
捻転毛って一体どんな髪質?
今回は原因と対策についてまとめました。
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捻転毛とは何?どんな髪質のこと?
捻転毛とは、4種類あるくせ毛のひとつです。
まずは4種類のくせ毛、それぞれの特徴をご紹介します。
種類 | 特徴 |
捻転毛 | ところどころ捻じれた髪。 太さが不均一で捻じれた部分は細く、切れやすくなっています。 |
波状毛 | 波状にうねってカールした髪。断面は卵型です。 くせ毛の方のほとんどはこれに当たります。 |
縮毛 | チリチリと縮れた髪。 日本人にはこのタイプはあまりいません。 |
連珠毛 | 大きなの異なる数珠が連なっているような髪。 切れやすく、手触りがザラザラしているのが特徴です。 |
今回ご紹介する捻転毛は文字通り、髪の毛が捻じれており、太さが不均一なため切れやすいという特徴があります。
うねりのあるくせ毛、波状毛と捻転毛が組み合わさっている髪質の方もいらっしゃいます。
捻転毛かどうかチェックしてみよう
自分の髪質がくせ毛であることは知っているものの、捻転毛かどうか分からない。その場合のチェック方法をご紹介します。
机の上にコピー用紙などの白い紙を用意してください。
髪の毛を1本抜いて、その上に置いてみましょう。
捻転毛は、文字通り髪の毛に捻じれがあるのが特徴です。また、触ってみると「プチプチ」「ザラザラ」としています。
パサつきやすく、まとまりにくいのが捻転毛の特徴です。
捻転毛になる原因について
くせ毛の1つである捻転毛になってしまう原因には以下が考えられます。
- 遺伝
- ホルモンバランスの変化
- 毛穴の歪み
それぞれ詳しく解説します。
遺伝
くせ毛の理由の1つに、生まれつき、先天的な遺伝があります。
くせ毛は直毛に比べて遺伝しやすく、ご両親が直毛の髪質でも祖父母にくせ毛の方がいらっしゃれば、生まれつきのくせ毛で捻転毛になる可能性があります。
ホルモンバランスの変化
生まれつきの原因だけでなく、後天的な理由でくせ毛が出ることもあります。
その理由の1つがホルモンバランスの変化です。
一生のうち、女性ホルモンの分泌量は10代に入ると増えはじめ、30代後半から40代にかけて減少します。
また、妊娠・出産を経験された方は、出産直後に抜け毛やくせ毛に悩まされた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
妊娠をすると女性ホルモンの分泌量が増え、出産によって減少するため抜け毛やくせ毛の原因になります。
毛穴の歪み
捻転毛を含むくせ毛は、毛穴の歪みに原因があると考えられています。
直毛の髪が生えている毛穴はまっすぐなのに対し、くせ毛の場合は毛穴が捻じれており、生えてくる髪にうねりが生じます。
今の医療技術では毛穴の捻じれをまっすぐにする方法はありません。
捻転毛を抜くのは良くないって本当?
捻転毛は捻じれている部分が細く、切れやすい特徴があります。パサつきやすく扱いにくい髪質なので、気にしてしまうとイライラして抜いてしまう方もいらっしゃいます。
捻転毛をはじめとするくせ毛を抜くのは良くないと言われますが、その理由は何なのでしょうか?
毛根がダメージを受ける
髪の毛を強く引っ張り抜く、ということは根元である毛根に強い力がかかり、ダメージを与えることになります。
髪の毛は毛周期(ヘアサイクル)によって、毛母細胞が分裂して髪が生え始め、成長期を終えて抜けていきます。
毛根が傷んでしまうとこのヘアサイクルに影響を与えてしまい、髪の毛は短い状態で抜けて十分に成長できなくなります。
毛穴の炎症を引き起こし、ニキビができる
捻転毛が気になって髪の毛を抜いてしまうと、毛穴が傷んでしまい、炎症を起こす原因になります。
ブラッシング、ヘアセットをしていて傷みを感じるようであればニキビが出来ている可能性も。
強いかゆみや傷みを感じたら、そのままにしないで皮膚科で診てもらいましょう。
髪の毛を抜く癖がつく
パサついてまとまらない捻転毛の髪を抜いていると、癖になってしまうこともあります。
イライラしたり、不安を感じたときについつい髪の毛を抜いてしまう抜毛症と呼ばれる状態になると、薄毛の原因に。
パサついてまとまらない捻転毛も、髪質に合わせたヘアケアやヘアセットで扱いやすくなります。
髪の毛を無理に抜いたりしないでくださいね。
捻転毛にもいいところはある!メリット&デメリット

捻転毛を含むくせ毛は、必ずしも悪者ではありません。
特徴を掴んで上手に活かせば、おしゃれな髪型作りも可能です。
捻転毛だからこそ得られるメリットとデメリット、それぞれご紹介します。
捻転毛のメリット
くせ毛の髪の毛だと、まとまりにくいためアイロンを使って伸ばしたり、スタイリング剤で抑えようとしがちですよね。
捻転毛も、無理に抑えようとすれば扱いが難しいのですが、特徴を活かしてあげることでパーマ風のおしゃれな髪型に変えられます。
そのほか、髪質が細くて柔らかい猫っ毛さんは、捻転毛の髪質を活かしたふんわりとしたヘアスタイルにすることもできます。
合わせて読みたい記事
捻転毛のデメリット
捻転毛の髪質を活かすためにも、知っておきたいデメリットについてもご紹介します。
捻転毛のデメリット
- まとまりにくい
- チリついて見える
- 切れやすい
また、パサつきやすくチリついて見えるのも捻転毛の特徴の1つです。
そのほか、ブラッシングやコーミングで切れやすい髪質でもあります。
無理に引っ張らず、優しく髪をといてあげましょうね。
捻転毛を大切にケアしよう!まとまりやすくするスタイリング方法
- ヘアメイクアーティスト
- 江川 徹@tooru_f.hair_salon
- 縮毛矯正、髪質改善が得意な東京・錦糸町を中心に活躍するベテラン。

捻転毛は髪の毛1本1本がうねっているため、スタイリングしないとパサついて見えたり、ゴワゴワして見えることがあります。
そんなときは、ヘアオイルやヘアバームをつかって艶をあたえつつ、しっとりまとめてあげることが大切です。
捻転毛をストレート風にスタイリングする

- 根本から髪を濡らして寝癖をリセット
- タオルでしっかり水気を拭き取る
- ヘアオイルを全体になじませる
- 髪を軽く引っ張りながらドライヤーで乾かし、生えぐせを矯正する
- しっかり乾いたらヘアアイロンでくせを伸ばす
- 仕上げにヘアオイルをもう一度なじませる
くせ毛さんに使いやすいヘアオイル
5,800円(税込)〜
捻転毛をパーマ風にスタイリングする

- 根本から髪を濡らす
- タオルでしっかり水気を拭き取る
- ヘアオイルを全体になじませる
- ラフにドライヤーで乾かす
- 8割くらい乾いたところで、揉み込むようにヘアバームをつける
固めずスタイルキープできるヘアバーム
(ヘアバーム ハード)60g
3,900円(税込)〜
捻転毛とは?抜くのはNG!原因と対策についてまとめ
捻転毛とは、ところどころ捻じれた髪のこと。太さが不均一で捻じれた部分は細く、切れやすくなっています。
くせ毛の1つである捻転毛になってしまう原因には以下が考えられます。
- 遺伝
- ホルモンバランスの変化
- 毛穴の歪み
すぐに直すことはできないため、ストレートアイロンやヘアオイル、ヘアバームを使ってスタイリングするのが効果的です。