきますね。
毛量が多い!髪のすき過ぎにはくれぐれも注意して

もともと髪の毛の量が多いなら、希望する髪型に近づけるためにもバランスよく髪をすくと良いです。
ショートヘアやミディアム・セミロング、ロングヘアといったどんなヘアスタイルにも共通して言えます。
髪の量が多いと切りっぱなしカットや、毛先ぱっつんカットではモサっと重い印象になりがち。
スタイリングの際のボリュームコントロールも難しくなるため、適度に髪をすく方が良いです。
ショートヘアの場合は、髪をすくだけでなく、バランスよくレイヤーを入れて動きのある髪型にするとおしゃれな仕上がりに。

うねる・広がる髪にお悩みのくせ毛の髪質の方も、毛量調整のために髪をすくと良いです。
気になる髪のうねりを活かした可愛らしいパーマ風のヘアスタイルを。
ただし、先にご案内した通り、くれぐれも髪のすき過ぎには注意してくださいね。
髪の毛が太くて硬い!しっかりした髪質ならすいたほうが良いことも

髪が太くて硬い、しっかりとした髪質だと、髪の毛に動きが出しにくいもの。
ふんわりとした可愛らしい髪型や、毛先に動きを出して立体感のあるヘアスタイルにするには、髪の毛をすくことでイメージに近い髪型作りがやりやすくなります。
この場合も、髪をすきすぎるとスカスカで毛先がバラバラになってしまい、ハネて広がって髪のまとまりが悪くなるので注意しましょう。
髪全体のバランスを見つつ、毛先には多少重さを残してあげると、毎日のスタイリングが楽になります。
髪をすくべきではない髪質って?

毛量調整のために髪をすくべきなのは毛量が多い、または髪が太くて硬い髪質ですが、以下の髪質の場合は髪はすくべきではありません。
- 毛量が少ない
- 猫っ毛・髪の毛が柔らかい
そもそも髪の毛が少ない場合は、無理に髪をすく必要がありません。
毛量が少ないのに髪をすいてしまうと、ふんわりとしたボリュームを持たせることが難しくなります。
もし毛量が少なく、猫っ毛で髪の毛が柔らかい髪質でメリハリのある髪型にしたいなら、髪をすくのではなく、レイヤーで立体感を出すようにカットしてもらうようにしましょう。
カット前に美容師さんにカウンセリングをしてもらい、髪質を伝えた上で髪をすくか、レイヤーを入れて立体感を持たせるか決めてくださいね。
髪をすいて垢抜けた髪型へ!でも、すき過ぎには注意して
髪の毛が多い、または硬くて太いしっかりとした髪質だと、美容室でヘアカットしてもらうときに「とにかく髪をすいてください」と言いたくなりますよね。
髪をすくことで軽いおしゃれな髪型に仕上がる一方で、すき過ぎてしまうとスカスカ、毛先もバラバラになってしまいます。
オーダー時に自分の髪質や髪の状態を美容師さんにできるだけ説明した上で、希望するヘアスタイルに仕上げてもらいましょう。