
ヘアセットをするときの重要なポイントのひとつ、前髪。
そんな前髪がチリチリになってしまって気に入る髪型を作れない方へ!
美容師さんに直し方とヘアケアについて解説してもらいました。
チリチリになってしまう3つの原因と解決方法をご紹介します。
- ヘアメイクアーティスト
- Genki@geeeeenkii
- 渋谷CALAMARIの代表。
ブリーチやカラー、似合わせカットが得意。

なぜ前髪がチリチリになってしまうのか、その3つの原因

前髪がチリチリになってしまう原因には、主に以下の3つが挙げられます。
- ダメージの蓄積
- くせ毛などのもともとの髪質
- 加齢による髪質変化
前髪がチリチリする原因について、ひとつずつ解説しますね。
前髪がチリチリになるのはヘアアイロンやパーマ、カラーによるダメージ
前髪がチリチリしてしまう原因の1つ目は、髪へのダメージです。
縮毛矯正やパーマ、ストパー(ストレートパーマ)やヘアカラー(ブリーチや白髪染めも含まれます)を繰り返すと、髪には大きなダメージが蓄積します。
その結果、前髪をはじめ、全体の髪の毛や毛先がチリチリになってしまうことに。
薬液を使用する、熱処理をするといった美容室の施術には髪のダメージはつきものです。
特に、同じ箇所にそのような施術を繰り返している場合には髪のダメージが蓄積しやすいため、髪のタンパク質が壊れてしまうことも。
髪の表面のキューティクルも傷んでしまい、髪内部の水分や栄養が流出しやすい状態に。
傷ついた髪の毛は、乾燥してパサパサ、強いうねりが出ることもあります。
ダメージで傷んでしまった髪の毛は本来の形状を保つことが難しく、チリチリとした見た目に変化することも。
美容室での施術だけでなく、毎日のアイロンやコテの使用による熱や、間違ったホームケアダメージは蓄積することがあります。
生まれつき、先天性の髪質が原因で前髪がチリチリに
前髪がチリチリしてしまう原因の2つ目は、くせ毛の髪質によるもの。
生まれつき、先天性の髪質が原因で、前髪がチリチリしてしまう方がいらっしゃいます。
剛毛などの太く硬い髪や、くせ毛のひとつである縮毛などの髪は、まっすぐストレートな長毛と比較すると髪内部のタンパク質が不均等。
髪のあちこちに湿気を過度に取り込んで、結果的にチリチリとした手触りや見た目に。
そのほか、髪の毛全体がチリチリする方だけでなく、前髪の一部分だけがチリチリになる方も。
生まれつきのくせ毛がうねってチリチリになるのは、髪の毛の形状が部分的に歪んで楕円形になっていることが原因です。
30代後半から40代にかけて加齢による髪質変化も原因のひとつ
前髪がチリチリしてしまう原因の3つ目、それは加齢による髪質変化です。
前髪の内側や一部分だけがチリチリする場合、加齢による髪質変化が原因である可能性があります。
女性は年齢を重ねることでエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が変化、30代後半から40代にかけて減少しはじめ、結果として髪のハリやコシが失われることに。
40代から50代の女性の髪の毛は細く弱くなってしまい、うねりが出て後天的なくせ毛になる方もいらっしゃいます。
また、頭皮のたるみにより毛穴の形状が変わってしまい、くせ毛が出てくることも。
部分的に髪の毛がチリチリしていると、思わず抜いてしまいたくなりますが、決して抜かないようにしましょう。
髪の毛を抜く時には頭皮・毛穴に大きなストレスがかかり、それによって毛穴が傷つくと、さらにチリチリした髪の毛が生えやすくなってしまうこともあるの注意してくださいね。
前髪がチリチリになったときの3つの直し方・改善方法

