
スタイリング剤にはいろんな種類がありますが、あなたはムースとワックス、いずれかを使っていますか?
同じヘアセットに使うスタイリング剤ですが、その使い方、手触りは全く別物。
このページでは、美容師がムースとワックスはどう使い分けるべきか、その違いを紹介しています。
それぞれの特徴や髪型別にどちらがおすすめなのか、また併用する場合の注意点も解説。
ヘアセットしながら傷んだ髪を保湿・毛髪補修してヘアケアまで可能なスタイリングもご案内しています。
あなたのヘアスタイルにはムースとワックス、どちらが合うのか、このページでチェックしてみてくださいね!
目次
あなたはムースとワックス、どっちを使っていますか?
代表的な髪のスタイリング剤、ムースとワックス。
お店では数多くのメーカーが本当にたくさんのムース・ワックスを展開しています。
ウエラ・アリミノ・シュワルツコフ・マシェリ・uno・ルシードエル・ギャツビーなどなど。
まず最初に整髪料としての「ムース」と「ワックス」がそれぞれどんなものなのか説明しますね。
主に水とアルコールから作られている泡状のムース
ムースとは、水とアルコール(エタノール)のエマルジョンタイプのものを起泡化(界面活性剤)で泡状にしたもの。
主に水分が多く含まれています。
実際にムースの成分表示は、最初に「水」そして「エタノール」が続くものが多いです。
油性成分から出来ているワックス
ワックスは、油性成分を加湿溶解し固形化したもの。
主に油分が多く含まれています。
商品によっては、ファイバー(繊維)が含まれているものもあり、それらの粘度によって「ボリュームを抑える」「束感を出す」ことが可能。
ムースとワックスには以下のような特徴・違いがあります。
セット力 | ケア効果 | 軽さ | 束感 | ツヤ | |
ムース | △ | × | 〇 | × | △ |
ワックス | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
より詳しく、ムースとワックスの特徴と使い方を説明していきますね。
パーマのあなたにおすすめなのはムース、その特徴と使い方
ムースの特徴
ムースには水分が多く含まれているためパーマを出す効果があり、通常、パーマへアのウェーブをキレイ・簡単に出す目的で使われます。
ムースにはソフト・ハード・ウェットなどの種類があります。セット力(固める力)はないものも多く、ワックスに比べると束感は出にくいです。
メンズ向けの製品には、ヘアスタイルをキープするため「固める成分」が配合されているムースも。
ムースはハードでもヘアスプレーやジェルのようにカチカチに固めるわけではないので、軽い質感の仕上がりを求めている方に好まれています。
油分が少ないためベタベタしにくく、軟毛・猫っ毛、毛量が少ない方にも。
髪の「保湿」「補修」などの副次的な効果はありません。
「強いくせ毛のパサつきを夕方までつややかにする」ことは難しいため、ムースとワックスを併用すると良いでしょう。
ムースの付け方
- 髪の毛を軽く濡らし、ムースを手のひらに出す
- パーマをかけた箇所にムースを揉みこみながら付ける
- 自然乾燥
ムースを多くつけすぎてしまうと、ペタンと潰れてしまうこともあるので注意が必要です。
ムースの使用量目安
- ショートからボブ:ゴルフボール1~2個分
- ミディアム~ロングヘア:ゴルフボール3~4個分
ムースの使用上の注意点
- ムースは基本的にはコールドパーマなどの「濡れたらカール・ウェーブが出るタイプのパーマ」をかけた髪に使用しましょう、デジタルパーマは乾くとパーマが出るタイプのパーマのため、ムースでのスタイリングは向いていません。
- 濡れている髪の毛にアイロンやコテを当てると髪に大きなダメージを与えてしまうので、ムースをつけた後にアイロンやコテを使用したヘアセットは避けましょう。
ショートやボブの部分的なスタイリングにはワックスを使いましょう
ワックスは「油分」が多く含まれているため、商品によっては髪の「保湿」「補修」「保護」が可能。
ムースより束感を出したり、髪の毛を立ち上げたり、毛先に動きを出したりするのに向いていますから、特にショート・ショートボブといった短めのヘアセットにおすすめです。
一口にワックスと言っても様々な種類が展開されているため、ほとんどの人が自分の髪質や髪型に合ったものを見つけることができます。
反対に、ムースと違ってワックスには種類が多くあるため「どれを選んだらいいのかわからない」という方もいらっしゃいますよね。
以下ではワックスの種類・特徴・使い方をご紹介しますね。
ワックスの種類・特徴
セット力 | ケア効果 | 軽さ | 束感 | ツヤ | |
ファイバー | 〇 | × | × | △ | △ |
マット | ◎ | × | 〇 | 〇 | × |
クリーム・バーム | △ | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
ジェル | 〇 | × | × | × | 〇 |
グリース | × | × | 〇 | × | 〇 |
ワックスの中で最近レディース・メンズ共に大流行しているのが、クリーム・バームタイプのワックス。
ミルボンやプロダクトのヘアバームは使用したことがある方も多いのでは?
