あなたの髪のダメージレベルはどのくらい?一度傷んだら戻らないって本当?毛髪診断士が解説します

あなたの髪のダメージレベルはどのくらい?一度傷んだら戻らないって本当?毛髪診断士が解説します
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髪の毛はダメージを受けると、自己回復ができない「死滅細胞」でできています。

死滅細胞とはその名の通り「死んだ細胞」のこと。毛髪は生えて伸びたその瞬間からすでに生きてはいない細胞で構成されているのです。

この前まで髪の毛サラサラだったのに、今ではぱさぱさの枝毛だらけ、切れ毛だらけというお悩みはありませんか?

一度ダメージを受けた髪の毛の指通りをよくする、ハリやコシを与えるためにはトリートメントを使うほかありません。

さらにいえば、ダメージのレベルによって髪を切ってしまった方が早い場合も。

そこで今回は毛髪診断士がダメージ度合いに合わせた対策方法をご紹介、髪のダメージレベルのセルフ診断もご用意しました。

あなたの髪の毛のダメージはどのくらい?損傷度合いは5つに分類される

髪の毛が傷む、ダメージを受けるということはどのようなことなのでしょうか?まずは簡単に、髪の毛の構造をみてみましょう。

髪の毛の構造
髪の毛の構造

髪の毛は外側から、3つの層、キューティクル・コルテックス・メデュラから構成されています。

ヘアダメージは摩擦、熱、薬剤による損傷などさまざまな要因によりキューティクルからダメージを受けていき、最終的にコルテックス、メデュラまでにも影響していきます。

その損傷度合いをもとに、ダメージレベルを表すと指標は5段階分かれます。

  • ダメージレベル1:ダメージがほとんどない状態
  • ダメージレベル2:日常の物理的ダメージ
  • ダメージレベル3:ヘアカラーやパーマのダメージ
  • ダメージレベル4:パーマ、ヘアカラー、高頻度のアイロンの使用によるダメージ
  • ダメージレベル5:ブリーチや縮毛矯正によるダメージ

セルフダメージ診断でチェックしてみましょう。

>>ダメージレベル表はこちら

ダメージレベル1、ほとんどダメージなしの「バージンヘア」

指通りがとても滑らかで、艶があり、ハリコシを失っていない状態。髪の外側のキューティクルのダメージがほとんどなく、剥がれることなく髪の毛にしっかりと残っています。

ダメージレベル1の毛髪写真

ダメージレベル1の髪
ダメージレベル1の髪

キューティクルは油となじみやすい親油性であり水を弾く疎水性でもあります。よって必要な水分を髪の毛内部にとどめ、表面を頭皮の皮脂でしっかりコーティングできている理想的なコンディション。

主にヘアカラー、パーマなどはは一切しせず、普段からヘアアイロンを全く使わない人はバージンヘアであることが多いでしょう。

キューティクルは根本から毛先方向にむかってうろこ状にくっついています。

髪の毛1本を毛先から根元に向かって指で挟みながらスライドしてみてください。引っ掛かるようならしっかりとキューティクルが残っている証拠です。

ダメージレベル2、毛先に日常の「摩擦ダメージ」が蓄積

髪の毛につやはあるのに、ちょっと指通りが悪いかな?と感じるダメージレベル。一般的にパーマやカラーをしていなくても、髪の毛は毛先にいけばいくほど髪の毛は傷んでいきます。

ダメージレベル2の毛髪写真

ダメージレベル2の髪
ダメージレベル2の髪

とくにロングヘアはヘアカットの頻度が少ないため「毛先だけぱさつく」ということも。

日常生活における髪の摩擦ダメージの要因

  • 睡眠時の枕による摩擦
  • ブラッシングの摩擦
  • シャンプーの摩擦
  • ドライヤーの熱
  • これらによるキューティクルの毛羽立ちおよび損傷です。

