
僕の美容院では、40代50代の女性のお客様がほとんど。
「50代だと前髪ありの髪型はおかしいですか?」
「50代になってから髪型が決まらないんですが、どうしたらいいですか?」
このような髪のご相談を受けることが多くあります。
そこで今回は、アラフィフ大人女性が「前髪ありのボブにする場合」のオーダーポイント、注意点について解説します。
目次
50代は「前髪あり」で若く見える
50代女性が前髪ありの髪型にすることは、決しておかしくありません。
むしろ前髪を作ると若々しい印象になりますし、おでこのシワなどもカバーできるので、50代以上の女性には前髪アリのスタイルがおすすめ!
ただし、前髪の作り方には注意点があります。
前髪ありのボブにするなら「重くしすぎないこと」が重要
アラフィフ女性が前髪を作る場合、重くしすぎないことがとにかく大事です!
前髪が重いと表情が暗く感じられ、老け見えの恐れも。
幼く見えやすいといわれている「ぱっつん前髪」も避けてください。
50代の前髪は毛量をしっかり調節して、適度に軽さを出してあげましょう。
斜めに流せるデザインや、ニュアンス感のあるデザインの前髪がおすすめです。
前髪を作るだけで、女性らしさと若々しさがアップしたと思いませんか?
前髪はあえてアシンメトリーなデザインにしているので、可愛いだけでなく個性もしっかり発揮できていますね。
アラフィフ女性のボブ&ショートボブ実例
アラフィフ世代の女性に似合うボブは、軽めのデザイン。
柔らかく空気を含むような髪型は、より若々しく見せる効果も期待できます。
ボブなら毛量をしっかり調節して軽やかさを出したり、ショートボブなど短めの髪型にするのが良いですよ。
年齢にとらわれすぎる必要はないのですが、アラフィフ世代になるとぱっつん前髪や重めボブは似合わせるのが正直難しい!
僕がさまざまなお客様を見てきた経験では、50代女性にはレイヤーや段が入ったデザインの方が似合いやすいと感じています。
また、50代になると少しずつ髪が薄くなったり、髪自体が痩せてしまうことによってトップがペタンと潰れがち。
そのため、レイヤーをバランスよく入れてトップが自然にふわっとするようなデザインを目指しましょう。
後頭部に高さを出したスタイルは、顔のたるみをカバーする効果も期待できるので50代女性にはおすすめです。
50代大人女性×短めショートボブ
「ボブにすると広がってしまう」という50代の大人女性には、少し短めのショートボブがおすすめ。
垢抜け感も演出することができるので、フェイスラインもすっきりと見せることができます。
くせ毛の方や広がりやすい髪質の方は、髪の重さで抑えるために「重めのスタイル」にしている方が多い印象です。
しかし、重たいデザインだと頭が大きく見えてしまったり、野暮ったい雰囲気になってしまうのでおすすめできません。
髪型が重いと、姿勢が悪く見えてしまうことも!
姿勢が悪いと老けて見える傾向があるので、50代の女性には避けてほしいと思います。
50代大人女性×小顔ショートボブ
「年齢サインが出やすい首を見せたくない」
「結べる長さが欲しい」
50代の方は、このような理由で少し長さのあるボブが好まれる傾向にあります。
しかし、首を全て隠してしまうのはあまりおすすめできません。
スタイリッシュさを演出しづらくなるからです。
こちらのお客様も「結べるように」という理由で長めのボブにしていました。
もちろん髪質にもよりますが、50代の場合には少し軽く、短めにしたほうが素敵になります。
↑長めのボブをすっきりとしたショートボブにカットしました。
カットしただけなのに、かなり頭がコンパクトになったと思いませんか。
このショートボブのポイントは、レイヤーを使いトップに動きを出して、襟足は少し長めに残した点。
襟足を長めに残すとボーイッシュな印象になりすぎないため、
- 髪を短くすることに抵抗がある方
- フェミニンなファッションやメイクが好きな方
上記のような女性にもおすすめです。
50代大人女性×くせ毛を活かすニュアンスボブ
くせ毛や生え癖によって、ハネたりうねったりする髪質の場合には「ニュアンスボブ」がおすすめ。
髪の動きやクセを上手く活かすことで、おしゃれで若々しい印象を与えることができます。
硬い感じにならないよう、女性らしい柔らかさを出すのがポイント。
カッチリしたデザインのボブは、ハネてしまうとうまく決まらないことも。
しかし、ふんわりとしたシルエットを作ることで、ハネやうねりなどもおしゃれに見せることが可能です。
髪型が決まらないのはなぜ?