天然由来成分で作られているものが多く、髪の毛を労わりながらスタイリングできるため大変人気になっています。
髪の毛を立たせたりスタイリングをキープしたりする力は他のワックスより弱めですが、しっとり髪をまとめてくれるのでナチュラルなヘアセットにおすすめ。
クリーム・バームタイプのワックスの付け方
女性
- ワックスを指先に適量取る
- 手のひら・指の間に伸ばす
- 毛先中心から付けたあと、手ぐしを通すイメージで全体になじませる
男性
- ワックスを指先に適量取る
- 手のひら・指の間に伸ばす
- 髪に揉みこむように付ける
油分の多いワックスは、過剰につけすぎてしまうとベタっとした髪になってしまうことも。
最初は、指先にほんの少しだけ取って、それを手のひらに広げてから、毛先に一番多くなるようにバランスを見て付けていきましょう。
前髪は手に残った少量のワックスでセットするのがおすすめ。
ワックスの使用量目安
一回の使用量:小粒パール一個分(1g)
製品や髪の毛の長さ・量によっても異なるので少しずつ調整しながら自分にちょうど良い量を見つけてくださいね。
ワックスの用途
- パーマ、天パのヘアセット(仕上げにワックスをつけてツヤを与える、束感やまとまり感を出す)
- くせ毛・ダメージ毛にツヤを出す
- 枝毛・切れ毛のケア
- ボリュームを抑える
- まとめ髪
- ウェットスタイリング
髪型・髪質、タイプ別の相性リストからどちらを使うか考える
ムース、ワックスそれぞれの特徴と大まかな違いについて説明をしてきましたが、続いては髪型・髪質別にムースとワックスのおすすめの使い分けをご提案しますね。
ムース・ワックス、髪型別の相性リストはこちら
ムース | ワックス | |
ショートヘア | △ | 〇 |
ショートボブ | △ | 〇 |
ボブヘア | 〇 | 〇 |
ミディアムヘア | 〇 | △ |
ロングヘア | 〇 | △ |
ワックスは束感を出したり、髪の毛を立ち上げたり、毛先に動きを出したりするのに向いていますから、ショートヘアの方・男性にもおすすめです。
ムースは伸びが良いため使いやすいので、ロングヘアの方でも効率よくヘアセット可能。
ムースはその伸びの良さから、髪の毛が短めの方の場合は頭皮にまでついてしまうこともあるため、ムースを用いたヘアセットの際には付け方に注意してくださいね。
髪質から見るムースとワックスの相性リストはこちら
ムース | ワックス | |
くせ毛 | △ | 〇 |
猫っ毛・軟毛 | 〇 | △ |
剛毛・多毛 | △ | 〇 |
髪質で選ぶなら猫っ毛・軟毛はムース、くせ毛や剛毛ならワックスがおすすめ。
理由は、ムースとワックスの水分量の違いです。梅雨時期に湿気でスタイリングが崩れてしまう経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
髪の毛は水分でうねったり広がったりします。
特に、くせ毛やダメージ毛は水分を吸収しやすいため、「うねりや広がりを防ぎたい」「まとめ髪をしたい」といった場合にはムースよりワックスの方がおすすめです。
オイルは蒸発しにくいため、長い時間ツヤ感やしっとり感をキープしたい場合もワックスがおすすめ。
「髪の毛にボリュームを出したい」「パーマを戻したい」といった場合にはムースの方がおすすめですから、自分の髪質や希望に合わせて使い分けてみてくださいね。
ムースとワックスを併用する場合に注意すべきポイントを美容師が解説
何度かお伝えしているように、ムースはパーマのセットに最適です。
- 束感のあるパーマにしたい
- ツヤ・しっとり感をもう少しキープしたい
このような希望がある場合には、ムースにワックスを併用するのもおすすめ。
ムースだけだと不足するツヤ・まとまりをワックスでカバー
先ほどもお話ししたように、ムースは水分量の多い整髪料。
水分は髪の毛に潤いを与えますが、蒸発するのも早いためツヤ感・しっとり感が続かないことも多いもの。
髪の毛にツヤ・まとまりが欲しい場合にはオイル成分がたっぷり配合されているワックスをムースに組み合わせて使用するのがおすすめ。
ムース・ワックスの併用を3ステップで紹介します
ムースとワックスを併用する時の順番・使い方をご紹介しますね。
- パーマをかけた部分にムースを揉みこみながら付ける
- 自然乾燥
- ワックスを毛先中心に付ける
ムースには油分が少ないため、仕上げにワックスを付けるとセット力が増し、パーマをより綺麗に出すことができますよ。
くせ毛専門の美容師が開発したワックスをご存知ですか?