いくらヘアケアを心がけている人であっても、毛先は少なからず傷んでいるもの。カラーやパーマ、アイロンをしないのであれば、ほとんどの場合がこのダメージレベル2です。

ダメージレベル3、艶がなくなりはじめ、見た目にもパサつきがある状態

ダメージレベルが3を超えると指通りも悪く、見た目の艶も失われはじめます。ダメージが進行することで、髪の表面のキューティクルが剥がれ落ち、毛髪内部のタンパク質も流出している状態です。

ダメージレベル3の毛髪写真

パーマにより損傷したか髪
ヘアダメージレベル3の髪

1回目のヘアカラー、パーマをかけている人はこのダメージレベルに該当します。また、ヘアアイロンを日頃から使う人もこのダメージレベル3に該当します。

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そして、ヘアアイロンで挟まれた髪の毛は内部の水分が蒸発するときに髪の毛を破裂させます。

このように、膨れ上がるようにダメージを負うのがヘアアイロンの熱ダメージの特徴です。

ヘアアイロンの熱によりダメージを受けた髪
ヘアアイロンの熱によりダメージを受けた髪

髪の毛のタンパク質は約150℃の熱を与えると変性を起こし硬くなりますから、ヘアアイロンを使用する場合の温度はできるだけ150℃以下で使用する様に心がけましょう。

アイロンする前にすること、熱から髪を守るスタイリング剤を使う

ダメージレベル4、「髪の密度が低下」「退色が発生」スカスカな状態に

ヘアカラーを複数回している人や、カラーとパーマ両方している人はこのダメージレベルに該当します。

ダメージレベルが4に至ると、毛髪内部のタンパク質と水分の流出が顕著になり、中身がスポンジのようにスカスカの状態に。

ダメージレベル4の毛髪写真

ダメージレベル4の髪
ダメージレベル4の髪

見た目に艶はほとんどなく、黒い髪であれば茶色に、カラーをしている髪はさらに明るい色に褪色しています。これは、毛髪内部のタンパク質流出と一緒に色素も抜けているためです。

傷んだ髪のイメージ図
傷んだ髪のイメージ図

水や湿気を吸いやすく、雨の日には広がり、パサつきが目立つでしょう。

ダメージレベル5 「枝毛」「切れ毛」が発生するほどのダメージ毛

ブリーチをしている髪や、カラーを3回以上繰り返している髪、高温のヘアアイロンを高頻度で使用するひとは髪の毛が裂け、ちぎれる状態に。

ダメージレベル5の毛髪写真

ダメージレベル5の写真
ダメージレベル5の写真

キューティクルのほとんどが剥がれ落ちているため、髪の毛1本を指で挟んで毛先から根本に向かって指をスライドさせても引っかかりません。健康毛であれば、鱗状のキューティクルがついているので引っかかるはずです。

それがないほどまでにキューティクルが髪の表面から剥がれ落ちてしまっているのです。

とくにブリーチはコルテックスに含まれるメラニンを化学反応で脱色する方法で、薬品によって色素を酸化します。2022年現在、主にアルカリ性にした過酸化水素を使用することが多く、ダメージが大きいです。

ヘアダメージレベル表を確認しよう

1〜5段階のヘアダメージレベルについてまとめた、「ヘアダメージレベル表」がありますのでぜひ参考にしてみてください。

ヘアダメージレベル表

ダメージレベル顕微鏡写真特徴症状
レベル1
  • 艶がある
  • 水分と油分が保たれている
  • キューティクルが剥がれていない
  • 特になし
レベル2
  • 艶がある
  • 水分と油分が保たれている
  • 毛先のキューティクルが浮き始める
  • 毛先がパサつきはじめる
  • 指通りが悪いと感じることがある
レベル3
  • 艶がなくなってくる
  • 水分と油分が不足する
  • 全体的にキューティクルが
    浮き始める
  • 1回目パーマ、カラー経験あり
  • 週1〜2回程度のヘアアイロンの
    使用をしている
  • 髪が絡まることがある
  • 指通りが悪いと感じる
  • 毛先を中心にまとまりにくい
レベル4
  • 艶がない
  • 水分と油分が流出
  • 全体的にキューティクルが
    浮いている
  • カラーを複数回している
  • カラーとパーマ両方かけている
  • 高頻度でヘアアイロンの使用を
    している
  • 髪が良く絡まる
  • 髪の色が抜ける
  • 湿気で髪の毛が広がる
  • 艶がなく清潔感がない
レベル5
  • 艶がない
  • 水分と油分が流出
  • ほとんどのキューティクルが
    剥がれている
  • 髪が切れる、裂ける
  • ブリーチを経験がある
  • 縮毛矯正経験がある
  • 髪が良くからまり、クシが
    ほとんど通らない
  • 常に広がりが収まらない
  • 枝毛が発生する
  • 切れ毛が発生する