艶髪を目指す方法髪のうねりや広がりが気になりはじめると、縮毛矯正でまっすぐに伸ばそうと考える方は少なくありません。
縮毛矯正は、前髪だけに部分的に施術することも可能です。
縮毛矯正の相場はヘアカット込みで1万円前後。
前髪などの部分的な縮毛矯正なら髪全体に縮毛矯正をかけるよりお値段もお安く設定している美容室も多く、お手軽にはじめられます。
髪の毛は基本的に月に1cmほど伸びると言われており、前髪が1cm伸びれば、かなり気になる方も多いのではないでしょうか。
そのときは定期的なリタッチをしましょう。
もし、何度も縮毛矯正はかけたくないという場合は以下の3つの方法で改善しましょう。
- カットで馴染ませる
- ヘアオイルで質感を整え、ストレートアイロンでスタイリング
- 毛髪補修成分でヘアケアする
それぞれの方法を詳しく解説します。
部分的に前髪がチリチリになっている場合はカットで馴染ませる
前髪が部分的にチリチリする場合、くせ毛と他の髪を調性カットで馴染ませることも可能です。
特に、前髪の内側だけがチリチリする、うねってしまう方には効果的。
前髪をめくったら短い毛や生え際だけがチリチリしてしまう場合。
全体のくせ毛ではなく、部分的なチリチリ限定であれば調整カットが有効な場合もあります。
もし裏側のくせ毛が気になる場合は、少し短くカットして上から髪の毛を被せる方法もありますよ。
とはいえ、外側が重くて内側をスカスカにした前髪は、まとまりが悪くなることも。
加齢が原因で前髪のボリュームが失われるとシースルーバングのように薄くなってしまう方もいらっしゃいます。
チリチリ前髪を調整カットで馴染ませる方法は、毛量の多い方、または髪質が太く硬めの方におすすめの対処法です。
ヘアオイルをつけてブロー後、アイロンを使ってスタイリングをする
くせ毛やチリチリによるまとまりのなさが気になる方は、ストレートアイロンを使う方も多いですよね。
熱ダメージによるチリチリを悪化させないためにも、アイロンの扱いに慣れていない場合は設定温度を150度程度で練習すると良いでしょう。
180度以上の高温での使用は、アイロンを手際良く使えるようになってからがおすすめです。
加えて、保護・補修ケアも欠かさないようにしましょう。
ヘアオイルをつける→ドライヤーでブローする→しっかり乾いたらヘアアイロンをする。
この工程がおすすめです。
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シャンプーとトリートメントにこだわってみる
生れつきのくせ毛の場合、カットでチリチリの前髪を根本的に「直す」ことはできず、あくまでも一時的な対処法のひとつに過ぎません。
髪は爪と同じケラチンタンパク質でできています・
怪我などをしたときに自然回復できるお肌とは異なり、一度傷んでしまいチリチリ毛になってしまうと治すことは不可能です。
傷んでしまわないように、正しいヘアケアで髪をダメージから予防することが大切。
ご自宅でダメージ補修ができるように、毛髪補修成分が配合されたアイテムを取り入れて正しいヘアケアをはじめましょう。
前髪のチリチリなど、髪の指通りで悩んでいる方は、最も身近でヘアケアの基本となるシャンプー・トリートメントを見直すことからはじめてみませんか。
髪の指通りが気になるなら、サロでも多く使われているアミノ酸系界面活性剤を使用したシャンプーがおすすめです。
前髪のチリチリで悩んでいるなら、まずは毎日使用するヘアケアアイテム、シャンプー&トリートメントにこだわってみましょう。
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前髪がチリチリになって悩んでいる方へのアドバイス
チリチリ前髪になる原因と対策について美容師さんに解説してもらいました。
チリチリ前髪になる原因は以下の3つ。
- ダメージの蓄積
- くせ毛などのもともとの髪質
- 加齢による髪質変化
そして、チリチリ前髪の対処法には、次の3つがあります。
- カットで馴染ませる
- ヘアオイル&ブロー+ストレートアイロンでスタイリング
- 補修成分でヘアケア
チリチリの前髪は、髪に必要な栄養や水分が抜け落ちてしまっていることも多いです。
そんな髪の状態に合わせたヘアケアを取り入れましょう。
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