最後になりますが、美容師の僕がくせ毛さんのために開発したワックスをご紹介させてください。
それが『プリュムワックス』と『プリュムデュール』。
くせ毛さんのお悩みで多い「湿気で髪の毛がうねる・広がる」「パサつく」ことに着目してお作りしています。
くせ毛のうねりの原因を図解付きで説明します
くせ毛は髪の毛にうねりがあること、ダメージを受けやすい髪質であることから、キューティクルが開きやすくなっています。
そのため、くせ毛は直毛より水分を吸収しやすい髪質なのです。
また、くせ毛は髪内部のタンパク質分布に偏りがあることによって水分分布も偏り、うねりが生じやすい性質も。
髪の毛はダメージを受けると「髪の毛の内部がスカスカになる」「キューティクルが開く」といった状態になってしまい、うねりや広がりが悪化することも。
そのため、くせ毛さんは特に日々のヘアケア・毎回の美容院での施術で傷まないように注意しましょう。
プリュムワックス・デュールは「ホホバ種子油」「アルガニアスピノサ核油」配合で、ヘアケアしながらスタイリング可能。
天然植物オイルで髪の内部までうるおいを与え、疎水性のある天然ロウ※1で内部からの水分の蒸発と湿気の侵入をブロック。
そのため、湿気や汗でくせ毛がうねるのを防ぎます。
※1プリュムワックスにはワックス成分としてミツロウ配合。プリュムデュールにはミツロウ・キャンデリラロウ・コメヌカロウを配合。
以下の6つの項目に該当するくせ毛のあなたにおすすめのヘアワックス
- 強い香りが苦手
- 手や顔がベタつくのが嫌
- 頭皮のかゆみ、ニキビなどが気になる(敏感肌)
- くせ毛・うねりを艶やかにまとめたい
- ヘアダメージを予防したい・抑えたい
- シャンプーで落ちやすいワックスが欲しい
プリュムワックス・デュールは無香料。
しっとり・ツヤ感は与えつつ、ワックスで敬遠されがちなベタつきを抑えました。
固まらないワックスなので何度でもスタイリングし直すこと、付け足すことが可能。
天然植物オイル配合で、ダメージに弱いくせ毛さんや敏感肌さんでもお使いいただけます。
髪の毛につけた後は、そのままハンドクリームやリップクリームに。
パキパキに固まらないワックスなのでシャンプーでも落としやすいです。
プリュムワックスとプリュムデュール、2つの違いについて
質感・使い心地
セット力 | ケア効果 | 軽さ | 束感 | ツヤ | |
プリュムワックス | △ | 〇 | × | △ | ◎ |
プリュムデュール | 〇 | 〇 | × | ◎ | 〇 |
成分の違い
全成分 | |
プリュムワックス | ワセリン、ミツロウ、ホホバ種子油、アルガニアスピノサ核油、トコフェロール(ビタミンE) |
プリュムデュール | ワセリン、キャンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックス、ミツロウ、コメヌカロウ、ホホバ種子油、アルガニアスピノサ核油、酢酸トコフェロール、パラフィン |
プリュムワックスとプリュムデュールの大きな違いは硬さ。
くせ毛を抑えたい方やまとめ髪をしたい、ロングヘアにツヤを出したい方はプリュムワックスがおすすめです。
ショートヘアやメンズの方、巻き髪につけたい場合にはプリュムデュールがおすすめです。
どちらも水分は一切配合していませんから、パサつきやすいくせ毛やダメージ毛でもしっとりまとまる艶髪に。
プリュムワックスとプリュムデュールは「しっとり」するのに「ベタつかない」のが人気の秘密です。
ひと塗りで、パサパサ・うねうねのくせ毛がご覧の通り。
※乾かす前にプリュムヘアオイル、仕上げにプリュムワックス使用

※プリュムデュールのみ使用

くせ毛ののダメージヘアに2STEPアウトバストリートメント
「傷んだ髪をおうちでケアしたい!」
「強いくせ毛だから縮毛矯正しか選択肢はない」
そんなときには『プリュムヘアオイル』を併用するのがおすすめ。