いかがでしょうか?あなたはどのダメージレベルにあてはまりましたか?

次は髪のダメージレベルに合わせたトリートメント選びのコツをご紹介します。

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損傷した髪は自然には治らない、ダメージレベルに合わせてトリートメントで補修

ダメージ毛にトリートメントした髪とそうでない髪の比較
ダメージ毛にトリートメントした髪とそうでない髪の比較

髪の毛は爪と同じく自己再生ができないタンパク質で作られています。

一度傷んでしまった毛髪部分は自然には治りません。しかし、ヘアトリートメントを使用することで「補修」することが可能です。

そもそものトリートメントの意味は処置、手当といった意味であり、ヘアトリートメントは傷んだ髪がそれ以上傷まないように処置、手当、補修することが目的です。

髪の美しさ、しなやかさ、なめらかさはは水分量と油分の量に左右されます。正常な毛髪の水分含有量は11〜13%であり、傷んだ髪は水分が少なくなることからトリートメントが必要です。

その仕組みを具体的に説明すると、ダメージによって剥がれたキューティクル部分から補修成分が吸着し、内部まで補修、油分が髪の毛の表面に皮膜を形成することで、しなやかさ、滑らかさ、艶を与えます。

さらには、カチオン界面活性剤という成分が含まれており、静電気の発生を防いでくれるため、髪の絡まりが起きにくくなります。

そもそもヘアトリートメントってダメージ毛に効果はあるの?

ヘアトリートメントはダメージを受けた髪の補修に効果的な手段の一つです。

シャンプーの後に使用する、インバストリートメント、いわゆる「リンス」「コンディショナー」「トリートメント」は使用することで、すすぎ性が良くなり、髪の指通りが良くなることがわかっています。

髪の毛が最も安定するのはpHが4.5〜5.5の弱酸性、業界用語で「等電点」にあるときです。インバストリートメントは弱酸性でつくられていますから、髪の毛がもっとも安定しやすい状態に導いてくれることも大きな要因です。

ヘアトリートメントは枝毛、切れ毛にも効果はある?

ヘアトリートメントでは、一度裂けてしまった髪の毛や切れてしまった髪の毛を治すことはできません。

あくまでも、損傷した「穴」を塞いだ後に、油分で皮膜をつくるものです。よって、一度千切れた繊維をもう一度くっつけることはできないのです。

しかし、ダメージを受けた裂け目がこれ以上広がらないように切れ毛、枝毛の予防にはトリートメントは役立ちます。

ケラチントリートメントとは?くせ毛にも効果がある?毛髪診断士が解説

 

そのヘアトリートメントも様々な種類があり、その使用感も異なります。実際に使用してみて自分の髪に合うものを使うのが一番ですが、ダメージレベルに合わせて使いやすい種類というものがありますので、以下でご紹介します。

ダメージレベル1〜2に使いやすいトリートメント

ヘアダメージが比較的軽度な毛髪の場合、重くなりにくいインバストリートメントの相性が良いでしょう。

髪の毛内部には十分な水分があり、その表面には撥水性のるキューティクルがしっかりと残っている状態。スタイリング時のサラサラ感を残すためにも、ヘアパックなど過度なトリートメントは不要です。