50代の髪型が決まらない理由は、大きく分けて4つあります。
- カットが髪質に合っていない
- 年齢による髪質の変化
- パーマによるダメージ
- 白髪染めによる髪のパサつき
それでは、簡単にひとつずつ解説していきましょう。
カットが髪質に合っていない
髪質を活かすカットができれば、セットも圧倒的に楽!
美容院でのカット後は、美容師という「髪のプロ」にブロー、スタイリングをしてもらうので当然髪型が決まります。
しかし、家でセットするのは美容師さんではなくあなた自身です。
美容院でオーダーする際には「自分でも簡単に再現できる髪型」という点を重視しましょう。
年齢による髪質の変化
50代になって「髪型が決まらない」と感じる場合、年齢による髪質の変化が影響していることが多いです。
いわゆる「エイジング毛」と呼ばれるものですね。
年齢を重ねた女性の髪は、ホルモンバランスや加齢によって
- 髪が細く痩せてくる
- 毛量が減ってくる
- くせ毛やチリつきが目立つようになる
- 乾燥、パサつきが進行する
これらの変化が顕著に出てきます。
「10年前はこんな髪じゃなかったのに…」と、ひとりで悩みを抱えている女性も少なくありません。
パーマによるダメージ
年齢とともにトップのボリュームが気になり、ふんわり感を出すためにパーマをかけている50代女性は多いでしょう。
ところが「髪型が決まらない」とお悩みの女性のなかには、パーマをかけたことが原因になっているケースも少なくありません。
「パーマがかかりすぎてしまい、ボリュームコントロールが難しくなってしまった」
「何度もパーマを繰り返したことで、髪にダメージが蓄積してしまった」
実際に僕は、このようなお客様を多く見てきました。
髪にツヤがなくパサパサしていると、老けた印象になったり疲れた感じに見えてしまうので注意が必要です。
白髪染めによる髪のパサつき
40代~50代の女性は、多くの方が白髪染めを定期的に行っているはず。
白髪染めというものは、基本的に根本を中心に染めていく施術です。
そのため、生えてきたばかりの「新しい髪」に次々とダメージを与えているようなもの。
蓄積したダメージにより、髪が慢性的にパサついて「髪型が決まらない」「広がる」といったお悩みが出てくるのです。
とはいえ、白髪染めをしないわけにもいきませんよね。
そんな時こそホームケアをしましょう。
50代の髪にはホームケアが大切
年齢による髪質の変化をはじめ、白髪染めによる髪のパサつきが出やすくなる50代。
そんなアラフィフ女性には、ホームケアが必要です。
正しいヘアケアで髪型は決まりやすくなる
年齢を重ねるごとに、お肌のうるおいやハリが不足するのと同様、髪も状態が大きく変わってきます。
お肌に関しては、スキンケアで毎日しっかり保湿してあげる方が多いのに「髪のケアは特に何もしていない」ということはありませんか?
せっかくなら綺麗な髪で美しいヘアスタイルで毎日を過ごしたいですよね。
そんなお客様の生の声を反映して美容師がお作りしたのが、プリュムヘアケアの2STEPアウトバストリートメント。

- パサついて髪型が決まらない
- 広がりが抑えきれない
- 髪が年々痩せてきている
- くせ毛が悪化してきた
- ボリュームコントロールがうまくいかない
髪の毛不足しがちな毛髪補修成分をバランスよく配合したヘアケア製品です。
プリュムヘアオイル毛髪補修成分:イソステアロイル加水分解ケラチン(羊毛)、イソステアロイル加水分解シルク、イソステアロイル加水分解コラーゲン
ヘアセットしたイメージ図
実際に、僕の美容室でも使っています。
Before:スタイリング前 After:スタイリング後
プリュムヘアオイルとプリュムワックスを併用した「2STEPアウトバストリートメント」はおうちにいながら、サロンクオリティーのヘアケアとスタイリングを簡単に行えることを目的として作られました。
スタイリングするとこのような仕上がりに。
髪の毛は死滅細胞でできているため、一度ダメージを受けてしまった髪は治ることはありません。だからこそ、スタイリングでツヤ見せをすることが大切。
正しいヘアケア、スタイリングを行うだけで、アラフィフ女性でもここまでツヤのある美髪ヘアスタイルを作ることができるのです。

まとめ
今回は「美容師解説!アラフィフ(50代)の女性がボブにするなら前髪あり?オーダーの注意点」というテーマでお話しました。
50代になると「前髪ありの髪型はおかしいのな?」とか「髪型が決まらない」なんてお悩みが増えてきます。
しかし、前髪を作ってあげた方が若々しく見えるので、前髪ありはおすすめ。
また、アラフィフのボブスタイルは「軽め」で「髪質を活かせるデザイン」を意識してオーダーすることが大事です。
もちろん日々の「ホームケア」と「スタイリング」も取り入れた習慣で、まとまりの良い健やかな髪を作っていきましょう。