プリュムヘアオイルは毛髪補修成分として髪の毛の主成分である「ケラチン※2」と「シルク※3」「コラーゲン※4」を配合。
ケラチンは傷ついた髪の毛の代わりとなり、シルクとコラーゲンは皮膜を作ることで髪の毛の表面からダメージを補修します。
くせ毛特有の髪の毛表面の凹凸も皮膜で包み込むため、つけた瞬間からなめらかな手触りに。
ドライヤーの前に使用することでダメージに弱いくせ毛を熱ダメージから守ります。
お風呂上がりだけではなく、スタイリング前(プリュムワックス・デュールを付ける前)にも使用するのがおすすめ。
2STEPアウトバストリートメントで、内側から潤い溢れるしっとり髪にヘアセットできます。
※2イソステアロイル加水分解ケラチン ※3イソステアロイル加水分解シルク ※4イソステアロイル加水分解コラーゲン

ご利用いただいているお客様からの口コミ、体験談
実際に「プリュムワックス」「プリュムデュール」「プリュムヘアオイル」をご利用いただいたくせ毛のお客様からはたくさんのお喜びの声をいただいております。
ニックネーム : ミーさんからのプリュムワックスに関する口コミ
ワックスやオイルは何使っても痒くなるので諦めていましたが、こちらは本当に痒くなくて感動しました。匂いが全くないこともお気に入りです。
不器用なので、前髪につけるとつけすぎて髪の毛洗ってないみたいになることが多かったんですが、こちらのワックスはべたつかず程よく束感が出てくれます。良いものに出会えて嬉しいです。これからもずっと使います。
(2021/06/01 評価:★★★★★)
くせ毛の女性におすすめなのが『プリュムワックス』です。パサつきがちなくせ毛も、しっとりツヤのあるパーマ風のシルエットに。
ニックネーム : ニックネーム : youjinさんからのプリュムデュールに関する口コミ
固まらないのに、スタイルが決まります。くせ毛なのに綺麗にパーマみたいにできます。程よく固くて毛先の動きとか、ちゃんとニュアンス出せます。
(2020/06/07 評価:★★★★★)
「適度にセット力があるオーガニックワックスが欲しい。」という男性にもおすすめなのが『プリュムデュール』。
ツイストパーマやピンパーマなどのメンズパーマで傷んだ髪も、優しくスタイルキープ。
ニックネーム : ニックネーム : ねりさんからの2STEPアウトバストリートメント(プリュムヘアオイルとプリュムワックスのセット)に関する口コミ
細かくチリチリしている硬・太・多の髪です。
癖毛にいい商品やサロントリートメントは無数に試しましたが、最初だけ良くてもどんどん痛んできたり重くなったりで、生まれ持った髪質はどうにもならないと思っていました。
こちらの商品ははじめて納得できました。
手触りがツルッとしたのは衝撃です。
やっと良いものに出会えてすごく嬉しいです。
(2020/08/06 評価:★★★★★)
※個人の意見・感想であり、効果を保証するものではありません。
くせ毛×ダメージ毛の「スタイリング&ヘアケア」ができる『2STEPアウトバストリートメント』、ぜひ一度お試しください。

商品紹介ページでは実際にお使いいただいているお客様からの口コミ・体験談を掲載しています!
ムース、ワックスの違いと併用するポイント、まとめ
スタイリング剤の代表格、ムースとワックスについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
髪型や髪質に合わせて正しいものを選ぶ、場合によってはムース・ワックスを併用するという方法もあります。
くせ毛やダメージを受けた髪のスタイリングには美容師が開発したヘアセット・ヘアケアが同時にできる「2STEPアウトバストリートメント」を。
髪のおしゃれを楽しむなら、正しいヘアケアもお忘れなく。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