ただし、傷んではいないけれど、湿気で髪がうねりやすいくせ毛などの場合は、髪を乾かす前や、ブロー時にヘアオイルを使用すると湿気を防いでうねりが軽減されます。

くせ毛さんにヘアオイルを使うとどうなる?解説記事はこちら

ダメージレベル3〜4に使いやすいトリートメント

インバストリートメントに加えて、アウトバストリートメントも使用するとより効果を感じやすいでしょう。

インバストリートメントは、その名のとおりお風呂の中で使用するトリートメント。補修成分が吸着しますが、お湯で洗い流すため、油分の皮膜が弱目に設計されています。

ダメージレベルが3以上になっているのであれば、キューティクルの損傷も激しく、髪の毛内部の水分やタンパク質の流出を防ぐものがありません。

よって、アウトバストリートでしっかりとした皮膜をつくってあげると良いでしょう。

また、ダメージレベル3以上はキューティクルの毛羽立ちから、ヘアドライヤーやブラッシング時の摩擦も大きくなり、切れ毛、枝毛に繋がりやすい状況にありますから、アウトバストリートメントは大いに役立ちます。

そんなアウトバストリートメントには、軽い使用感の順に、

  • ヘアミスト
  • ヘアミルク
  • ヘアクリーム
  • ヘアオイル

がありますが、ヘアダメージにお悩みであれば、皮膜をしっかりつくってくれるヘアクリーム、ヘアオイルから使ってみると良いでしょう。

ダメージレベル5に使いやすいトリートメント

ダメージレベル5に至った髪は、キューティクルがほとんど残っていないだけでなく、内部のコルテックスも大きく損傷している状態です。

そのような場合には、インバストリートメントも浸透性、皮膜性の強いヘアパックを使用するとよいでしょう。リンスやヘアトリートメントをした後に、ヘアパックを塗布し、蒸しタオルで包んで3分ほどおいてすすぎましょう

濡れた髪にヘアオイルを馴染ませて乾かすか、エマルジョン(乳化)タイプのヘアミルクがぴったり。

 

一番は髪のダメージを防ぐこと、お手入れで失敗しないために

ヘアケアして美しい髪を維持する女性髪のダメージを防ぐことが美しい髪を保つことにおいて最も重要です。普段の些細なことですぐにダメージを受けてしまいますから正しいお手入れ方法を知っておきましょう。

ヘアドライヤーの熱に注意して乾かそう

髪の毛は熱でダメージを受けますから、必要以上に熱を加えないことが重要です。髪を乾かす時は、ドライヤーの送風口を15cm〜20cmほど離して使用しましょう。

このときのポイントは髪の根本から乾かすこと。乾きが早い毛先からは乾かさないでくださいね。毛先から乾かしてしまうとオーバードライといって過度にドライヤーの温風が当たっている状態となり、ダメージの原因になります。

乾かす順番は乾きにくい襟足、耳の周りから。乾かしたあとは冷風で余熱を取るとキューティクルが整い、艶とハリコシが出ますよ。

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ヘアアイロンをかける人はここに注意

ヘアアイロンの設定は150℃以下、毛束は細かく取り、一箇所に集中して髪に当てないようにしましょう。また、ヘアアイロンは濡れた髪に使用すると、水分が沸騰する際に髪を破裂させてしまいます。必ずしっかり乾いた髪に使用してください。

ヘアアイロンで髪が傷む原因と対策方法を美容師が解説します

 

髪の毛のダメージレベルを知って正しい対策を

あなたのへダメージレベルはいくつでしたか?

髪の毛は一度頭皮から伸びてきた部分は自己再生できず、ダメージが毛先に向かって蓄積していく性質をもっていることから、ヘアトリートメントを使用した毛髪補修、油分での皮膜ケア、髪のダメージを事前に予防する正しい髪のお手入れが大切です。

最近ではヘアカラーやブリーチの需要が高まり、ヘアダメージに悩むお客様が増えています。

美しい髪に自信をもっていただくためにも、ぜひこの記事を参考に正しいヘアケアを実践してみてくださいね。

【参考文献】

  • 新・ヘアサイエンス第2版
  • 皮膚と美容Vol.54,No.2

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